カテゴリ:歌謡曲( 31 )

経験

スケートのザギトワを見ていつも思う 誰かに似ていると…そうはるか昔 おおよそ50年前に見たあの歌手に。

歌手の名前は「辺見マリ」当時小学生だった自分には刺激すぎるお姉さまであった。このくだりは前にブログで書いた「夏木マリ」と同じパターンである(-_-;)
奇しくも同じ「マリ」の芸名でありセクシー歌謡の歌手として売り出し中であった。デビューシングルの「ダニエル・モナルーム」そして第二弾「経験」そこで歌う「やめてぇー」の歌詞は世の男性諸君の心を虜にするほど悩ましかった その時彼女はまだ20歳 成熟しすぎだろう…

これはデビューアルバムの「マリとあなたの部屋」である。
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どうですか…この貫禄と妖艶さ このジャケットの写真写りはあまりよくないので多少ケバく  (失礼)見えるが実物はとても美しい人なのである。
「経験」「めまい」「私生活」などタイトルからして隠微な想像を掻き立てる曲がヒットしたが 俳優の西郷輝彦と72年に結婚 引退したので歌手としての活動は短かった
辺見マリを単なるお色気歌手として見る節はあるがデビュー前 歌謡界の大御所 浜口庫之助の下でレッスンし名門渡辺プロに入るまで下積み生活をしていた苦労人である。もっともこの頃の歌手は下積みは当たり前のことで ある程度の音楽の素養がないとプロで生きていくことは出来なかった 更にヒットするかどうかは運も影響し それにより天と地の差があるぐらい芸能界は厳しい世界なのである。今の芸能人?も厳しい世界を潜り抜けてきたかもしれないがその美しさからは想像できないそれこそ泥水をすすりながらでも生きていく体験をしていたと感じられる辺見マリ それが歌の表現に自然と現れるのである。

物まね番組を昔はよく見ていたがご本人とそっくりにあるいはデフォルメして上手く似せたなぁと思う物まねも多数ある それはそれでエンターテインメントとして面白い ただある番組で沢山の方からそっくりだといわれた物まねをする方が言っていたが細部にわたって似せる事はできたが「艶」の部分だけはどうしても真似できないと語っていた。その物まねをする人の歌に感動する人も多く称賛されていたが「艶」の部分だけは本人だけがもつオリジナルであり唯一のもののようだ。「艶」があるないで芸能人としての資質まで判断出来ないが辺見マリにはその「艶」があるのは確かである それは彼女の生き方が醸し出すものであるように思う。

芸能界引退後 離婚、金銭トラブル 熟女ヌード等色々話題になったが二人の子供も大きくなり芸能界にも復帰 活躍されているようだ。
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by kurama66644 | 2018-11-09 10:05 | 歌謡曲 | Comments(0)

SPEAK LOWを聴く (ジャズじゃないやつ)

電車の座席中央あたりに座っている 隣は20代後半から30代の若者である うつむきLINEとやらに夢中だ ヘッドフォンからシャカシャカと電子音のリズムが漏れ聴こえる…
ヘッドフォンの漏れ音は迷惑だがどんな音楽を聴いているのか興味で聴き入る事が多い 正直つまらない音楽だ(個人的感想) 音楽だか音だかよく分からない 数駅が過ぎ反対側の隣にお爺さんが座って来た ドアが開いた瞬間にダッシュで座る とても元気だ 座る必要があるのだろうか? 座れて安心したのか肩幅以上に脚を広げる おかげでこちらは窮屈だ…少しずれ音漏れLINE野郎のそばに近づく事になる(;´・ω・) こんな不快な状況だがなぜか顔はほくそ笑んでいた それはカバンの中に先ほど購入したあるアルバムがあるからである 探していたが中々見つからず偶然発見できたのである。

「SPEAK LOW」確かこのブログでも4年前に記事にした タイトルは「無人島に持って行く1枚だけのピアノトリオアルバム」https://andokan.exblog.jp/23162270/
ジャズのアルバムである。バップピアノのウォルタービショプJrの渾身のアルバムでジミーギャリソンのベースが重戦車のように縦横無尽に大地を揺らす ジャズ好きならお持ちの方も多いと思う そういうキタサンもCDで持っていた そして今はユニオンの復刻版のアナログを持っている。  なにオリジナルじゃないの?
当然である コレクターの陰謀か 販売業者の策略なのか 評論家の過大評価なのか原因は分からないがオリジナルは大体30数万円で取引されている('◇')ゞ

