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12年前に戻る

一応今回のカテゴリーをオーディオとしたのでこれはオーディオの話である。
(※カテゴリーに雑感を追記 今後キタサンのぼやきとして雑感が増えるかも?(;´・ω・))

やっとというかようやく12年前の聴き方に戻りつつあるそうオーディオを始める前の感覚にである
ちょっと何言っているか分からない?と思われるかもしれないのだが確かに戻ってきているのである…オーディオ装置に、ソフトに、音に拘らず何気に聴いていたその時に それが12年前の2007年3月以前の状態にである。

やはりピアノを始めた事が大きい オーディオの電源は入れるが本当に何気にしか聴かない 気が付けば同じソフト しかもCDしか聴いていない、音楽に感動するという感覚でもなく本当に何となく音が流れている 音が良いとか悪いとかという意識もない 当然もっと良い音で聴きたいとか別の機器も試してみたいとかの欲望もない。
その当時と違うのは音がどういう構成音になっているのだろうか?とかリズムはどうか?など作った人がどのような心情で演っているのかと分析的に聴くことが多くなった そして気になった音やフレーズをピアノで鳴らしてみる いわゆる耳コピーである こういう時に傍に楽器があるのは有り難い 即座に試すことが出来る。もちろん毎回毎回こんなことをやっているわけではない あくまでも気になったフレーズ等があり乗り気になった時の事である 殆どは何気に聴き流す だから以前のミニコンポやラジカセとある意味同じ感覚 「流れている」その感じが大事。分析的に聴くフレーズはあくまでもピアノの練習に絡む事 ただ音はラジカセやミニコンポなどと質は違うのは認める

別に達観したわけでもなくまだまだ欲はある オーディオの世界やコレクターの世界(レコードなどのソフトなど)に足を踏み入れて良い事も悪い事も感じ色々と楽しめた。
ただこういう世界はどうしても差を競ってしまうものであることも分かった 自分はその気が無くても周りに感化されてしまいがちである もちろん関わっている人すべてがそうではないと思うが差ではなく違いと認識している人はごくわずかしかいない それは当然のことで当事者になってしまうといやでもその雰囲気に同化してしまうからである。
今あるものを捨てるないしはそこから離れる事で客観的に見る事ができる ただこれまで培ってきたものを簡単に捨てるのは容易ではない。自分もかなり捨てて(手放して)きたが価格的にグレードダウンしているとはいえ買い戻したり新規で(中古で)購入したりしていた…結局はこだわりを捨てきれずに12年続いているということでもある。

自分の場合は金銭的に余裕が無くなってきたことも原因ではあり(元から?)オーディオをという趣味も二極化していると肌で感じている。散財大歓迎という羽振りのいい人もみられ そういう人がオーディオの世界を支え それ以外の人は小型で簡易的なもので楽しみ別のオーディオの世界を築いている。高性能、高品質、拘りと一部の人たちだけが楽しむ閉鎖的な世界に進んでいるようにも思えてしまう そして先ほど挙げたそれ以外の人が利用する小型で簡易的(最近では高音質?)な装置、環境で音楽を楽しむ人はそもそもオーディオの世界なんて呼ばないし眼中にないような気がしている そういう人たちは実際の演奏を聴きに行くことも多い 機器や媒体(ソフト)が売れなく右肩下がりの状況が続くがライブやコンサートは相変わらず人気がある 趣味は多様化しているが音楽を聴く行為自体さほど昔と変わらない。

レコードもオーディオ機器も徐々に売却譲渡しているがこの間 オリジナルに狂って?いた時にようやくの思いで購入したアルバムを売却した。このアルバムを売却できればその当時の思い(過去)も捨て去る事が出来ると思ったからである 結果は二束三文にしかならなかった(笑) 貧乏人にしてはかなり無理して大金で購入したアルバムだが まぁこんなものだろう 物に価値を見い出し夢中になると本当の価値も分からなくなる実例でもある。それよりも何もない所から作った自分のフレーズやコード 曲を弾いている方が今は楽しい 自分で作った本当のオリジナルが手元にある そのオリジナルも一瞬の内に宙に消えそして又新たなオリジナルが出来る その繰り返し。常に流れていくという感覚を持っていないと澱んでしまう。

12年前の聴き方に戻った自分は後退したのだろうか?オーディオの2極化そのどちらとも違う道を進んでいると思う。

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大病を患ってから5年振りのアルバム「ラプソディー・ジャパン」年齢を重ねて人生経験を積んでくるとある日思う時が来る きっかけは色々だが顔つきが変わってくるものである。

by kurama66644 | 2019-04-14 09:32 | オーディオ | Comments(0)