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東京にきて40年以上経ちます…季節の移ろいでいくと長く寒い秋が続く感じに受け止められるのですが地元(東京)の人に言わせるとそれは冬だよという事です(笑) 私の生まれ育った所は北海道で冬は「雪」が当然のようにありました。東京にはこれまでの人生の大半はこちらで過ごしておりますが(寒い)秋が長いなぁ~と未だにそう思う次第です(^_^;)

私の生まれ育った街は北海道でも豪雪地帯で雪との生活は1年の半分ぐらい関わってきた地域です ところで皆さん雪は結構温かいのをご存じですか?何を馬鹿な事をいっているのだとお思いでしょう 確かに触ると冷たいのは確かです それが固まり 壁のように覆いつくすとその中は暖かいのです 東北で有名な「かまくら」なんて雪の家ですが中は意外と暖かいのです。
映画のワンシーンではないですが広い草原に降り積もった真っ白な雪の中に大の字でバターンと倒れ青い空を眺める そういうことは何度も行いました 沈み切った体は雪の毛布の中に包まれる感覚です 無音ではなくそこには雪の音だけが耳に聞こえます そして温かく眠くなってしまう(-_-;) そのまま眠るとダメですよ!永遠に眠ってしまいますから要注意です 雪は意外と温かいものなのです。

ウィーンアコーステックのスピーカーが3台 どう例えればよいのか音を言葉にするのは本当に難しいですね
初期と現在発売されているものでは毛色が違いますがクールな音ながら耳には優しく聴こえるという少し大雑把ですがそのような感想を持つ人も多いかと思います。

3台のスピーカーを約1か月聴いてきて「雪のようなスピーカー」だなと感じました。冷たいけど暖かい?相反する要素が交錯していながら天才技術者ピーター・ガンシュテラの卓越したチューニングで上手い塩梅に仕上がっています 繊細でキリっとした描写をするあたりクールで冷たい感じに受け止められがちですが帯域を無理して広げずあくまでも中域の美しさを展開する 高域をいかに上までそして美しく出すか あるいは低域の力感をじょうずに制動させるかなど高級機になればなるほど上下に神経を使いがちですがウィーンアコーステックは無理をしない 少なくともこのブックシェルフの3機種は。
中域の明瞭感、クリアさがあるからそれに引っ張られて高域や低域が数値以上に伸びている感覚を得られます クールで乾いた感触の中に湿感があるのはこのスピーカーが雪のスピーカーだからです(笑) 雪は元々「水」ですから湿気があるのは当たり前

ところで創業してから30年経つのでそこはやはりスピーカーの軌跡の中 時代とともに変化があります
90年代の初期ブックシェルフS-1は雪に例えると「吹雪」に近い感じ、2010年中期のスペシャルエディションは「細雪」2019年の30th記念ジュベリーは「粉雪」と大まかに言うとこんな感じにとらえました。
「吹雪」というのは少し大げさかもしれませんが強風に煽られ雪が舞うという表現です 静かで聴きやすいのですが意外と荒々しく激しい音楽を聴いてもそれほど違和感はありませんでした。「細雪」は風がない穏やかな情景の中 止むことなく細かに降り続く雪です。「粉雪」はその名の通り大雪ではなく軽やかにしんしんと降る雪の事です。

今回の内容は北国で雪の降る地域の方だとイメージが沸きやすいと思いますが雪自体冷たいけど温かさを持っており 温かくなりすぎると水になり冷たくなりすぎると氷になる 絶妙のバランスを維持している雪のようなスピーカー それが「ウィーンアコーステック」とお伝えしたく文章にいたしました。それとこのメーカーのトールボーイに代表されるハイエンドは所有も聴いたこともありません あくまでも所有している3機種のブックシェルフ(ハイドン)における自室での個人的感想です。
雪のようなスピーカー_b0323858_16534550.jpg
粉雪は少し寂しいですね でも繊細で美しい(-_-;) 新しく技術が進むほど繊細で緻密になっていきます 顕微鏡までは許容範囲でしたが電子顕微鏡で細部まで見てしまうとなんだかよく分からなくなってしまいます もう少し世の中おおらかでよろしいのでは?