もちろん1枚の値段である キタサンの今のプリ、パワーアンプ それにCDプレーヤやらアナログプレーヤー合わせても30数万なんてしない…昔のアナログオリジナルでこのような価格で販売されるものは結構ある 普通でも数万するものも珍しくない 何という事だ! オーディオと同じでジャズオリジナルも富裕層の独占だ それがいやでジャズオリジナルは諦めた というより嫌気がさした。

いかんいかんジャズオリジナルの話になると怒ってしまう…もっと冷静に
話は「SPEAK LOW」に戻る 実は今回探していたアルバムもタイトルが同じく「SPEAK LOW」なのである ただしジャズではない そう歌謡曲なのである そのアルバムがこちら
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南 佳孝4枚目のアルバム「SPEAK LOW」南佳孝って誰? ウォンチュー~スローなブギにしてくれの人である(笑) 知っている人は知っているのである!
79年CBSソニーから出たこのアルバム あのYMOも参加 全曲 南佳孝作曲 作詞は松本隆と来生えつ子である ベースは松原正樹に小原礼 悪いわけはない!
B面の1曲目にヒット曲の「モンローウォーク」が収録されている 佳孝さんの最大の魅力は声の艶 色気にある 同性の自分が言うのもなんだが声量はそれほどあるわけではないが色っぽい歌い方をする 甘くない艶のある声色 これにはまいる。

詞は松本、来生にまかせ編曲は坂本龍一と佐藤博が担っている これが又良い 南佳孝は曲の人で無理して詩を書くことはない この分業効果がアルバムの質をより高めていると思う。

このアルバム探しても中々見つからなかった ネットで800円で販売され目をつけていたが某アナログショップで「380円」エサ箱の目立たない場所にひっそりと置いてあった… ジャズの「SPEAK LOW」の千分の一の価格 どちらも同じオリジナル 盤質は南 佳孝の方はAからB+である。南 佳孝の価値は千分の一 そんなわけない
キタサンは思わずこのアルバムを抱え込んでしまった ひょっとすると誰かに取られてしまうのではないかと…

価値観の違い これはどこの世界でもいえる事 オーディオの世界でも似た事象がいくらでもある。価値観の違いにしてはあまりにもその落差は大きい。

声を潜めて聞いてください(SPEAK LOW) 「変な世の中 不条理な世の中 上手くいかない事もある それでも信じて行けば素敵な事もある」

380円のレコードを見つけた時は自分にとってとても素敵な瞬間だった。無人島に1枚だけ持って行くなら南佳孝の「SPEAK LOW」を持って行く!



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by kurama66644 | 2018-11-03 10:03 | 歌謡曲 | Comments(4)

いざ昭和歌謡館へ!

最近歌謡曲を聴くことが多くなった しかし所有しているディスク(アナログ、CD等)は9割がジャズである…だから相変わらずジャズをかけてその合間に聴いているという感じである。コレクターになろうとは全く思わない フッとした拍子に聴いてみたい曲やアルバムを思い起こしユーチューブなどで聴いてみる それで気に入れば購入しようかというところである。

ジャズは元の音を知りたく(生音ではない)アナログオリジナルに走った 歌謡曲は別にオリジナルに拘らない アナログでもCDでも構わない。ジャズの場合と逆でアナログとCDの価格が逆転しているので歌謡曲はアナログを買う事が多いだけである。

今回 初めて新宿ディスクユニオン昭和歌謡館に行ってきた。場所は以前から知っていたがそれまでは入る事はなく素通りしてジャズ館の方に行っていた そして地下を降りていくとあるはあるはおびただしい数の懐かしいジャケットが 昭和の香りが満載である(;´・ω・) 意外と人も多かった 年配の方だけではなく若い方もいた ひょっとして密かなブームかと思って中を見学するとやはりマニアの素窟であり不思議な行動をする人も何人かいた これはジャズ売り場でも見かける事で 一心不乱になると周りは見えないというかどうでもよくなるのだろうその生態はジャズ売り場でも体験しているので珍しくななかったがちょっと違うかなと思ったのはそのスピードである ジャズ盤は寸での所で狙った獲物が(ブツ)取られてしまうこともあるが歌謡曲は実に大らかでその探すスピードはジャズのそれと違い遅い 速く探すのはおそらく生粋のマニアなのだろう 自分のように昔を懐かしみながらゆっくり見る人もそれなりにいた そういう人は家でゆっくりレコードを聴いて思い出を回想しているのだろう。音楽を聴くのに音質や音像も大事かもしれないが歌謡曲はテレビやラジオで聴いていた 立派なオーディオ装置で正装してキッチリ聴くものではない(これは個人の感想である)気軽に聴くものであると思っている。

