そぎ落とす事を拒絶する感性

先日 相互オーディオオフ会を行った… なんだキタサンはオフ会は好んで行わない とブログの中でも言っていたのではないのか?と思われる方もいるかもしれない
確かにそうなのだが人生の音を聴かせてくれそうなお宅には興味がある それは年齢やシステム規模等関係がなく こちらの直観的なもの(判断)にもよる。

今回相互訪問となったKさんは年齢的には自分より一回り、いや二回りぐらい若い方だがとても 真面目でしっかりされた方である。5年ぐらい前に一度Kさん宅におじゃまし それっきりになっていた中 最近キタサン宅にほど近いところに引っ越されてきたという事で話が進んだ。

最初はキタサン宅に来てもらいそのあとKさん宅に訪問その後近くの飲み屋で反省会?という流れだったが お互いの家ではそれぞれ好きなアルバム、音楽の話題が中心になった。
オーディオオフ会だから機器類や視聴環境等の話題も多少はあったが基本 自分の好きなアルバムや好きになった経緯、感想などそちらがメインであったのでオーディオは余り詳しくない自分にとって少しホッとしたオフ会でもあった。

Kさんはクラッシックが好みであるがその他にJ-POPや最近ではジャズも聴くようになったとか オフ会では自分の知らない曲、アルバムなどクラッシック以外の異なるジャンルは積極的に聴くようにすると それが刺激となり好奇心につながる クラッシックなんかも別の感覚で聴けると話されていた。まぁその辺りは自分のようにジャズ一辺倒(歌謡曲も聴くが)の偏屈オヤジと違い柔軟性があると感心する(笑)
ネットワークオーディオとCD再生、アナログ再生の3通りで再生できるKさん宅のシステムであるが好きなクラッシックは50年から60年頃のクラッシックが特に好みのようで そうなるとアナログ再生になってしまう しかも音源は当時のもの(アナログオリジナル等)を揃えている。ジャンルこそ違うがキタサンもジャズでは同じように50年から60年辺りが好みでその当時のオリジナルが中心になるところに共通点があった ただ違うのはクラッシックとジャズの今現在の市場に出ている中古価格 その時代のジャズのオリジナル等を集めるのを断念したのは高価になったアルバムを買う資金が続かなくなったのも大きな原因である それに対してクラッシックのそれは比較的安定した価格帯である… もちろん中には希少盤とされた高いものもあるがほんの一部でジャズのように常軌を逸した価格ではない。

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クレンペラーのワーグナー Kさんが衝撃を受けたと言われるアルバム 確かに幽玄な雰囲気を持ちえた独特の気配に固唾を飲む

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ダビッド オイストラフの演奏はありふれた言い方だが魂を揺さぶられる

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実は最初にネットワークオーディオ中心にクラッシックやジャズ、POPS等数曲(比較新しいものも含み)聴かせていただいたのだが上記の古いアナログ盤(オリジナル等)の何とも言えない説得力に最初にかかった数曲がかすんでしまった それほどクラッシックは余り聴かないキタサンでも圧倒され聴き入ってしまった。
これはkさん宅のシステムが良いせいもあるのかもしれないが やはりその時代のもつ音源に起因されるように思う 奏者もさることながら録音したエンジニア、スタッフ等の良い演奏を我々の手で世に残し皆に聴いてもらいたいという使命感のようなものがあったのではないだろうか。

Kさん曰く「鉛筆削りに例えるのもなんか変なんですが最近の音源はどんどんそぎ落とし(削って)とても繊細になっている そのそぎ落とした部分にとても大事なものがあるのに見た目や体裁から整えてしまっている」

キタサンはオーディオに対して冷めた目で見ている オーディオの音は過去の音で(録音された段階で過去のものになっている)それはエンジニア等色々なスタッフが元の音を加工した幻の音であるのにリアルにとか生演奏さながらをオーディオでというのは無理な事であると思っている。それでもKさんの言わんとしている事は分かるし そのそぎ落とした部分に大事なものがあるというのも同意見である。

Kさんのオーディオの音は音場や音像を感じさせない 上記の古いアナログ盤による再生などは特にそれを感じる。一般のオーディオファンは音像やら音場をいかにリアルに出すか腐心しているのに対してKさん宅のシステムは気配を感じさせる 演奏者ではなく演奏(音)そのものの気配だけを感じる事は稀である それはなるだけ そぎ落としの少ない音源を選び再生しているからのようにも思える。 そぎ落としをすると残された部分が浮いて周りの景色と対峙しコントラストがハッキリする そしてあたかも音像がリアルに浮き出るように聴こえる(見える)。 生演奏はそぎ落としをしない 周りと同化し混濁しそれが本来の自然な在り方、姿でもあると思う

そぎ落としをして見えない音を映像化するのが今のオーディオ、音楽産業の流れで これは更に進んでいくであろう 一つの流れとしてそれはそれで構わないと思っている。ただkさんのようにそぎ落としを拒絶(ちょっと大げさかな?)する感性も片方では存在する こちらも大事であるように思う。

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Commented by hidyh3 at 2018-07-07 23:07
こんばんは。

クレンペラーはわたしの好きな指揮者のひとりであり、そしてかれはマーラーの弟子でもあった貴重な歴史の証人なのですが、ヴァーグナーをわたしは聴いたことがありませんでした。たいへん興味をそそられます!

わたしも1950~1060年代の録音に、ほぼリアルタイムで育てられてきたので、あの当時の録音技師の手腕はよく覚えています。人によってはその録音にたずさわったエンジニアでLPの購入を決めていたほどでした。録音する場所も、ベルリンの協会だったり、いまとはまったく異なっていたものです。

そんな職人たちによるアナログ録音が、わたしは大好きです。
Commented by kurama66644 at 2018-07-08 09:51
> hidyh3さん おはようございます。

このクレンペラーの音源 私も驚いてしまいました。Kさんの再生したアナログプレーヤーも素晴らしかったのかもしれませんが やはり音源の影響が大きいように思います。

二人して話していたのですが何となく最近の録音はせせこましい?(小振り)感があるなぁという意見です これはアナログだデジタルだの問題ともちょっと違うようで 演奏者や録音に携わっている人達の美意識にも関係があるように思います。そのあたりはジャンルは違いますがジャズなんかでもそう感じます。同一音源をCDでも再生したりしましたがCDでも良かったものはあります 自分なんか逆にオーディオに詳しくないので聴くポイントが変なのかもしれませんね(笑)
by kurama66644 | 2018-07-07 08:56 | オーディオ | Comments(2)

歌謡曲とジャズは好きです!


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