※文中で暖かいと温かいが交錯して読みずらいかもしれませんがご了承ください。

それではまた

単なる反動でこのように色々なスピーカーを揃えているのかと言うとそれも少しはあると思います。
オーディオを辞めていた期間が半年、機器もすべて売却し無くなっていた状態だったのでその反動として機材を揃えている それは否定はできないのかと

コレクターとして集めるのなら自分の性格上もう少し集める(進める)スピードが早いと思います それと一定の数で安定しているのは置くスペースの関係もありますが循環させて増やさないようにしているからです 揃えたものに対して執着しないのでやはりコレクターとは違うような気もします。
それならば経験の為に色々揃えている? 確かにオーディオを辞める前1~2年ぐらいは循環型オーディオと称して入れ替えが多かったのですがこれは明らかに試したい、経験したい意向が高かったようです おそらくですが年齢の割にオーディオの経験値が浅かったせいもあり オーディオオフ会など行っていた頃 皆さん詳しい(笑) それは経験、歴史が違うので仕方がない事でしたがそれに近づきたいという事もあったのでしょうね なんだか いい恰好、見栄が全開で今となっては少し恥ずかしい気持ちです(;^ω^)

今はオフ会もやらなくなったのでそんな見栄も必要としなくなったのにこのような行動をしているのは単純にそういう行為が好きだからだと思います ここでよく言っている「見て」「聴いて」「触って」「知る」これを体現するのが好きなのでしょう 持ち運びできる携帯オーディオも世の中増えましたがあくまでも自宅でという前提の話です 上記の事を体現するのは販売店や他のお宅、展示会などで経験できますし「知る」事なんてどこでもできます そういう意味でもうひとつ条件を加えると「自由」がつきます 展示会やショールームで自由に触って位置を変えたり組み合わせを変えたりとおいそれとできません 逆にそうしないと分からない事も多いはずです そうなると一時的でも自分の所有物として確保する事が必要になり手に入れる、揃えるという事になると思います。

良い音を、自分の目指す音を追及するためにオーディオをやっているという人を以前よく見かけました 中には「オーディオ道」なんて言っている人もいましたが何だか凄いですね スピーカーは固定しアクセサリーを駆使し果ては視聴環境まで改造してしまう…音の探求というならばもう少し沢山のスピーカーを聴いてからではないですかね?少なくとも自宅で 違う環境で聴いても印象が全く違う事はオーディオを長くやっている人ほど分かっていると思うのですが…

あーっ違いますよ 音の追及なんて今は全く考えていません 気軽にYouTube音源を聴いているだけですから 音源に凝っていた時期もありますが余り意味がなかったと思います まぁまぁ楽しかったです 無駄ではなかったと思いますが今では良い思い出です。

スピーカー集めではないのです 溜まってませんから 回しているだけです でも商売ではない 部屋に色々なスピーカーが日によって変わると景観が変わるし新鮮な気持ちになれるじゃないですか 音はそれに付随しているだけ 色々なメーカーの製作ストーリーを知りより感慨深くなり興味が沸いてきます ジャズを好きになっていった経過と似ています なんだか楽しくなってきますね もうしばらくこの状態のまま続けていこうと思います たぶんいずれ飽きると思います(笑) AB型ですから ふっとまた辞めて違う事に一心不乱になるなんて事も可能性としてあります それからもう少し数は減っていくかと…現在は7~9台と自分でも多いかな(^_^;) おそらく2~4台ぐらいまでに絞るとは思います…いやいやこれは!というものが出て1台になるかも? 明日はどうなるか分かりません やれることやりたいことをやっていこうと思います。

それではまた

スピーカー集め_b0323858_07530665.jpg



以前所有していたソナスのアマトールはブラジリアン・ローズウッドというハカランダ材が使われています こちらは現在ワシントン条約により禁輸措置が取られMinimaのように再発できなかった要因の一つです 現在のアマトールⅢは当時のブラジリアン・ローズウッドは使われていません 価格は当時のアマトールの2倍ほどになっていますがより高価な素材が使われているのかというと必ずしもそうではありません。