それにしてもアルバムジャケットが至る所に展示され知らないものもあったが歌手自体は大体は知っていた 子供の頃の娯楽はテレビであり歌謡曲全盛であったので知らず知らずのうちに心に記憶されていたのだろう 今はインターネットの時代だが当時はテレビや雑誌が隆盛していたのでその影響は大きい。

実は探していたアルバムが3枚ほどありそのうちの2枚あったので買ってしまった。ジャズとは比較にならないほど安い価格で驚いた 何十年も前のレコード しかもプレーヤーなんて今ではマニアしか持っていない そういうものを当時の定価以上で販売される事自体が不自然だ そういう意味で歌謡曲は正常だ。もちろん希少盤やら珍盤もありそれらは当時の価格をオーバーしていた それでもジャズのBクラスのオリジナル盤なんかに比べこちらの歌謡曲ももちろんオリジナルだが価格が雲泥の差である
思わず気になったアルバムを他に4枚購入LP5枚、EP1枚で計2600円、今回CDは買わなかったがヒデとロザンナの50周年記念CDが同じ2600円位?で売っていた 買おうかなと思ったがヒデはもう何年も前に亡くなって2曲だけ狩人の弟の方とデュエットし新譜としたらしい 狩人も歌の上手い歌手だがやはりヒデの歌声にはかなわない 昔のLPにしようと探したが無かったので又探してみようと思っている。
頻繁に行くことはないと思うがネットではなくこういう店舗で実際探して買うのはやはり面白い。歌謡曲は気軽に聴くのがいいのだが今のうちのシステムでは中々上手く再生できない どんどんグレードダウンし(価格的に)今はCDP+アナログプレーヤー+プリ、パワーアンプ合わせて20万位の組み合わせだ。もっと安直なシステムの方が上手く鳴るような気もする…
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今回購入したLPやEP 機会があれば又 紹介しようと思っている。


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by kurama66644 | 2018-11-02 10:10 | 歌謡曲 | Comments(0)

海が泣いている

若い頃から大田裕美のファンであった。ヒット作「木綿のハンカチーフ」は中学時代ラジオからよく流れていた 高校へ入学し同じ学級のKさんが太田裕美にそっくりな声をしており容姿も似ていた 高校を卒業し都内の大学に入る為上京、夏休みに帰省した時 仲間といっしょにKさんとも何度か会ったがそれっきりである。同窓会も殆ど参加しなくなったのでもう30年以上会っていない 今どうしているのだろうか?

太田裕美の曲を聴くとKさんを思い出す。キタサンが参加するオーディオコミュのオフ会では意外と太田裕美の曲がかかる 自分と同世代の方が多いせいかもしれないが歌謡曲というジャンルではありながら彼女独特の世界があり 今も現役で活躍されているその歌声は変わらない 昔から童顔で可愛らしい感じであったがしっかりプロ根性をもった歌い手で長くファンから愛されているのであろう 70年から80年にかけヒット作も量産し良いアルバムも沢山出している その中で一番好きなアルバムはこちらである。
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「海が泣いている」自身初のロサンゼルス録音である。全てオリジナル作品だがおなじみの松本隆、筒美京平のゴールデンコンビによる作品でリー・リトナーやエド・グリーンらの大物ミュージシャンも参加し万全の構えで作ったアルバムでもある(金かけてたね~CBSソニーさん)1978年録音。
A面1曲目の「スカーレットの毛布」からロスの風のような軽快な出足で始まる。2曲目の「振り向けばイエスタディー」は一転してセンチメンタルな気分にさせる 学生時代甘えが許された社会に出る前の甘酸っぱい思い出を蘇らせるようである。披露宴の祝福での友人としての心の機微を見事に表した「茉莉の結婚」。アルバムの中では異色のロック調の「Nenne」。太田裕美ワールドのスタンダード 詞の世界をとうとうと歌い上げる「街の雪」 聴きどころ満載のA面である。

B面の1曲目はアルバムタイトルの「海が泣いている」 個人的にはこの曲が一番好きだ 松本隆の詞に書かれている情景が手に取るように分かる。 おどけた曲調の「ナイーブ」明日の恋と歌っているのが舌足らずな裕美譲が歌うと明日のコインと言う風に聞こえてしまう('◇')ゞ…。しっとりした「水鏡」。ノスタルジックな「女優ヒロイン」。最後はアップテンポな「アンリミテッド」で A面1曲目で感じたロスの風がこの最後の曲で吹き抜けていった爽快感を覚えてしまう。

