「こま」と呼びます そうあのお正月に回すコマ回しのコマです 一人で回って楽しむ
オーディオに復帰してから正に「独楽」状態です 一人でスピーカーを循環させ(回して)楽しんでいます。
音楽を聴く装置をオーディオと呼んでいます 部屋に大きな機器が配置されそれで音楽を聴いていた昔と違い機器類は超小型そして携帯できる状態になりました いつでもどこでも音楽は聴けます 更には特定メディア(アナログやCDなど)という物質的媒体がなくても聴けるようになりました 自由度がどんどん広がってきましたね それでオーディオのすそ野は広がるはずでしたが逆に狭くなってしまいました いや狭いというか極小になってしまいました(-_-;)
何故でしょう?「オーディオを趣味とする」その言葉の概念が昔のままだからです。部屋で聴く、立派な装置を使って聴く、音にシビア、音楽のジャンルが比較的固定されている(クラシックやジャズがメイン)安価な装置は認めない等々 趣味として名乗るにはハードルが高い雰囲気があるからだと思います。
私は50歳手前まで家にはミニコンポやラジカセしかありませんでした ただCDなどのソフトは多い時は数千枚以上所有していました それで音楽を聴いていたのですがオーディオを趣味とよばれていませんでした。 その頃はオーディオ機器に全く興味がなかったので意識はしていませんでしたが50歳手前から唐突に購入したJBLの25万円のスピーカーを手にしてからすべてが変わりました そしてさらに追い打ちをかけたのはそれから5年後オフ会というものに参加し他人宅のオーディオに接する機会を得た事でした。
部屋環境は様々でしたが立派な装置が多く ある程度お金をかけないと成り立たない趣味でそれは良い音、自分の理想する音の追及といえばそれまでですが自分の短い経験からそこまでの音による違いは言うほど無いのではと思います 要は物質的裕福さと余裕を提示し他者比較で優越感を得る趣味と少し意地悪とやっかみの意味を込めて感じています。
オーディオとはこういうものだという従来からの固定概念にとらわれていた15年 色々な事(オフ会、音源の追及、アナログオリジナル集め、機器の選定等々)に固執し結局辞める決断をしたのが昨年終わりごろから今年の初めでした。
そうして機器は全部売り払い その前にアナログ全般も売り、CDも徐々に売却して(現在も継続中) 基本音楽アルバムをオーディオ装置と言われるもので聴けない状況を約半年続けてきました その間音楽自体はPCから直接聴くか、あるいはラジオがあったのでそこから音楽が流れてくる程度です(※テレビは10年以上前に捨てています)正直言うとそれで特に不自由な感じはしませんでした 無音の状態、生活音だけでも平気です よく音楽を聴けないのは耐えられないという人もいるようですがそれは寂しさや不安を紛らすためで「孤独」に耐えられないだけではと思ったりします(ちょっと言い過ぎの部分もあるかもしれませんが勘弁してください)
機器類は全部売り払ったと言いましたが89年製の8500円で手に入れたDIATONEの密閉式のスピーカーだけオブジェとして残していました ある時PCで見ているYouTubeの音声をこれで聴いてみたいとフッと思い 実施するにはアンプとDACが必要になります そこで中華製の5000円のポータブルアンプと同じく中華製の3000円のDACを購入し繋げて聴いてみると結構立派な音が出て感激してしまいオーディオ復帰に到ります。
それからは怒涛の如くスピーカー中心に機器を買いあさりました それが今も続いています。やみくもに購入しているわけではありません
オーディオを始める以前の期間(50歳手前頃まで)の心境で購入しています 当時はミニコンポで5万円位の物を使用していました それでも凄い高価な買い物をしたと思っていましたし何の不自由もありませんでした。
特に感じるのは価格のヒエラルキーで買ってはいけないと思いました 大型のスピーカーを選ぶ時は尚更難しいものがあります いくら視聴を何度も繰り返したといっても自宅にて色々選択し視聴するケースはほぼないと言えます たいていはオーディオ販売店か他人宅で少し聴くぐらいです いざ買って替えようとしても大型ゆえあるいは高価なものはおいそれと替えはできません それでセッティングとかアクセサリーとかあるいは他機器(アンプやプレーヤー等)であーでもないこーでもないと調整する そういう調整(いじり)がオーディオの楽しいところとベテランの方に言われた事がありましたがその時は違和感がありました でも今スピーカーをむさぼるように買って分かりましたが確かに非効率ではありますが自分のやっていることは本当の意味で真に好きなものを選べるやり方であり合理的でもあると。
私の今やっていることはこれまで長くオーディオをやっている方から見ると邪道のように見られるかもしれません 少しコレクター的要素があるのは以前嵌っていたジャズのアナログオリジナル集めに近いのかもしれませんね(;^ω^) ただもう音源をそれほど追及する事もなくなりました ジャズや歌謡曲が好きですがYouTubeチャンネルでそれらのコンプリート版やBGM的なものを繰り返し聴いている感じです。何台もあるスピーカーも順番に少しづつ入れ替えをしています 短いものでは1週間ぐらいで売却しました 一度すべてを捨てたので手放す事にそれほど躊躇しなくなりました(笑) 逆に良いものだから自分だけではなく他の人にも使ってもらいたく良い状態のまま売却してしまいます 愛着が沸かないのかと思われるかもしれませんが愛着が沸く前に手放す事を心がけています 機器を見て、その音を聴き、触れて、知ることができればもう自分の物になったも同じです たとえそれが目の前から無くなっても体と心が記憶しています。
長々書いてきましたが一人オーディオオフ会を日々行っている感覚です(笑) 部屋の中でオーディオ機器を循環させ そのオーディオ機器も時期が来たら他の人に循環させる 回る回るグルグル回る一人独楽です。
最後に部屋の雰囲気は良くなりました。単に聴き比べするのなら何台か同時にセッティングし瞬時に切り替えれば済みますがそれでは部屋に所狭しとスピーカーが乱立し景観もよくありません あくまでも自分自身が心地よくなる雰囲気を保てる それにオーディオが一役買っているという感覚です
今年はウィーンアコーステックで終わろうと思いますがどうなることやら…
ウィーンアコーステックではないですがディナウディオののContour1.1。説明では「最小限のスペースで最大限の音質を得ようとするならディナウディオではContour1.1以外の回答を持ちえません」という事らしいです…この言葉を現在実感している最中です(笑)
それではまた。