音録りと写真撮り

音録りが上手い録音だという作品が世の中には幾つか?あると思う。

本当はCDを聴いていた時に この辺の事を意識して聴いていたらもっと展開が変わっていたのかもしれないのだがアナログを聴きだしてから この音録りを凄く意識するようになった。

とはいっても私自体 この録音の現場にいたわけでもないし まるっきりの素人なので感じた事を素直に書いてみる。

ライブでもスタジオでも その情景を視覚で感じさせるぐらいの音録りが良い録音なのかと考えてしまう。
もちろん音だけで映像が現れるわけではないので あくまでも脳内での想像になってしまうかもしれないのだが よくいう音像が現れるという感じである。

写真でも被写体を遠まわしに引いて撮ったり 接写して近距離で撮ったりする場合もあるが 音撮りも似たようなものかもしれない。
この遠近も 撮る側の何かしらの意思が働いていると思う。それは音を録音する場合も同じでホール感を出すのか身近な所で聴くライブ感を出すとかいう
遠近法で表現しているのであろう。
仮に その情景を最初から終わりまで写真で撮っていき 連続して見て あまり感動、感激、訴えるようなものが感じられなかったら
それはよいものではないのかもしれない。その「音」版が録音であるような気がする。

録音して製作された音源はマスタリングやカッティングで生の音とは違ってくるかもしれない。それでも生演奏、生の音は聴いておいた方が良いというオーディファイルは多い。そういう人は おそらく生の音をそのまま再現しようと やっきになっているのではないと思う。生の音を聴いた時の感激、感動など そこで得られたエモーションのようなものを感じ取る聴く側の感性を養って欲しいと あるいは養いたいとの思いなのではないだろうか?

オートマチックになり誰でも手軽に写真を撮れるが 説得力のある写真はその被写体も含めて撮る側の力量にかかってくる。見る側の方も それを読み取れるだけの感性,感覚は備えておかなくてはいけないと思う。

音録りも同様で制作者の力量もそうだが聴く側もその力量が必要だと思う。
なんて 難しそうな事を書きながら ユーチューブで気楽に音楽を聴いている自分もいる(笑)


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# by kurama66644 | 2014-08-31 09:59 | Comments(0)

カッツーンの2枚

始めに断っておくが 今回ご紹介するアルバムは あるホームページを見て 本当にそうなのか?と思い購入したアルバムである。

ジャズの楽器でもトランペット、サックスなどのホーン楽器やピアノ、ドラム、ベースといった伴奏?楽器 (ピアノはちょっと違うかな) に比べどちらかと言うと人気がないヴィブラフォンは演奏する人も少なく アルバム数もある程度限られていると思う。(とは言え相当な数はある?)

ヴィブラフォン(ヴァイブ)と言えばライオネル・ハンプトンのスター・ダストを思い浮かべるベテランのジャズファンも多いかと思うが、やはりミスター・ヴァイブと異名を持った このミルト・ジャクソンをまず挙げなければいけない。ミルトはMJQのメンバーでの演奏の他にサイドマンや自己のグループでアルバムを多数出している。

意外だったのがインパルスでも出していた事だ。CDばっかり聴いていたから分からなかったのかもしれないが(現在はCD化されているのかな?)
「statements」 どアップで写っているので却って誰の顔か分からない地味なジャケットである。
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冒頭に書いたあるホームページを見てMONO盤のオリジナルを購入。
(それほど高くなかったのでうれしい)  カッツーーーンです! 耳に、頭の中に「カッツーンーン」と来ます。これにつきます。
演奏内容も忘れて叩きつけるようなカッーンにやられてしまいました(笑) このカッツーーンを強調したいが為にハンク・ジョーンズやコニー・ケイと言う おとなしい目のバックを選んだのであろうか?

その余韻が冷めやらぬ間に もう一枚 「Point Of Departure」 ゲーリー・マクファーランドのアルバムである。
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実はゲイリー・マクファーランド自体は知っていたが 殆ど聴いた事がなかったキタサンである。あまり興味の対象になかった? こちらもMONO盤オリジナルで購入。レーベルは同じくインパルスである。 それにしても安い! オリジナルで盤の状態も悪くないのに1000円台…  エサ箱の中でオリジナル表記されているのに誰も見向きもしない。やはり人気がないのだろう。