端折って全曲簡単な感想を書いてしまったが前回挙げた渡辺真知子同様この頃のCBSソニーは力が入っていた やっつけ仕事で片してしまう作品は世に出してはいけないという風潮が歌の世界ではあったのだろう そこには歌い手とそれを製作する者にプロ意識があったからだと思う 大事にしたいアルバムだ。 

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by kurama66644 | 2018-10-27 08:56 | 歌謡曲 | Comments(0)

海につれていって

最近KP-1100でジャズより歌謡曲を聴くことが多くなった。ジャズのオリジナルを諦めてからこちらは適正価格の歌謡曲のオリジナルを聴く やはり分相応にこうなってしまうのだと感じながら聴いているのだが その時代をリアルタイムで過ごしてきた想い出に加えて当時の機器類で聴いているのですこぶる良く聴こえる ごまかしがない真面目な録音にもよると思うがジャズを聴いている時の違和感のようなものは少ない。

50~60年のジャズが好きで聴いているがその時代は生では聴いていない 生で聴くようになったのは80年代中頃からオーディオを始める前の2005,6年位までの間でジャズオーディオにはやはり違和感がある オリジナル盤で当時の機器類を使いそれなりに鳴らせる環境や資材調達などほんの一部の限られた人しかできない。別に当時の機器類であろうが現在の機器類であろうが問題なく鳴らせるがジャズそのものを体現して聴くことはオーディオでは不可能でジャズと言う音楽を雰囲気で聴く分にはオーディオはよき友になれる。大衆的で差別扱いされたジャズを大金をかけて優雅に?聴くという大衆とは真逆な事をしているジャズオーディオは余り好きではない 逆にクラシックはオーディオに合っていると思っている。

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まぁそんな感じをもちつつ冒頭部分にある歌謡曲だが(このブログのタイトルも変えようかな?)「海につれていって」は渡辺真知子のファーストアルバムである。
78年だからもう40年も経っている 最近でもご活躍されている真知子さんだがこちらのデビューアルバムの写真に比べ現在はかなりふくよかになり恰幅もある(笑) 逆に今の方がより感情を移入し歌いあげている そしてこの当時の若い頃と比べ声量は落ちていないのは流石プロである。しかし渡辺真知子を聴くのならやはりこの若い頃の方が好きだ この当時は忙しくただスケジュールをこなすだけでいっぱいだったとインタビューで語っている 周りの友人などは就職し仕事をこなしているが自分は事務所の与えられた仕事をやり あと作詞、作曲なども同時に行う単調な毎日だと回想している もっとも周りの友人のサラリーマンも似た感じではないのかなと思ったりもするが…この頃の彼女の立ち位置が微妙な所でアイドルとして売り出していたようだがユーミンや中島みゆきに次ぐ期待のシンガーソングライターとして嘱望されていたようである。そして声楽を勉強していたので歌謡曲というジャンルに拘りをもっていなかったようでもあり精神的に迷っている そんな感情が歌にも表れていたように思う。デビューシングルの「迷い道」なんかも恋愛の歌であるが心の不安定さを詞にその揺れ動く姿が見事に曲に合っている名曲の一つだと思っている。

彼女の歌声はとても特徴があり 何といっても真知子節といわれるコブシの使い方が演歌にも通じるところがありアイドル歌唱とは一線を画く 前述したようにアイドル全盛期で事務所としてもそちらの方が売り込みやすいし そういうアイドルが参加する番組にも多数出演していたのを思い出す ハキハキとした受け答えはその大らかな性格を反映していたのだと思うがこのアルバムでは B面の「なのにあいつ」やキタサンが個人的に一番好きなシングル「ブルー」などに女性の恋愛観の激しさ、クールさを見る事が出来それを淡々と歌う姿は狂気に満ちているとさえ感じてしまう。

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若い時分の編曲者 船山基紀やピアニストの羽田健太郎、ギターリスト水谷公生、パーカッション斎藤ノブ(この間ブログに書いた夏木マリさんの旦那)など錚々たるメンバーがこのアルバムに参加している 日本の音楽産業が活気を帯びていた時代 お金と人材を投入していいものを作ろうと一丸になっていた時代でもある、CBSソニーが質の良いアルバムを作っていた奇跡の時代でもあった。