Minimaはハカランダ材ではないですが天然の無垢材が使われスピーカーの出音として響きや余韻を与えてくれる独特のものがあります。
基本シャープな音が好きなキタサンですがこの余韻をもたらせてくれる無垢材のスピーカーが見た目も含め好きです。

あの3.11大震災の時転倒し傷を負ったパイオニアのS-3EXの後釜としてキタサン宅に来たモニターオーディオPL-100 ブックシェルフとしては結構大きくまたその表面は積層合板12枚を重ねガチガチの筐体にし余計な付帯音を響かせないクールな仕様でした
モニターオーディオは英国のメーカーですが初期の作品は英国特有の響きも伴った作品で世界展開する中 今では英国のオーディオメーカーという名だけ残りその国特有の色が無くなりました それはB&WやKEFにも言えると思います。
勘違いしないでいただきたいのはそれが悪いわけではなく当時キタサンもそのクールな音が好きでおそらく今でもその傾向がありシャープな音は基本的には好みです。

Minimaの音を初めて聴いたのはオーディオを始めてまだ1~2年の頃インターナショナルオーディオショーの会場です Minima初代ではなくMinima Vintageとして再発され大々的に宣伝されていました 価格は50万近くそれでもソナスでは一番安い部類の製品との事 広い会場に響き渡るみずみずしい音 オーディオ初心者の自分はえらく感心しましたがこんな小さな機器でそれだけの価格がするのかとため息をついた覚えがあります(笑) そんな事も忘れていて数年が過ぎ上記のPL-100を使用していた時オークションでMinimaの姿を見ました 価格は十数万 元箱もありほぼ新古品のようです 確か50万近くしたと思っていたのにえらく安いと思いPL-100を使用していたにも関わらず思わず購入してしまいました(;^ω^) 届いて箱を開封するときれいに包装されたMinimaがありその美しさに見とれてしまいました 良かった良かと思いきや よく見るとFM2の文字が…そうですVintageではなく初代Minimaでした ソナスの事、初代がある事などよく知らなかったオーディオ素人はVintageと思い購入したのが初代だったわけです(笑)

一気にテンションが下がりあまり使う事はなくたまに使っても中華製の2万円ぐらいの真空管アンプで鳴らす程度 圧倒的にPL-100が良い ただせっかく購入したし見た目が美しいのでそのままにしておりました 使ってなんぼのオーディオなのにこの頃は存外に扱っていたのですね(^_^;)反省…結局1年ぐらいそのままの状態で変化が起きたのはQUAD405のアンプが我が家に来てからでした

今でこそアンプのプライオリティは低いと言っていますがこのQUAD405の古いパワーアンプは相当衝撃を受けました それまでアンプに関してはほぼ国産のみ使用 見た目が古臭い汚れたアンプでしたが部屋の雰囲気が一気に変わりました そう雰囲気です PL-100から出ていた今までの音とは違うのです 傍から見ると音そのものは変わっていないのかもしれませんが正に部屋の空気感が違います 少しオカルトチックで恐縮ですがそんな感じを受けました 試しにMinimaで鳴らすとその変化は更に大きく これまでのMinimaってなんだったのだろうとかなりショックを受けてしまいました ここから一気に海外のアンプに興味をもち今に到ります それと同時にMinimaの稼働率が増えいつのまにかPL-100よりメインに使うようになりました その後QUADはプリアンプ44を発売時期が異なる3機種も購入したりとこれまで最新鋭の機器を好んで使っていたのに比較的古いビンテージよりのものも気にして使うようになりました これは当時アナログに凝り始めていた影響もあると思います。

スピーカーを頻繁に変えているイメージがあるキタサンですがこのMinimaは6年ほど使用 無垢材でその見た目もふくよかで余裕があり美しく出音もハキハキとしています 響きに関してはその後購入したアマトールの方がありましたがアマトールはキタサン部屋ではその本来の音を出し切れなかったようです1年半ぐらいでお別れをしました