さて こちらのアルバムは… 参りました。やはりカッツーンである!。 叩きく付けるようなカッツーンではない、余韻が残るようなカッツーンなのである。
曲自体 ボサノバ調のものやら 何となく意味不明のものやらで なるほどハードバップジャズ好きには不評かもしれない。
サックスのリッチ―・カミュ―カやギターの名手ジミー・レイニーらがいい味を出しているのだが… B面の方が聴きやすいかもしれない。

MONO音源を感じさせない音の広がり感がある。ゲイリー・マクファーランドの カッツーンが貢献しているのだろう。
結構癖になるアルバムである。


モアさんのHPには嘘は無かった。流石である。

私の所のような普及帯価格の装置でもこれだけ?感激するので おそらく殆どのオーディオマニアの方々は納得するであろう。
ただし MONO針で聴いてね!

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# by kurama66644 | 2014-08-26 19:44 | ジャズ | Comments(0)

便利さを求めると

ネットオークションで落札したものは 業者が自宅まで運んでくれる。
更には オークションではないが通販で 発注する時間にもよるが当日便というのもある。

インターネットの普及、しいてはデジタル技術の発達で我々の生活は飛躍的に便利になってきたと思う。
ボタンひとつで家にいても欲しい商品が手元に届く。凄い事だ。

まだインターネットがそれほど一般家庭、会社に普及されていない頃(90年代初め?) 企業対個人(B to C)でのネット上の取引は見かけたが 企業対企業 いわゆるB to Bというやつだが 取引は さほど実現されていなかったように思える。 それは単に紙媒体にあるような電子カタログをHP上におけば可能だったような気もするが 問題が幾つかあった。

日本の会社内での商習慣というか稟議制で物を購入する際 担当者から上長へ決済が必要な過程を メーカーサイドがあまり把握していなかった事もある、そういう仕組みが構築されていない電子カタログであったので 企業が導入しようとはあまり思わなかった。さらにはハンコ文化であるので サインより印鑑での承認が必要の為 電子上での印鑑決済が当時は認められていなかったように記憶する。(今はそれが出来るようになっていると思うが)

それともっとも大きな問題は物流だと思う。デジタル技術が進んでボタン一つで手元に!といったところで瞬間移送装置が開発されたわけではなく最後は人の手で配達されるアナログ頼りだ。新規のネット販売会社が既存販売会社のフェイスtoフェイスで運ぶのに対抗できるのは 期日指定などの納期短縮が可能である物流面でのメリットが必要になる。 私の以前いた会社の社長が90年初めの頃 B to Bの仕組みをいち早く察知し 商取引で品数が多いとされる文具消耗品でそれを実現させるべき奮闘していた。その社長が「やはり最後はアナログで物流が決めてなんだよなぁ~」とボソッと言っていたのを今でも覚えている。

「送料無料」と最近よく耳にする。最後は人の手がかかる物流で送料が無料という事は その経費、費用負担はどこにいっているのだろうか?
製品そのものに転嫁しているのか 物流会社が負担しているのか 想像するに末端の?作業員にしわ寄せがきているような気がする。

便利さの裏には目に見えないところで不自由さが生じているのだと思う。

自分が便利だと思っても あまりこちらの考えもつかないところで不幸な事が起きているのかもしれない。

今に始まったことではないのだが進化のスピードが早すぎる。故に気付く事、感知する反応が遅くなっているような気もする。

ゆでガエル状態になって中々気づかないが便利さと不便さは表裏一体であることは頭の片隅にでも置いておいたほうがよいのだろう。


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# by kurama66644 | 2014-08-24 09:30 | Comments(0)

基準の音

オーディオは基準の無い趣味である! と思っている。

それでは自分の基準を作ればよい話なのだが意外と途方にくれる。オーディオは音の鳴る機械でその奏でる音楽に感動するため装置の調整や環境作りに腐心する事なのではと思う。同時に感動出来る音楽、音源、ソフトを探す事にもつながっていく。そして感動出来る音楽が自分の好みの物であればなおさら良い。


感動できる、あるいは感受性が強い心を養う事が大切であるのだと思う。 それならば読書したり、演劇を観たり そしてコンサートやライブに行くのも方法だろう。
あるいは美術品、芸術作品を鑑賞するのもよいのだろう。

そこで生音をよく聴いてオーディオに役立たせろと言う人がいるが これは結構ハードルが高いような気がする。 仕事柄 録音の現場や音楽業界で長年生音と身近に接してきた人なら 出来るのかもしれないが コンサートやライブに自分はよく行くので生音は分かるとか 楽器を多少?演奏していたから生音はよく聴いていたなど 分かったつもりでも 実はよく分かっていないのではないかと思う。