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by kurama66644 | 2018-10-19 19:44 | 歌謡曲 | Comments(3)

歌謡曲の原点

歌謡曲の原点:大変大げさなタイトルで恐縮だが個人的にそれを意識したのは桜田淳子を聴いてからである(-_-;)

キタサンが参加している某オーディオコミュとこのブログではジャズの事を中心に発信していたつもりだが…(※現在某コミュへは殆ど日記も書いていない、このブログでもタイトルとは裏腹にオーディオ関係の事を書く事が多くなった…)自身の音楽の原点は歌謡曲であった。 テレビっ子であったキタサンは幼少の頃から歌謡曲に接していた 園まりやピンキーとキラーズ、いしだあゆみ、水原弘、藤圭子、尾崎紀世彦など幼稚園から小学生にかけて色々な歌手に接してきたが実際 お会いしたのは桜田淳子が初めてであった。
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北海道の片田舎に住んでいたキタサンの街にあの中三トリオの一人桜田淳子が来るというのは一つの事件である(笑) 小さな市の公会堂に桜田淳子が来る!すごい事であった。
市の公会堂はもちろん満員で遠くの席から双眼鏡を使ってみていたキタサンはその美しさに気絶するほど驚愕した。スター誕生でデビューして同期の森昌子、山口百恵らと切磋琢磨していた人気スターであった人がこんな身近にいること自体奇跡であったと回想する。当時はテレビでは歌番組だけではなくドリフのコントや芸能人水泳大会などバラエティーにも引っ張りだこでそこでも歌謡を披露できた 三か月に一度のペースで新曲がリリースされる 桜田淳子の作詞は主に阿久悠が担当する事が多かった、作曲は森田公一か中村泰士のどちらかで時折中島みゆきが受け持つ事もあった 当時ラジカセはあったが桜田淳子の音源をカセットにダビングする事はなかった それだけ頻繁にテレビやラジオで彼女の曲をいつも聴くことができたからその必要も無かったのだと思う。

中三トリオから高三トリオとなり歌唱の森昌子、愁いの山口百恵、チャーミングな桜田淳子とそれぞれの立ち位置が芸能の世界で確立していく。
同時期に南沙織、麻丘めぐみ、太田裕美等アイドル実力派歌手が存在したが やはり実物を見た 桜田淳子が自分の中では一番だと思っている。

若い世代は桜田淳子といっても今一つピンとこない人も多いかと思うが今はユーチューブなどで過去の映像を見る事が出来る。現代のアイドルと一線を画く その成熟されたアイドル像に驚かれるかもしれない 芸能の世界は今も厳しいかと思うが昔はその厳しさの中に更に規律があった。
そう規制がすごく タブーも存在した 戒律ともいえる中での抑制されたパワーは歌の世界で大いに花開く 爆発するそのエネルギーは相当のものだったと思う そのパワーがテレビの画面越しでも感じられた そんな彼女が後年 ある宗教の広告塔ともいえる存在になったのはかなりショックであった…

同期の森昌子は一時期引退していたがまだ芸能界には席を置いて活躍している、山口百恵は清く引退し伝説となった、そして桜田淳子は近年 復帰活動もチラホラと見受けられる…ニュースで見て歳相応にふっくらとしているが昔の面影は残っている そんな桜田淳子の思い出を秘めて 先月南沙織のCDと共にベストヒットが入ったアルバムを購入した テレビやラジオで頻繁に登場していたので彼女の音源はアナログはもとよりCDですら持っていなかった まさに半世紀遅れの初めての購入である
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いつも不思議に思うのだが昨日の事もロクに覚えていないのにこの頃の歌手の歌はその詞を口ずさめるほど覚えている。詞のメッセージ性が高いのか歌い手の伝える力が強いのか分からないが90年以降はメロディーラインは覚えているがその歌詞まで記憶している歌は殆ど自分の中では見当たらない。

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by kurama66644 | 2018-10-14 08:40 | 歌謡曲 | Comments(0)

詩こそわが人生

ちょうど1年前「日本語の詩」というタイトルでブログを書いた https://andokan.exblog.jp/27270339/
最後の所で作詞家の岩谷時子さんの事を少し書いたが彼女の作詞した曲が入ったCDを手に入れる事が出来た。「詩こそわが人生_岩谷時子の世界_」
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岩谷さんは宝塚の出版社に勤めていたが宝塚に在籍していた越路吹雪の相談相手でもあった、その後出版社を辞め東宝で働いていた傍ら越路吹雪のマネージャーとしても活躍された。

