悪魔がにくい

このタイトルを見て ピーンときた方はおそらく50歳代以上の方だろう。
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平田隆夫とセルスターズ 和製セルジオ・メンデスと言われていたが単なるラテンロック、ボサロックを真似ただけではない。リーダーの平田隆夫自身ジャズピアニストでもあるのでジャズのグルービー感が曲にも表れている タイトルの「悪魔がにくい」は平田自身が作詞作曲した作品で100万枚以上のミリオンセラーとなり 翌年71年 俳優で詩人でもある内田良平が作詞した「ハチのムサシは死んだのさ」が同じくヒットしたがセール的には「悪魔がにくい」には及ばなかった。

ハチのムサシは死んだのさという摩訶不思議な歌詞は当時小学生だった自分には何のことか分からなかった 確かこの時期タツノコプロの「みなしごハッチ」というアニメが放映され それにちなんだ曲なのかと思っていたが後年 学生運動を示唆した内容である事を知り驚いた。何となくメロディーだけでリズミカルな雰囲気があったが詞には深い意味やメッセージがある それを疎かにしている現代の歌謡曲(そもそも歌謡曲というジャンルがないかも)は廃れていったのが分かる そして殆ど聴くに値しない歌詞(歌)ばかりになってしまったのはすごく残念な事である。

基本的には当時の価格(定価)以上の中古は買わなくなったが これは思わず食指が動き購入してしまった…。当時の価格 徳間音工で1500円で販売されていたが今回購入したプライスは1980円(税込み) 盤質はBクラス ジャケットも写真で分かるように少し痛んでいる ちょっと高いかなとも思ったその普通の感覚がようやく戻ってきた。ジャズのオリジナル等物色していたここ数年 この千円台というプライスは50年、60年代の物は殆ど見当たらなかった もちろん再発盤やBクラス以下の盤質の物はあったがソフトの価格としては千円台が適正だと思っている 新品なら又べつだが中古で当時の価格以上というのはやはりおかしいと思う。

話は逸れてしまったがアルバム内容としてとても楽しめるものであった。二人の女性ボーカルも上手いしノリの良い選曲もベターだ この二人の女性ボーカル(村部レミと みみんあい)は74年に退団して別の女性ボーカルを迎え再結成されたようだが 個人的には旧ボーカルが圧倒的に良いと思っている。いずれにしても70年代の日本歌謡界は充実していた。

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アルバム裏面に写っている平田隆夫とセルスターズ 「悪魔がにくい」ということで悪魔払い風?のポートレートになってしまったのだろうか…ちょっと不気味である…

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by kurama66644 | 2018-09-30 07:51 | 歌謡曲 | Comments(0)

歌謡曲とジャズは好きです!


by キタサン
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