2018年 06月 02日 ( 1 )

アッコルドとアマトール

特にソナス・ファベールのスピーカーを好きというわけでもない 作者のフランコ・セルブリンのスピーカー製作に対する意気込みに惹かれただけである。

そうして手に入れた「Minima」と「アマトール」特にアマトールはフランコの処女作でもあり本革を使ったフロントバッフル、寄木集めのエンクロージャーというソナススピーカーの原型を作った作品でもあるので感慨深いものがある。

アマトールはラテン語で「選び抜かれた友人」とあるが友人になれるかどうか導入して3か月経つが分からない(笑) 造られて30年経つので現代スピーカーに比べ性能的には劣っている部分もあるかとは思うが発売時の評判は大変良かったそうである しかしながら作者のスピーカー作りに対する情熱が時として音楽再生にじゃまになる場合もあると感じている すなわちジャンルにもよるが感情を豊かに表現しないような音源、音楽はとてもバランスが悪く聴こえてしまう アマトールを利己的なスピーカーと以前書いたがスピーカーが音源を選んでしまうというのはとても珍しくスピーカーに合ったものはとてつもなく素晴らしい再生をもたらすが そうでないものはこちらの意図しないおかしな再生をしてしまう傾向にある…
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アマトールと右端に置いてあるのがMinima(訂正:スタンドに置いてあるのがminima、右端がアマトールです)

現時点に於いてこのスピーカーに翻弄されているというのが正直なところである。ただし使いこなそうとか無理やり型にはめる気は無くしばらくは様子見である 再生する音楽はジャズや歌謡曲が多い ジャズはアタック感が信条であるとよく言われるがこのアマトールにはアタック感は少ない(;'∀') それを補うドロドロした情熱が再現できるので結構聴ける それは歌謡曲(昭和歌謡)でも同じことが言える。そうそう昭和歌謡といえば先週ご近所のオーディオファイルIさんと相互オフ会をした オフ会自体はもう余りやらなくなったがテーマが「昭和歌謡再生」である事とIさんはアッコルドを所有しているのでそれにも惹かれた。

アッコルドはフランコ・セルブリンの遺作でアマトールとは形からも違うが音色はフランコの匂いが感じられた。音色に匂いというのもおかしな話であるがなんとなくそう感じてしまった(笑) おそらくこの処女作品と遺作を同時に聴き比べできる機会はそうそうない筈でありお互い家が近くであるのも珍しいと思う 再生するのがクラッシックではなく「昭和歌謡」なのでフランコ・セルブリンも草葉の陰で泣いているだろうなぁ~(-_-;)
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Iさん宅のアッコルド キタサンの写真の撮り方が悪くよく写っていないが流麗な外観でとても美しいスピーカーである。

アッコルドは2012年発売の新しいスピーカーで「調和」という意味である その名の通り宙を浮かぶ音色が心地よくバランスよく鳴る優秀なスピーカーである。
フランコ・セルブリンが最後に残したかった音の集大成がこういう音というのなら なるほど納得できる。アマトールが若者の血気盛んなほとばしる音に対してアッコルドは達観した静かながら芯のある音かと思う。アマトールもそうだがそれはその時代に求められていた音でもあるように思うし時代を反映しているようにも感じる。

音を聴くのも楽しいが観る価値のあるスピーカーの存在も趣味としての醍醐味があるようにも思う。

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by kurama66644 | 2018-06-02 09:41 | オーディオ | Comments(2)

歌謡曲とジャズは好きです!


by キタサン
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