数あるダイナミック型スピーカーの中でも確固たるブランドを持ちながら人気がないのはQUADだと思う(あくまでも私見である)
QUADはアンプで有名なイメージがあるが技術の集大成的な面で言うと静電型スピーカーがそれにあたる QUADなくしてこのようなスピーカーは出来なかった 量販が出来なかった事とコスト面で限定的な販売しかできなく経営面で窮地に陥入りスペンドールの助けを借りダイナミック型スピーカーも販売するようになる 最初に手掛けたブックシェルフスピーカーは10-Lで次の11-Lはセレッションの技術者を招いて製作され評判をよんだ 2000年初頭の頃である。比較的低価格路線で普及帯価格の買いやすい製品であったがオーディオは高価格品ほど優れた製品で良い音が出るという世間の一般常識から?QUADの良さが伝わらず現在に来ていると思う
1年前まで所有していたQUAD 11-Lは中古で3万円の価格で購入したが新品そのものの状態でQUADカラーを満遍なく発揮して鳴っていたように思う。思わぬところから再びQUADのスピーカーを手に入れる事になるがそれが2016年に発売されたS-2である 一回り小さいS-1もS-2同様QUAD生誕80周年記念作品として世に出たわけだがなぜかS-1の方が価格が高かったりする場合もある(市場価格) 構造的にはほぼ同じなのに不思議である 需要と供給の関係でそうなったのであろうか?実は最初に目に入ったのがS-1で確かに価格は割高だった ブックシェルフなのでスピーカースタンドが必要であるが所有している標準型のTAOCのスタンドはS-1の方がサイズ的には合う ほぼS-1で決まっていたのだがチャリオのトールボーイ型を使っておりそれと比べると余り小さい筐体だと低音が出ないかと思い S-2の方を探すと割安なので結局これにしてしまった(;^ω^)
フロントとバックのエッジ部分に丸みを持たせた筐体で何層にも重ねたMDF素材で作られている ただ側面は真平で味気が無い これがMinimanのように全体的に丸みを持たせるともう少し回析能力が増すように思うがコスト面で仕方がない ツィーターは新開発のリボンツィーターを採用 ケプラーコーンウーファーとミッドレンジドライバーとを精巧なクロスオーバーネットワークを通じ上手く繋げている
前回も書いたがこのリボンツィーター 余り繊細な感じはしないがとても美しい高音を奏でる 以前使っていた11-Lは高音に癖があり敬遠していたユーザーも多いと聞いた(自分が使っていた時はそう感じなかったが…) このような決して繊細ではない高音が出るリボンツィーターは初めてである それなのにとても美しい音色がするのはやはりアンプA-0が関係しているのであろうか? 今アンプはこれしかないので比べられなくハッキリしたことは分からない
先日私のオーディオの師匠が遊びに来られた時 初めてこのS-2を披露した スピーカー間での音の背景がよくわかり更に音が前にもよく出ている そして美しい音がすると私が感じていた事とほぼ同じように捉えていた ただしこちらも初めて聴くA-0のアンプで鳴らしていたのでそう感じる要因はアンプかスピーカーのどちらかよく分からないという事である それならば以前から聴いていたチャリオのスピーカーに替え聴き直してみようという事になりひとまずS-2のスピーカーを脇に置く こういう時小さなスピーカーは移動が楽である(笑)
早速視聴してもらうと「うーん?」という一言(;^ω^) S-2より大きいスピーカーで2発のウーファーを備えたチャリオのスピーカーから出る低音に余り満足いかない様子 フォーカスもS-2の方が明瞭で音の美しさもS-2の方が良い感じとの第一印象 一回聴いただけでは曲調にもよるし正確な判断はつきにくい(最初にかけたのは師匠が持ってこられたフュージョンぽい楽器やボーカルなど色々な音色が沢山入っているCD)その後色々なジャンルのCDを聴く チャリオの方が低音が豊かで包み込むように鳴るがソフトドームのツィーターのせいか?全体的にフワッとした感じそれに対してS-2の方がシャープで切れ味がある モニター的なのかもしれない そしてなによりも前述した通り音が美しい これは新開発のリボンツィーターの影響なのだろうか? 聴きやすさとして個人的にはチャリオの方があると思うがあとは個人の好みの問題かと(;^ω^)
いずれにしろアンプのA-0がCDの中にある情報をあまり加工しないで?(素直に良いところ悪いところも含めダイレクトに)スピーカーに伝送しスピーカーはその持っている個性で表現する あとはその個性における好き嫌いで判断するというところかと思う。趣味の世界だから各自の判断によりチョイスするものだがA-0にしろ このQUADのS-2にしろ少ないオーディオ経験からであるがこれほど費用対効果が高い満足するものは初めての事である 今までは有名なブランドだからとか評判が良いとか少なからず周りに左右されていた面もあったが自分の好みに合ったものを自分の嗅覚で察知し現状を踏まえて(買える価格とか部屋の広さ、出せる音量等々)購入する当たり前の事が出来ていなかったように思う そういう意味で数年前に出会ったQUADのアンプは貴重で今回もまたQUADに教えられた。
by kurama66644
| 2021-09-23 07:49
| オーディオ
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