生音は瞬間の音だと思っている。二度と再現出来ない音でもある。その瞬間、瞬間の音を体感しても身につくのは相当かかるような気がするのだが…

そうなると再現性のある音で基準の音を求めればよいのかと思い 元の音、オリジナル音源を知ることが比較的容易であろうと思った次第である。

基準の無い趣味なのだから せめて基準になる音を知ることが 自分なりのオーディオ基準を作る 近道であろうと考える。


ここまで 基準と言う言葉が8回も登場した(笑) キジュン、キジュンとうるせーなぁ!と思われるかもしれないが ご勘弁を。



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# by kurama66644 | 2014-08-22 12:01 | Comments(2)

ラックスマン E-06

普及帯価格の機械しか持ち合わせていない、機器には余り興味が無くなって来た…と何度かこのブログにも書いてきた。

そうは言っても昨年アナログに回帰した時 欲しい機械があった。タイトルにあるトランス内蔵のフォノイコライザーE-06だ。
スリムにみえるけど重くて意外とデカい(笑) 上のプリアンプよりデカい…

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今あるトーレンスTD-521の前は有名な?LINN LP-12を使っていた。カートリッジがMMだったので写真のE-06の上にあるプリアンプのフォノイコを使っていた。
(LP-12の時は当然 このE-06は所有していなかった) 当時はCDの方を頻繁に聴いていたのでLP-12はお飾り同然。ただ鳴ればいいかなというアナログマニアの方からは叱責をくらうであろう使い方であった。結局はLP-12は手放す事になる。私の方があいそをつかされたのであろうと思っている。

トーレンスに変えてから本格的なアナログ復帰になったわけだがMCカートリッジを使うようになって昇圧トランスかMC用のフォノイコが必要になった。
当初はE-1を買おうかと思っていたが80年代終わり数々のラックスのトランスを手掛けた設計者が引退前の最後の渾身の力を絞りだし作った名機がある事をしり興味を覚えた。それがE-06である。このE-06は長年ラックス発展の貢献を支えた技術者の最後の仕事の作品という事で採算度外視て作られたと聞いた。それゆえかなり贅沢な作りになっている。もちろん贅沢な作りだけではなく設計者自身の手巻きのトランスを4機搭載し 百数十種類もの試作をしてようやく完成させたものだ。当時の定価が26万ぐらいであるから結構な高級品だったと思う。(少しあとにE-06αが出たがこれが又高く38万ぐらい…)

それだけの製品であるので所有者は中々手放さなく市場でもあまり見かけないのだが2回ほど購入の機会があった。オークションで1回、金額で競り負けてしまった。
2回目は中古オーディオ店で見つけたがすぐ完売。諦めてラックスマンの最新のフォノイコE-200を買ってしばらく聴いていた。(これはこれで良かったけど(笑))
その他 フェーズメーションの昇圧トランス、合研ラボのフォノイコなど使っていた。

そうこうしているうちに偶々中古オーディオ店のネットでこのE-06が売り出されていた。すぐ予約をするも既に1件予約が入ってしまい。私は2番目である。
あーっまたもやダメか!と思いつつ その中古店に直接赴いて店頭を見回すと E-06に何々様予約済の紙が貼ってあった。

素知らぬふりをして これはいつまで取り置きしているのか?と店員に聞くと 今日いっぱいまでという事だった。予約客の返事がないと又売りに出すとの事だが
私は既に諦めていて帰宅した。すると夜にメールが来て最初の予約客がキャンセルしたので2番目の私に打診してきた。

速攻 了解の返事を入れて 購入に至った。

いったん このフォノアンプを通した音を聴いてしまうと もう他に浮気は出来ない。カートリッジの違いでも音の差は出るが やはりフォノアンプ、トランスの力によるものは大きいような気がする。 せっかくだから全て(アンプやスピーカーなど)ビンテージの機器に変えてみたらどうかと言われたことがあるが とりあえずこのフォノアンプがあれば今の私には十分である。

ただひとつ艶をより出そうと思ったら他のトランスも使いたくなる時もある。そう自宅で聴いたシロネ式トランスはトランペットの音がやけに生々しい感じであったのを今でも覚えている。



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# by kurama66644 | 2014-08-20 19:50 | オーディオ | Comments(2)

ジャズは好きです!


by キタサン
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