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月の光

月の光を見ているとその間 時間が止まったような感覚に陥る この感覚は昔 田舎で雪を見ていた時の感覚と似ている 周りの喧騒が一瞬のうちに静かになり色々な音が鳴っているのにその静けさと言う不思議な音に心が洗われる。

「月の光」はドビュッシーが作曲したベルガマスク組曲の第3曲で有名な曲なので聴いたことがある人も多いと思う タイトルは知らなくてもその旋律や曲想はどこかしらで聴いた記憶がありキタサンもそうであった。先日買った辻井伸行さんのデビュー10周年の記念アルバムにも収録され これを聴いて驚いてしまった…
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クラシックにおける曲の解釈はまだできないので勘弁してほしいのだが そのピアノの音色はどういう風に弾けばそう鳴るのか(出るのか)興味深かった。ピアニッシモで演奏されている夜想曲であるわけだがこれほど美しく宙に漂う音って出るものなのだろうか?鍵盤に触れるか触れないかのギリギリのタッチであると そもそも音は出ない 曲を聴いていると静かな演奏だが終始 音の芯はハッキリしてその芯の周りに付帯音が囲み羽毛のように漂っている感じに思える。

辻井さんはご存知の通り目が見えないハンディをしょっている ただピアノを前にすると力が抜ける いわゆる脱力状態にあるのではないだろうか
どこにも力を入れないで緊張状態から離れた柔らかい状態にするというのはおそらく普通の人では出来ない 力を抜いた流れの状況が核分裂のような反応を起こしものすごいエネルギーを生むというのは聞いたことがある 正にその状態になっているのだと思う 力を抜くというのは通常 力を出すのに用いる速度や距離と言った概念が無くなる 目が見えない辻井さんは見えない世界の「無」から「有」を生み 目の見える我々はその「有」を「無」と感じる それが辻井さんのピアノの音色の特徴でもあるように思う モニクやロジェもいいがある意味達観していない辻井さんのピアノは純粋に聴こえる。

キタサンの今使っている英国製のクリークのアンプとCDPだがピアノの音がとても可憐に聴こえる 青空の元 桜の花を眺めるかの如く幸せな気分にさせてくれるこの「普通のシステム オーディオ」で辻井さんの月の光の演奏を聴くと青空が月明かりの夜空に変わる(笑) そして一陣の風が吹き桜を宙に舞い上がらせる そういう景色が見えてくるかのようである。

クラシック素人の自分はロクな感想を書けないが 今回はドビュッシーと辻井さん二人の事を少し知った ドビュッシーの曲と辻井さんの演奏をもう少し探ってみたく思う。ジャズも最初はそうだったマイルスやコルトレーン、エバンスを少し知り その先を知るようになりどんどん枝葉が広がって何十年も経過し多少は知識も増えていった 少しづつ興味を持ってクラシックにも接していこう。

※タイトルがサウンド・オブ・ジャズから「Grain of sound」(音の粒)に変わりました。



Commented by nira at 2019-02-23 20:40 x
youtubeで聴きました、いいですね!
物凄い「静」を表現できるということは、それ以上に凄い「動」を表現できるからだ、というような気がします。
演奏もオーディオも車のアクセルとブレーキの関係のような・・
クラシック知らない素人の能書きになっていまいましたが(笑)
Commented by kurama66644 at 2019-02-24 10:21
> niraさん こんにちは

ユーチューブで見られましたか この辻井さんの演奏凄かったですね。

静かな時の内に秘めた莫大なエネルギーが感じられます。武道の達人でも物静かだけどエネルギーを感じる人いますよね 

ジャンルに関わらず体や表情で演奏に感情を表す人も多いですが 辻井さんの場合指先を通してピアノの音に感情が伝導する感じがしました。
by kurama66644 | 2019-02-10 07:17 | クラシック | Comments(2)

感じた事を素直に書きます 一日一つは何かを得、逆に何かを手放すように心がけています


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