今回購入したCDだが20曲収録されている 岩谷さんが作詞(訳詞)したほんの一部だがヒット作品ばかりである そしてキタサン世代は殆どの曲をリアルタイムで聴いていた 加山雄三の作った曲の作詞も3曲入っているが若大将シリーズの映画は見ていないし曲はもちろん聴いたことはあるが余り馴染みはない。驚いたのはグループサウンズの人気グループ タイガースからソロデビューした沢田研二の曲「君をのせて」も岩谷さんが作詞していたことだ この曲はそれほど売れなく それ以降のジュリーの曲はヒットチャートの上位にランクインする でも個人的にはこの曲はすごく好きで印象に残っている グループサウンズ時代の激しくも熱いジュリーとは一線を画しており子供心に大人の音楽と思っていた。

園まりの「逢いたくて逢いたくても」も岩谷さんの作詞で当時 小学校に入ったばかりだったが園まりさんの美しさに見惚れていたマセたガキであった。 中尾ミエ、伊東ゆかりとの3人娘として人気だったが断然 園まりさんが1番美しいと思っていた。

小柳ルミ子が歌った「夾竹桃は赤い花」は良い曲である。大澄賢也の姉さん女房(現在は離婚)と最近のサッカー愛の印象があるがデビューした当時は清純なイメージでいいとこのお嬢さんかと思っていた(;'∀') デビューして5年目の頃の曲なので新人から中堅になる端境期の頃である とても落ち着いた歌い方で大人の雰囲気を醸し出している それにしても夾竹桃(きょうちくとう)なんて皆さん読めましたか? それを詞にするなんて今の歌(詩)を作る人は想像もつかないのではないだろうか…知識と文学的素養がなければ作れない詞である。

60年~70年にかけて歌手の佐良直美の活躍は目を見張るものがあった「世界はふたりのために」が120万枚を超えるヒットを飛ばし(それでもオリコン最高位は2位 当時の歌手層の厚さを感じる) 「いいじゃないの幸せならば」がレコード大賞を受賞した この詩を書いたのが岩谷さんである。その後も岩谷さんの作詞が多かったが歌手だけではなくバラエティ、司会、俳優などにも参加しマルチの働きであった あの80年 キャッシーとの騒動がなければまだまだテレビに出続けていたと思うので残念である

他にザ、ピーナツ 岸洋子 西田佐知子などにも詞を提供しておりこのCDにも収録されているが何となく覚えている程度なので割愛させていただく

最後になるが子供時代「恋の季節」で270万枚の大ヒットになったピンキーとキラーズ このアナログは持っていたが今 探してもない… テレビをつけてもこの曲ばかりかかっていたので詞も覚えるほどであった もちろんその詞の内容もよく分からずにではあるが岩谷さんが作詞したことは当時知る由もなかった この曲が出てから今年でちょうど50年 半世紀が経った今こうして岩谷さんの詩の世界をブログで書くのも何か不思議な感じ(縁)にも思える

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by kurama66644 | 2018-10-13 08:31 | 歌謡曲 | Comments(0)

アマトールで聴く夏木マリ

ソナスファベールのアマトールは声楽や弦の表現が得意らしい…声楽や弦というとクラシック? でも聴くのは殆どジャズである(-_-;)

本格オーディオシステムでアニソンを聴く人もたまに見かける 古くからのオーディオファイルは怪訝な表情を浮かべる「オーディオでアニソンかよ」と それに近いのが歌謡曲である 自分も大衆音楽でもある歌謡曲を立派なオーディオ装置で聴いてもどうなのかなぁ~と思ったりしている。別にアニソンや歌謡曲がダメなわけではない ブログの中でも時々書いているが歌謡曲もよく聴くしアニソン(昔の)は大好物なのである。

偶像と言う言葉がある。 自分にとって歌謡曲を歌う歌手はテレビの中の偶像でもあった その自分の思い描いた姿とは違う姿を見たくない気持ちもある ちゃんとした?オーディオシステムで聴くとおそらくだが見たくない部分(この場合は聴きたくない部分かも)も見えてくるかもしれない それが怖いのである(笑) 今の歌手は全てとはいわないが偶像とは思わないしそういう感情も浮かんで来ない ただ子供の頃や若かりし青年時代に聴いた歌手はいまだに偶像と思い 自分の思い描いた姿のままでいてほしいと思っている。

