福音

「ふくいん」ではなく「ふくおん」とここでは呼ぶようにしている その呼び名のとおり「福」の音なのである。

オーディオは幻の音だとかオーディオではジャズと言う音楽は鳴らせてもジャズは鳴らせないなどオーディオに批判的な事も書いてきたがオーディオには「福音」が存在すると思っている。もちろんこちらが勝手に思っている事で根拠はないのだが 心の波を音の波で相殺し凪(なぎ)状態になっている時が福音を実感出来る。
福音は音楽ジャンルに拘らず何にでも存在する それを感じるきっかけ(装置)のひとつがオーディオ機器なのである。「マニアは音楽を聴かないで音ばかり聴いている」と上から目線で論じている方もいるが 音の魅力 すなわち福音を求めてオーディオを行っている方もいるのではないかと最近思うようになった…。

そういうことをいうなら別にオーディオ機器でなくてもパソコンからの音やラジカセ等のコンパクトな機器類でも同じではないかと思われる方もいると思う 実際そういう機器類で何十年も聴いてきたが福音は感じられなかった。ある程度製作者の想いを込めて作られた作品としての機材とそれに呼応するリスナー側の想いが一致していないといけない そういう意味で簡易的、便利で楽なものは福音は感じにくいように思う。(かなり独断的(笑))

オーディオを始める数年前 人生でかなり大きな存在を亡くした そして50歳手前で職も失っていたがオーディオ機器は残っていた 始めてまだ1~2年程度だったのでこの一大事にのんびり聴いている暇はないのだが なぜか機器類も売らないで結構のんびり聴いていた ジャズがメインであったがオーディオでジャズは再生できない 生演奏を聴く時のような高揚感はなかった ただ落ち着いていたと思う 激しいジャズの音でもゆったりと聴こえた これは後から考えたのだが福音がもたらしていた効果だと思っている 心の焦りの凹凸をオーディオの音が平らにしてくれたように感じている。金銭的には余り恵まれていない現状だが福音を毎日聴いているせいか穏やかな日々を送っている。

その当時の機器類と現在では様変わりしてしまった…製造年月日が今から30年前の機器類が殆どだ 価格的にも中古なので当時より安上がりで済んでいる(本物のビンテージなら逆に高くなっていると思う) そして福音は続いている それは生の音から徐々に遠ざかっているからだと思う 生の音でも福音はもちろんあるが 福音と同じぐらいの貧音が存在する それを同時に受け止めると変な高揚感と失望感が混じり心の平静は保ちにくくなるから厄介である。 若い時だと何ともなかったが加齢とともにその辺りはきつくなってくるようだ。

オーディオで生に近い音を再生できるように色々調整されている方も多い 生の音は感動をもたらすこともあるがその逆もあり非常に怖いものである 自分は生の音は目指さず「福音」が発せられるようなオーディオの存在がうれしい。

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ブレイキーでもエルビンでもない マックス・ローチやロイ・ヘインズとも違う キタサンはこの奥ゆかしいドラマー デイブ・ベイリーがやはり好きである。
珍しくマトリックス番号1Aのモノラルオリジナルである。盤の状態はそれほどよくないがキタサン宅のなんちゃってモノラルシステムでも「福音」をもたらしてくれる貴重なアルバム

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by kurama66644 | 2018-08-18 12:59 | オーディオ | Comments(0)

歌謡曲とジャズは好きです!


by キタサン
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