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ニアフィールドリスニング

昔のオーディオ雑誌にオーディオ評論家で音楽家の和田博已さんが「ニアフィールドリスニングの快楽」という記事を書いているのを見つけた。
この雑誌の発売時期を見ると2008年だから自分がオーディオを知って1年目位の時で夢中になっていた時期でもある。まだオフ会等は行っていない時期でオーディオ店や視聴会、イベントなどに参加し 高価な機器類を羨望していたのを思い出す。機器だけではなく聴く場所も広くなきゃとかケーブルも高いのはどんな音がするのだとか日々妄想していた(;'∀') あくまでも一人でコツコツ行っていたので妄想するだけでお金が増えるわけでも使えるわけでもない それなりのペースで行っていた。ただせっかちな性格な事もあり色々試したいと思い 買える範囲で機器類も買い替えていた それを私のオーディオの師匠が買い替えは早すぎるとたしなめてくれた 確かにペースは速かったので言わんとすることは分かるがその当時は好奇心旺盛だったのでその忠告も余り聞かず短期間で色々試していたことを思い出す。前回のブログにも書いたがちょうどそれからほどなくして会社が無くなったので散財も出来なくなった…まぁ金の切れ目が縁の切れ目でちょうどよかったのかもしれないがオーディオ機器はそのままだったので今のオーディオスタイルがあるのかもしれない。その時に色々試したことが今は余りやらないがオフ会などでオーディオのベテランや猛者が沢山いる中 その会話でオーディオ的な話に何とかついていける下地にもなっていたので場をしらけさせないで済んでいるのかもしれないと思っていた。

話は脱線してしまったが和田さんがいうニアフィールドとは正確に何m以内とか正しい数字があるわけではない、和田さん自体は1.8m位の位置で聴いているようだが本人曰く 日本の一般オーディオファイルもそれに近いか若干遠い位 だそうだ。確かにキタサンも今の視聴距離は2.3m 以前の10帖位の部屋でも2.5mぐらいであった。
あーっ自分も結構普通なのかと思って記事を読んでいると 今度はスピーカー間隔の事も付して書かれていた ニアフィールドでもスピーカー間は2mぐらいはあった方が好みであり狭いと奏者がその中で窮屈に演奏しているようで申し訳ないとの事…実際大きなスピーカーを所有されているので2.15mぐらいの間隔で聴かれているらしい。

キタサンは以前の部屋では1.7mぐらい間隔を開けていたが現在は1.4mである(-_-;) これは部屋の使い勝手、広さ、構造上MAXの位置で変えようがない。横配置という手もありそのために試したのが対向法という向かい合わせにする特殊な配置で部屋の横使いで聴いていたこともあるが見た目上変な感じでもあった(笑)

一般的にサウンドステージを再現するのがオーディオの醍醐味のようなものであるから部屋の広さに関係なくたとえ箱庭的にもそのステージが出現できれば面白いと思うのだが 今は音が立体的に出るとか奏者がそこにいるようだとかその辺りは余り興味が無くなったのでどうでもよいように思っている。それより奏者の情念が聴き取れる音色の方に興味が湧く アマトールを導入してから意識はそちらの方にいくようになった。

作曲者の思いを奏者が解釈し演奏する 本来はその場限りだったものが録音という技術で不特定多数の人々に伝わる それを再生する機器類を作った人にも思いや情熱がある。最終的には聴いているリスナーが判断し色々な思いを持つわけだが部屋というのはその副次的なもので本来それほど意味を持たない オーディオは部屋の音でそれがとても影響を与えるというが確かにその通りだと思うし このブログの前のタイトルが「部屋の音とレコードの音」というぐらいで部屋について意識はしていた。
それはあくまでも音の話で奏者や機器製作者の情念の話とは違うところにあると思っている。(部屋そのものについては否定していない)

「キタサン 部屋はオーディオ(音楽)には余り関係がないよ」と言ってくれたベテランオーディオファイルの言葉を今実感している。

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最近よく聴くヘイリー・ロレンのアルバム 私的には青い影が好みである。ちなみにニアフィールドでは聴いていない 隣の部屋でその音色を聴いている そのため音像や定位など意識しないで済む。

by kurama66644 | 2018-04-29 13:02 | オーディオ | Comments(0)