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10年前

平成から令和に変わっても「だから何?」とお思いになる方も多いように思う  元号が変わって新たな気持ちで事にあたると言う方もおられると思うが庶民はそれどころではないというのが実情かと…それだけ余裕が無くなってきたのであろうか。

先月このブログでhttps://andokan.exblog.jp/29365050/のような記事を書いたがあくまでも趣味であったオーディオの話で個人的な事である。
それでは10年前の今頃どういう社会で自分は何をやっていたか思い出してみた。

2009年の5月の連休 キタサンはちょうど失業して2か月が経つころであった ようやく重い腰を上げハローワークに行ったのを覚えている 実際行ったのは連休明けであったがとても混んでいた 老若男女人が殺到しており皆真剣な表情であった 自分も当事者なのにとても客観的にその光景をみていた記憶がある。もちろん自分自身も余裕があったわけではない 中小企業とはいえ長年勤め労働保険料を支払っていたし会社都合(自主廃業)であったので給付期間も最長で330日あった。 これは年齢も関係してくる そしてこの頃問題になっていた派遣切りなどで特定理由離職者という暫定措置が行われていた時期でもある 考えたのはまず生きられるかどうかであったのだが1年近くは受給が可能なので1年は大丈夫かなと漠然とだが思った次第である。会社が残念なことになったのは仕方がないと思ったが世の中の動きと言うか景気も含めてしっかり見ていくようになったのもこの頃である。

長く続いた自民党政権から民主党政権に変わったのもちょうど2009年夏の事である 人々はやはり不満をもっていてその不満が爆発した結果が新しい政権の誕生となった。
まともな就職は最初から諦めていたので直接仕事には関係がない法律やら経済の勉強をし出したのもこの頃からである 民主党の掲げる色々な政策は人々に期待をもたらしたが結果的に果たせなかった 今それをみて悪夢の政権だったと安倍総理は批判した 失業率もこの年が5%ぐらいあり統計をとるようになってから過去最悪だった 株価も1万円を切る状態、円高でもあり不満を言うのは当然なのかもしれない。ただ政権運営はお粗末な面もあったが個人的にはそれほどおかしな公約は言っていなかったと今でも思っている 見せかけだけの株高や失業率の低さなども恩恵を受けられる人は一部の人間でそういう人は権力側にいる人が殆どであり ある意味分かりやすい状況に今はあると思う。

数値や統計でも判断材料になるが生活していて街の雰囲気や人々の表情など実際の肌感覚の方が意外と当っているものである。その肌感覚だが現在とても良いようには思えない 2009年当時の方が失業していたしお金なんてない状況であったのに 今の方がとても危機感を覚える 閉塞感といえばそうなのだが最低限の生活は与えてやった (社会的インフラや設備、環境など)あとはお好きにという新自由主義なのだろうが極端に分かれている感じである 富める者と貧するもの 保守と革新 昔からそれらは存在し同時に共存はしていた 対立こそ変わらないがその間を取り持つものが均衡を図っていたのがそれも不在になっている、前に道徳が生理欲以外の欲を抑制する大事なものである事を書いたがもう道徳そのものが破たんしつつあるように感じている。

自分はテレビが無いのでテレビのニュース等を見ないが以前から大手マスコミの記事は偏向報道が多いと言われている。正直言って思想の問題もあるのである程度は仕方がない面もあると思っていたがここ何年かは日増しにひどくなっているように思う 偏向報道もそうだが真実を隠すケースも多い ネットの意見もかなり怪しいものもあるがそれでも正直な感想 そして大手メディアで言えない真実を報道する識者も見受けられる。

近々では上級国民とか忖度という言葉が飛び交った池袋の交通事件 逮捕されていないから容疑者ではないという理由は分かるが「さん」づけや官僚時代のポストの名称を付けて呼ぶのは明らかに異常な報道だ。秋の消費増税も決まった事だからと政府は変えようとしない 明らかに景気が下降方向に行って更に不況になる デフレになると経済学者や知識人がこれでもかというほど話しているのにお構いなしに進めている 増え続ける社会保障費に全額充てると言うがそもそも年金や健康保険は保険であるので保険数理に基づいて金額が決まる それを消費税なんてある意味安定した?財源を付け加える(用いる)と保険数理自体成り立たせるのは困難である そんな事アクチュアリーなら分かる筈 世界のどんな国でもそんなことをしない。以前ブログでも少し書いたがNHKのPC、スマホへの徴収料問題も法律を決める国会議員が賛成をすれば国民不在で決まってしまう  アイフォンはスマートホンでもNHK放送は見れないので関係ないと言っていたがそれすら所有しているだけで課金される 実際NHK放送を受信できるように閣議決定はされている。 昨年から今に続く韓国の徴用工問題も政府側は未だ及び腰だ 何を恐れているのだろう 右も左も関係ない おかしなことはおかしい、ダメなものはダメと言うのは当然で行動に示さないと益々おかしなことになる。

当たり前の事が当たり前のように行えなくなったのか意図的にしないのか? 不満というよりスッキリしなく気持ちの悪い状況だ。
変な例えだが無実である人が必ずしも無罪になるとは限らない状況になってきているのではないか 正直者が馬鹿を見る そんな世の中にはなって欲しくないが段々その傾向になっているように感じる。

色々な意味で停滞しているのであろう 空気が澱んでいる 別に澄んだ空気だけ有ればいいなんてことはない汚れた空気も有ってよい 流れていないのが問題だ。
既得権益も過ぎると身動き出来なくなり行動すらおかしなものになってしまう いったん手放すか壊して再構築した方が風通しがよくなる 何でも固執しすぎると良くないよなぁ~…

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朝日のようにさわやかに…

by kurama66644 | 2019-05-04 09:40 | 雑感 | Comments(2)
Commented by hidyh3 at 2019-05-05 14:34
こんにちは。

とても興味深いテーマです。賛同するところが多々ございます。もともとわたしは政治が好きで、かつて神奈川県議会議員に立候補しないか、という話しがありました。「票はかたまっている。立候補すけば100%当選する」ということで、かなり心が動いたのですがお断りしました。

いまでも国会中継があるときは必ず見るか聞くかしています。国会での質疑について関心がないということは、すなわち選挙に関心がない、ということであり、最終的には民主主義の意義が判っていない、ということです。

このところ、2.26事件から太平洋戦争、そして敗戦後の憲法制定など、近現代日本の歴史を調べているのですが、ハッキリ言ってしまうと現代の日本は内側から崩壊しつつある、そう考えています。責任は、もちろんわたしたちにあります。

風を流すためには、ニュートン力学でいうところの加速度が必要です。もちろん物理的にも、精神的にも。現在の日本は飽満、飽食で飢餓感がありません。つまり痴呆ということだと思います。

ではどうすればいいのか?

まずは今年の夏の参議院選挙で意思を示すことだと思います。
Commented by kurama66644 at 2019-05-05 20:29
> hidyh3さん こんばんは。

街中を歩いているとイヤーな空気が漂っていて気分が悪くなる時があります…

いたるところに自由なふるまいが見られますが実は統制された中の自由で本当は解放されていないのではないか なぁんて思ったりもしてしまいます。

過去(歴史)を振り返るのは大事ですよね 近代から現代史なんて学校でも最後の方なんで時間がないので端折って教えられたりして いっそうのこと最近起きた現代史から逆に教えた方が現代史に時間をとれるし何故こういう事になったかなんて分かるので良いのではないかとも思います。
若い人は選挙に行ってほしいですね 80%ぐらいの投票率になればかなり情勢は変わると思いますよ。