製作するコストも問題があるとは思いますが天然木の突板を使ったスピーカーは候補基準で上位にあたります ただその出音が必ずしも好きかどうかは別問題で積層合板でも良いものは沢山あります 現にウィーンアコーステックは現在相当自分は気に入っており出音と見た目、触感など総合的に見てスピーカーを選ぶ基準にしております 今回はほぼMinimaの回顧録的な内容になってしまいましたがいかがでしたでしょうか
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ウォールナット仕上げのボレロ・ピッコロ 天然木ではないかもしれないですがビニールシートを貼って仕上げているものとはやはり違います いくら性能が良くても部屋に置くものですから何でも安ければ良いとは思いません ただ残念なのがボレロ・ピッコロ出番が少なくなってきました(;^ω^) 使ってなんぼのオーディオ 使われないまま貯めておくのは単なるコレクター 私はコレクターではありません。

それではまた

ちょうど3年ほど前イタリアのオーディオ機器に凝っていた時期がありました その時はソナスのアマトールやMinimaは手放していましたがアンプとCDPをユニゾンリサーチのUNICOにしスピーカーをチャリオのトールボーイ(小型のもの)に変え楽しんでいました その前までQUADを中心とした英国の製品を色々使っていたのでその開放的な音に結構満足していた記憶があります。

ユニゾンリサーチは一時期シンプリー4という真空管アンプを使っていた事がありそれ以来でしたがアナログに嵌っていた時ノイズが混入し繋いでいる線の取り回しを変えたりアースの有無を確認したりと あとベテランの方にも見てもらうなどしましたがどうにも原因が分からず結局は短期間で手放す羽目に(;^ω^)。UNICOは半導体と真空管のハイブリッド型で扱いやすく内部の真空管も簡単に交換でき真空管初心者の私でも真空管遊びをすることができたのは良い経験でした。

オーディオに復帰してからアンプに関してはプライオリティが低くスピーカーばかりご存じのように増やしていますが一応EARとAURAそしてミュージカルフェデリティと英国の物ばかりになっています。この3機種を順番に回して聴いていますが急に寒くなってきたので真空管のEARばかりで聴いている昨今です これで少し室温が高くなった気がしますが(;^ω^) 少し不謹慎な言い方をしてしまいましたがEARは良いアンプとは思っています(笑)

(オーディオに)復帰後スピーカーに関し日本のDIATONE、英国:ROYD、キャッスルアコーステック、スペンドール、KEF、スイス:ボレロピッコロ、デンマーク:ディナウディオ、フランス:フォーカルそして未体験の(自宅では)オーストリア:ウィーンアコーステックと色々な国のスピーカーを堪能していますがそろそろ真打イタリアの登場といきたいところです(笑)

イタリアのスピーカーと言えばソナスファベールが日本では有名になりましたがもう高すぎますね(;^ω^) 購買上限金額5万前後と決めているキタサンにはもう逆立ちしても太刀打ちできません…Minimaは発売当時の90年定価ベースでは22万円ぐらいで実売価格でこなれて18万位に落ち着いた時期もありますが人気製品だけに中古でも値が落ちづ かなり傷んでいるものでも10万以上と異常な価格帯になっています 更にその1年前にソナスの名を有名にしたアマトールも今オークションで時々見かけますが下手すると100万近い値を付けて売っている人がいます 凄いですね~ 両方の機種を所有していた事がありますが批判を覚悟で言うと少し世間に踊らされています もう少し冷静に見た方がいいと思います 確かに質感は良い事は確かで実力はあると思いますが… ( ̄∇ ̄;)ハッハッハやっかみ批判になるのでもうこの辺にしときますね(笑) 失礼しました。

話はイタリアのスピーカーに戻りますがチャリオを使っていた時 もう一つ候補がありました それが「OPERA」です。ソナスやチャリオそしてディアパソン、ジンガリなどエンクロージャーの木工技術(加工)が優れたメーカーが多いイタリア製品の中で忘れてはいけないのがOPERAです。
中々日本ではお目にかからないメーカーですが無垢材を使ったそのエンクロージャー加工は見事でスピーカーというより工芸品のようであります ソナスなどに比べ少し武骨で素っ気ない作りですが美しさは引けを取りません もちろんスピーカーとしての実力も優れておりディナウディオやキャッスルアコーステックのように部品調達も含めて全て自前とはいきませんが性能が優れた優秀なパーツを調達し組み立てております コスト的にも相当かかっていると思いますが価格はかなり良心的です。
今回購入したOPERAのDUETTOはソナスのミニマと筐体はほぼ同じサイズです 全て天然無垢材のマホガニー仕上げ 明るく屈託なく鳴くところもMinimaに似ています 音の傾向としてはMinimaの方がより元気でハキハキと歌う感じです それに対してこちらのOPERAは音が芳醇で丸い感じがします だからといって鋭さが無く鈍重とは違い音階の明瞭感があるので音自体はハッキリ聴こえとても聴きやすいのです

