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Musical Fidelity A1

まぁなんて言っていいのか…音楽再現性に関しては今まで聴いてきたアンプの中でも特筆すべきものがある 音の再現性ではないあくまでも音楽再現性である。

アンプに電源を入れ最初に聴いた時は中々元気はいいが少しこじんまりとした鳴り方をすると感じた 直前まで使っていたCREEKのアンプが結構特徴があり中域を重視しつつ現代風のハイファイ調でもあったので尚更だった。
このA1も同じ中域重視の鳴り方だがCREEKほど上にも下にも音が伸びない 生産年代も10年以上違うので ある意味仕方がないと思い暫く色々なアルバムを聴いてみた。10分ぐらい経ちアンプの天板を触ってみる「おーっと熱い!」(笑)なるほど、なるほど噂通りだ そういえば少し臭いが…中が燃えているのか? A級アンプ特有の熱の臭い 確かにこれだけ熱くなるのは初めてだ 正面フロントもかなり熱い と変な感心をしつつ席に戻る 続けて何枚もCDをかける CREEKとも違うしQUADに似ているかな? いやQUADの方が低音のダンピングがよく弾む鳴り方をする 更に続けてCDをかける。時間が経つにつれ部屋が暑くなる(-_-;) A1の熱のせい いやまさかね~心なしか最初聴いた時より音が前に出てくるようだ まてまて後ろにも展開しているぞ!中域重視だが結構音場も広いかも それはQUADに比べてでCREEKより広くないかも…

気づくと3時間経過 こんな長時間自宅でオーディオを連続して聴くのは生まれて初めての事(笑) ながら聴きでかけっぱなしにしていた事は以前からよくあったが一か所でじーっと聴く事はまずない、これってどういうこと(・_・;)

そうなのである最初こそ今まで使っていた機器(アンプ)と比較してあれやこれや考えながら聴いていたのがいつのまにか聴き入ってしまっていたのである。これは生演奏で楽しい演奏を我を忘れて聴く感覚に似ている 生の音とはちょっと違うがライブの音(雰囲気)に似ている オーディオを始める前 約15年ぐらい家にはミニコンポしかなかったのでほとんど生演奏しか聴いていなかった(※ジャズ喫茶は別)  これはライブの音に近いなぁ。
オーディオで高出力のアンプを使い 更にはブリッジ接続、バイアンプとスピーカーの駆動力(ドライブ力)を高める事をしている人をよく見かける 低域を持ちあげ他の音も際立たせようとする  輪郭がはっきりし迫力が出る 同時に繊細さも出るので驚く事が多かった このA1はわずか25wである(※referenceなので20Wではなく25W) 筐体が薄く小さなプリメインだし数字上非力な部類だ スピーカーをドライブしているのではなくグルーヴさせているように感じる これは初めての経験だ。
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高精細で透明感溢れハイファイ調の現代機器に馴染んでいる人の耳にはこのA1のアンプの音は「?…」と疑問が湧くだろう けして高音質ではないが聴く人の心を離さない不思議な魔力がある オーディオ製品の製作者はリスナー(聴く側)にどう感じてもらえるか腐心しながら試行錯誤して作品を作る だがA1の製作者アンソニー・マイケルソンは楽器の演奏者が伝えたい意図や息吹をスポイルせず演奏者目線で表現しようと頭の中にあったに違いない そうアンソニー・マイケルソンはクラリネット奏者でもある 演奏者の息遣い、表情、アーティキュレーションを音の中に凝縮させようと試みた成果物がこのA1なのである。

QUADのアンプを初めて聴いた時(購入した時)部屋の空気感が変わって衝撃をうけたがこの時は「静」の変化、今回のMusical Fidelity A1の場合は「動」の変化だ 今はアマトールにCDプレーヤーがCREEKだけど組み合わせで変化はあるのだろうか? オーディオは弄らないと言ってきたが色々組み合わせを変え試してみたい気分になった というのもこのA1のおかげで本来のアマトールの実力を知る事ができたからである マイケルソンとセルブリンの邂逅 イギリスとイタリアと国は違うがアンプとスピーカーそれぞれにかけた情熱は同じであったに違いない。

このアンプ確か当時の価格が15万ぐらいのはず…7桁以上の価格のオンパレードな現代オーディオ製品ってなに? 音の価格、音楽の価格っていったい? オーディオって本当に進化しているの? 色々頭が交錯している…

日本では生産不可能だろうなぁ~JIS規格は通らない 間違いなくリコールが起きそうだ…日本どころか現在は海外でも作れないだろう 2時間も続けて鳴らすと火傷しそうだ(^_^;) 天板よりフロント部分が熱くなっている どおりでセレクターもいかれて交換した コンデンサーが膨張して劣化するのはQUADもそうだった このA1は結構短期間でコンデンサーもいかれそうだ 「太く短く生きる」武士道である いやイギリスだから騎士道か 

by kurama66644 | 2019-12-01 08:12 | オーディオ | Comments(4)
Commented by yura54863 at 2019-12-01 23:16
A1 Referenceが新品で売られていた当時に購入経験のある者です。確かにこのアンプは色んな意味で異彩を放っていました。すごく気に入っていたのですが、妙なオーディオ追求心のために、手放して泥沼に入り込んだ苦い経験があります。

その後は、オーディオから適度に距離を置いて音楽を堪能する日々を送っています。そんな意味で、こちらのブログにも通じるものがあるように感じております。宙に浮かぶスタンドは私も導入していますが(笑)
Commented by kurama66644 at 2019-12-02 20:04
> yura54863さん コメントありがとうございます。

本当に特異なアンプですね(笑) このアンプを長く使い続けている人は多くないような気がします 原因として故障が多い、見た目作りが貧相?(チープな作り)な為所有欲を満たせない、特徴がある故好き嫌いが分かれるetc ある意味視聴者に媚びないアンプですね。オーディオに何を求めるか、期待するかによって選び方も違ってくるのでしょう また感じた事など続編として書いてみたいと思います。
Commented by 横浜のvafan at 2019-12-08 21:49
キタサンさん、ご無沙汰しています。

ミュージカルフィデリティのA1やA2はリーズナブルな値段ながら、豊潤な音がオーディオ誌でも評判になっていました。どんな音がするのだろうと興味を持っていた時期もありましたが、時が流れてついに接点がありませんでした。まさか、そちらで鳴らしているとは驚きです。
Commented by kurama66644 at 2019-12-09 09:36
> 横浜のvafanさん こんにちは お元気でしたでしょうか。

A1の音自体 凄いと言う事ではなく 表現が難しいのですが音楽が波に乗ってこちらに向かってくる…こんな感じでしょうか(笑) 直線なり曲線のいずれかで音が到達するのだと思うのですが波に乗って届くと言う特殊な感覚を覚えます(イメージです) ライブで聴く雰囲気なんです。良い生演奏はこんな感じで受け止めています 単純に音だけでとらえるとそれこそ中域重視で多少ドスンと低域が響く感じですかね?もちろん生音とは多少違いますがオーディオ環境は別にして機械上でライブ演奏を再現するとこんな感じになる見本のようなアンプですね。