ここに1枚のアルバムがある
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この色っぽいおねーさんは「夏木マリ」さんである。今は女優としての方が有名だが(現在も歌手としてライブ活動などされているようだ)
その夏木さんの若かりし頃のアルバムでヒット曲を集めたコンプリートアルバムである。10代終りから歌手として活動されていたが鳴かず飛ばずの日々が続き21歳の時あの衝撃作「絹の靴下」がヒット その後も裸足の女王、夏のせいかしら、お手やわらかになどヒット作品を飛ばしたが85年辺りからテレビドラマ、映画、舞台へと主活動を移していく
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当時まだ小中学生の自分には刺激的すぎるお姉さまだった(-_-;) 作詞:阿久悠 作曲:川口真の作品が多かったが 個人的に好きなのは「夏のせいかしら」この時の作詞な安井かずみ 作曲は馬飼野康二のコンビである。
冒頭で書いたように歌謡曲は余り立派な装置で聴いてもどうかな?と思いつつLPなのでまず最近アンプ、プレーヤー等日本製で揃えたいつものシステムで聴いてみる。
プレーヤーも4万位だしセパレートアンプも20万台 オーディオに興味が無い人から見ると高い(立派な)システムだと思うがハイエンドには遠いシステムである ただスピーカーはアマトールである…超小型の「BONSAI」スピーカーに替えるのも手だが(これですべて日本製になるが)付け替えが面倒なのでそのままアマトールで聴くことにした 「うん 当時の光景を思い出す」テレビの新曲記者会見で見た あの色っぽい姿を! これで21歳?随分と大人びた感じである 和製ソフィア・ローレンを思わす風情 あのフィンガーアクションは凄かった。 思い出は色々浮かんでくるが肝心の音の方だがちょっと硬い感じ しっかり鳴っているのはいいんだがカッチリしすぎかな? アマトールは女性ボーカルが得意な筈では…何だかモニター調である ちょっとエコーがかかったこの頃(74年)のアルバム、中々再生が難しい(笑)

試しにもう一つのトーレンスシステムで聴いてみる スピーカーケーブルの一方をQUAD405に接続し直すだけだから簡単である。
そして視聴 「いやー参りました…」マリさんの声が艶っぽく聴こえます やはりトーレンスシステムの方がアナログらしい それにアマトールも呼応し独特の雰囲気を醸し出してくれる これは小中学生には危険な声色だ。

トーレンスシステムの方が優れていると言っているわけではない メディアの種類やジャンルにより好みが違ってくるだけである。そうでなければ普段聴くシステムにトーレンス+QUADを持ってくる。

この当時の夏木マリさんの色気に対抗できる歌手は一人しかいない。それは「辺見マリ」 たまたま中古レコードを見つけたがその時は購入しなかった 今度行ってまだ残っていたら買ってしまおう。



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by kurama66644 | 2018-09-30 12:11 | 歌謡曲 | Comments(0)

悪魔がにくい

このタイトルを見て ピーンときた方はおそらく50歳代以上の方だろう。
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平田隆夫とセルスターズ 和製セルジオ・メンデスと言われていたが単なるラテンロック、ボサロックを真似ただけではない。リーダーの平田隆夫自身ジャズピアニストでもあるのでジャズのグルービー感が曲にも表れている タイトルの「悪魔がにくい」は平田自身が作詞作曲した作品で100万枚以上のミリオンセラーとなり 翌年71年 俳優で詩人でもある内田良平が作詞した「ハチのムサシは死んだのさ」が同じくヒットしたがセール的には「悪魔がにくい」には及ばなかった。

ハチのムサシは死んだのさという摩訶不思議な歌詞は当時小学生だった自分には何のことか分からなかった 確かこの時期タツノコプロの「みなしごハッチ」というアニメが放映され それにちなんだ曲なのかと思っていたが後年 学生運動を示唆した内容である事を知り驚いた。何となくメロディーだけでリズミカルな雰囲気があったが詞には深い意味やメッセージがある それを疎かにしている現代の歌謡曲(そもそも歌謡曲というジャンルがないかも)は廃れていったのが分かる そして殆ど聴くに値しない歌詞(歌)ばかりになってしまったのはすごく残念な事である。