このOPERAを聴く前ウィーンアコーステックの3機種を日替わりで何日も聴いていたのでOPERAの鳴るふくよかな響きのある音がすごく目立って聴こえました ウィーンアコーステックは本当にクリアネスで美しい反面かなりクールな感じも否めません 楽器の直接音の美しさや人の声の透明感など他の追随を許さない感じではありますがアコーステック楽器の芳醇な響き、ホールの余韻などはソナスやOPERAの方が優位かなぁなんて感じてしまいました。

とりあえず今回はこんなところで…えっっ?それでいくらで購入したの? もちろんキタサンの購買上限金額以内ですよ(笑) 安ければいいってもんでもないですがコスパが良すぎです もうソナスには戻れない、いやいらない?かなぁと…ソナスファンの方ごめんなさい ソナスは好きなんですがなにせ高すぎでお金持ち仕様になってしまったので(;^ω^)
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正に木工芸術 実物を目の前で見るとその良さが分かります 積層合板で美しく仕上がっているものも多いですが無垢材を使った質感はまた別の味わいがありますね 中古品ですが前のオーナー様がとても大事に扱っていたとの事 その気持ちも音に出ている なんて妄想もしてしまいました(笑) 自分も丁寧に使い次の人に繋げていきたいと思います。

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それではまた

「こま」と呼びます そうあのお正月に回すコマ回しのコマです 一人で回って楽しむ

オーディオに復帰してから正に「独楽」状態です 一人でスピーカーを循環させ(回して)楽しんでいます。

音楽を聴く装置をオーディオと呼んでいます 部屋に大きな機器が配置されそれで音楽を聴いていた昔と違い機器類は超小型そして携帯できる状態になりました いつでもどこでも音楽は聴けます 更には特定メディア(アナログやCDなど)という物質的媒体がなくても聴けるようになりました 自由度がどんどん広がってきましたね それでオーディオのすそ野は広がるはずでしたが逆に狭くなってしまいました いや狭いというか極小になってしまいました(-_-;)

何故でしょう?「オーディオを趣味とする」その言葉の概念が昔のままだからです。部屋で聴く、立派な装置を使って聴く、音にシビア、音楽のジャンルが比較的固定されている(クラシックやジャズがメイン)安価な装置は認めない等々 趣味として名乗るにはハードルが高い雰囲気があるからだと思います。

私は50歳手前まで家にはミニコンポやラジカセしかありませんでした ただCDなどのソフトは多い時は数千枚以上所有していました それで音楽を聴いていたのですがオーディオを趣味とよばれていませんでした。 その頃はオーディオ機器に全く興味がなかったので意識はしていませんでしたが50歳手前から唐突に購入したJBLの25万円のスピーカーを手にしてからすべてが変わりました そしてさらに追い打ちをかけたのはそれから5年後オフ会というものに参加し他人宅のオーディオに接する機会を得た事でした。
部屋環境は様々でしたが立派な装置が多く ある程度お金をかけないと成り立たない趣味でそれは良い音、自分の理想する音の追及といえばそれまでですが自分の短い経験からそこまでの音による違いは言うほど無いのではと思います 要は物質的裕福さと余裕を提示し他者比較で優越感を得る趣味と少し意地悪とやっかみの意味を込めて感じています。

オーディオとはこういうものだという従来からの固定概念にとらわれていた15年 色々な事(オフ会、音源の追及、アナログオリジナル集め、機器の選定等々)に固執し結局辞める決断をしたのが昨年終わりごろから今年の初めでした。
そうして機器は全部売り払い その前にアナログ全般も売り、CDも徐々に売却して(現在も継続中) 基本音楽アルバムをオーディオ装置と言われるもので聴けない状況を約半年続けてきました その間音楽自体はPCから直接聴くか、あるいはラジオがあったのでそこから音楽が流れてくる程度です(※テレビは10年以上前に捨てています)正直言うとそれで特に不自由な感じはしませんでした 無音の状態、生活音だけでも平気です よく音楽を聴けないのは耐えられないという人もいるようですがそれは寂しさや不安を紛らすためで「孤独」に耐えられないだけではと思ったりします(ちょっと言い過ぎの部分もあるかもしれませんが勘弁してください)

機器類は全部売り払ったと言いましたが89年製の8500円で手に入れたDIATONEの密閉式のスピーカーだけオブジェとして残していました ある時PCで見ているYouTubeの音声をこれで聴いてみたいとフッと思い 実施するにはアンプとDACが必要になります そこで中華製の5000円のポータブルアンプと同じく中華製の3000円のDACを購入し繋げて聴いてみると結構立派な音が出て感激してしまいオーディオ復帰に到ります。

それからは怒涛の如くスピーカー中心に機器を買いあさりました それが今も続いています。やみくもに購入しているわけではありません
オーディオを始める以前の期間(50歳手前頃まで)の心境で購入しています 当時はミニコンポで5万円位の物を使用していました それでも凄い高価な買い物をしたと思っていましたし何の不自由もありませんでした。

特に感じるのは価格のヒエラルキーで買ってはいけないと思いました 大型のスピーカーを選ぶ時は尚更難しいものがあります いくら視聴を何度も繰り返したといっても自宅にて色々選択し視聴するケースはほぼないと言えます たいていはオーディオ販売店か他人宅で少し聴くぐらいです いざ買って替えようとしても大型ゆえあるいは高価なものはおいそれと替えはできません それでセッティングとかアクセサリーとかあるいは他機器(アンプやプレーヤー等)であーでもないこーでもないと調整する そういう調整(いじり)がオーディオの楽しいところとベテランの方に言われた事がありましたがその時は違和感がありました でも今スピーカーをむさぼるように買って分かりましたが確かに非効率ではありますが自分のやっていることは本当の意味で真に好きなものを選べるやり方であり合理的でもあると。

私の今やっていることはこれまで長くオーディオをやっている方から見ると邪道のように見られるかもしれません 少しコレクター的要素があるのは以前嵌っていたジャズのアナログオリジナル集めに近いのかもしれませんね(;^ω^) ただもう音源をそれほど追及する事もなくなりました ジャズや歌謡曲が好きですがYouTubeチャンネルでそれらのコンプリート版やBGM的なものを繰り返し聴いている感じです。何台もあるスピーカーも順番に少しづつ入れ替えをしています 短いものでは1週間ぐらいで売却しました 一度すべてを捨てたので手放す事にそれほど躊躇しなくなりました(笑) 逆に良いものだから自分だけではなく他の人にも使ってもらいたく良い状態のまま売却してしまいます 愛着が沸かないのかと思われるかもしれませんが愛着が沸く前に手放す事を心がけています 機器を見て、その音を聴き、触れて、知ることができればもう自分の物になったも同じです たとえそれが目の前から無くなっても体と心が記憶しています。

長々書いてきましたが一人オーディオオフ会を日々行っている感覚です(笑) 部屋の中でオーディオ機器を循環させ そのオーディオ機器も時期が来たら他の人に循環させる 回る回るグルグル回る一人独楽です。

最後に部屋の雰囲気は良くなりました。単に聴き比べするのなら何台か同時にセッティングし瞬時に切り替えれば済みますがそれでは部屋に所狭しとスピーカーが乱立し景観もよくありません あくまでも自分自身が心地よくなる雰囲気を保てる それにオーディオが一役買っているという感覚です

今年はウィーンアコーステックで終わろうと思いますがどうなることやら…
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ウィーンアコーステックではないですがディナウディオののContour1.1。説明では「最小限のスペースで最大限の音質を得ようとするならディナウディオではContour1.1以外の回答を持ちえません」という事らしいです…この言葉を現在実感している最中です(笑)

それではまた。