基本的には当時の価格(定価)以上の中古は買わなくなったが これは思わず食指が動き購入してしまった…。当時の価格 徳間音工で1500円で販売されていたが今回購入したプライスは1980円(税込み) 盤質はBクラス ジャケットも写真で分かるように少し痛んでいる ちょっと高いかなとも思ったその普通の感覚がようやく戻ってきた。ジャズのオリジナル等物色していたここ数年 この千円台というプライスは50年、60年代の物は殆ど見当たらなかった もちろん再発盤やBクラス以下の盤質の物はあったがソフトの価格としては千円台が適正だと思っている 新品なら又べつだが中古で当時の価格以上というのはやはりおかしいと思う。

話は逸れてしまったがアルバム内容としてとても楽しめるものであった。二人の女性ボーカルも上手いしノリの良い選曲もベターだ この二人の女性ボーカル(村部レミと みみんあい)は74年に退団して別の女性ボーカルを迎え再結成されたようだが 個人的には旧ボーカルが圧倒的に良いと思っている。いずれにしても70年代の日本歌謡界は充実していた。

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アルバム裏面に写っている平田隆夫とセルスターズ 「悪魔がにくい」ということで悪魔払い風?のポートレートになってしまったのだろうか…ちょっと不気味である…

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by kurama66644 | 2018-09-30 07:51 | 歌謡曲 | Comments(0)

三者三様

神保町ディスクユニオンで購入した3枚のアナログがある いずれも女性歌手のアルバムだ。思いつきというよりはその時の直感で買ったアルバムである。

1枚目はこちら
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ご存じユーミンのアルバム 確か4枚目のアルバムで「14番目の月」 タイトルが秀逸である。
真っ赤なジャケットにキタサンが好きな曲が入っている 「朝日の中で微笑んで」「中央フリーウェイ」「天気雨」「Good luck and Good bye」名曲が目白押しである アルバムの密度でいえばこれに勝るものはない これまでユーミンの好きな曲はCDのコンプリート版で聴いていたが アルバム単位でいくと個人的にはこれが一番だと思っている。それにしてもこのアルバム(オリジナル)が550円! もっと高くても良い筈… こういうのを見るといかにジャズのオリジナル盤がバカげた値段か分かる 云万円もかけて馬鹿らしくてもう買えなくなった。しかしそれも人の価値観の違いなのか 余り批判するとマニアと販売業者に怒られるのでこの辺にしておく。

2枚目
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欧陽韮韮の「雨の御堂筋」71年レコード大賞新人賞を取ったこの曲 東芝がこの曲をフィーチャーしアルバム化したものである。同くヒット曲「雨のエアポート」もB面1曲目に収録されている もちろんリアルタイムで聴いていた 片言の日本語ではあったがその説得力ある歌唱には驚かされた。自分の中では演歌にロックが加味された斬新な歌と思っていた 一発屋で終わるかと思っていたがラブイズオーバーなど珠玉のバラードも歌い上げ人気を不動のものにしている この独特の歌い方は時代が経っても新鮮で昨今の芯のない歌手が総力を上げてもこの人には太刀打ちできないと思うぐらいだ。


3枚目
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何故 死を選んだのか? 馬鹿野郎と言いたい歌手 岡田有希子のファーストアルバム「シンデレラ」である。本来なら松田聖子、小泉今日子、石野真子、南野陽子などと同様トップアイドルになるべき路線を邁進していたが帰らぬ人となってしまった…キタサン自身 彼女に対して特別な感情をもっていなかったが当時は何故かものすごくショックであった。彼女の他に好きなアイドル等いたがすごく心残りの感があった あれから30年経ち彼女のデビューアルバムを聴くのは心が痛む というかその再生も夢見心地な感じで生気が感じられない 普段聴いているジャズも殆どは今は生きていない人ばかりだが この岡田有希子のアルバムは本当に声がリアルではなく作られたような声に聴こえ悲しくなってしまう とても罪深いアルバムである…。

この3枚のアルバムを聴いてオーディオ的感覚というか音質がどうこう定位がどうこうという感じは全く生じて来ない。当時の感覚、体験だけが想い出として蘇ってくる。

その音源の時代に使われていた機器で聴くのがベストなのかもしれないが最後は自分自身の問題でもあると思う ビンテージ機器も興味があり多少はかじってきたが実際自分が使ってきた機器?はテレビやラジカセ、ラジオ等の簡易的な装置でそれらの音でしか聴いていなかった チープな機器類かもしれないがそういう機器類で実際聴いた時の感触の方が心にしみる。 音楽を聴くのに大げさな装置や特別な部屋は必要ないと改めて思う今日この頃である。


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by kurama66644 | 2018-09-22 09:04 | 歌謡曲 | Comments(4)

歌謡曲とジャズは好きです!


by キタサン
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