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CDプレーヤーの不調

現在CDプレーヤーはDENONのDCD-755Ⅱという機種を使っている。これはDENONで確か最後のマルチビット機であった記憶がある。
このプレーヤーを手に入れたのは2年前で もちろん中古ではあった、普及帯価格の安いもの(実売2~3万位)でオフ会等色々行かせてもらったがこれほど安い機種を使っているお宅は無かった(笑)。
これをサブで使う人はいてもキタサンのようにメインで使うようなオーディオを趣味としている方はほぼいないと思う。
この機種を選んだのはマルチビット機であるという事ともうひとつ改良がくわえられていた事である 改良と言うかチューンナップといったほうがよいかもしれない。
特にクロックを変えたとか中のメカを最新鋭のものに変えたとかではなく ある技術者の方に手を加えてもらった。その技術者の方は長年CDプレーヤーの開発に従事されていた方で曰く「最近の機種は素材を重視し見せかけのコストをかけ過ぎている」と話されていた。素材の特性を生かすのも大切だがまだ先にやる事があるということである。

まぁそんな事で手に入れたプレーヤーだがアナログライクに調教されデジタルっぽい嫌な音はしなく高品位なプレーヤーとして蘇っている ただし筐体等は変わりないので天板など叩くと安っぽい音はするし年数も経っているので見た目はやぼったい 外身重視のオーディオやブランド志向の方は敬遠されるであろう。

そのプレーヤーだが最近読み込みが悪くなった…特に1曲目を読み込めないCDが多い ピックアップの交換が必要なのかもしれない。 以前だとアナログがメインであったのでだましだまし使っていたが最近では購入したエレクタ・アマトールがソフト(アナログやCD等)関係なしに麻薬的な音を聴かせてくれるので利便性の高いCDを使う事も多くなった。

修理でも構わないのだが昔からCDプレーヤーは国産のものしか使用しておらず海外のものに少し興味を持っていた。オーディオ仲間からは海外製はメンテナンス等不自由があり性能の割には高額なものが多いと聞いていた キタサンはCDプレーヤーでは高額なものには食指が動かないので出来るだけ音楽性の高い物がないか探していた。
そこである製品との出会いがあった。
キタサンもアンプで使用しているQUADである QUADのCDプレーヤーって目立たない存在である。アンプもそうだが物量が予算の中で限られているその中で音楽性の高い製品を普及帯価格で提供するその理念は共感するものがある。

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QUAD66CD 発売時期は89年 CDの普及が加速的に進んでいった時期であるがまだアナログの良さが忘れられないオーディオファイルも多かったアナログとデジタルの端境期の作品である。 名機スチューダA730と同じマルチビットDACを使用 更にこちらはQUADらしい暖かみのある太い音がする 最新鋭のCDプレーヤーには性能的には敵わないかもしれないが味のある名品だと感じる。

スィングアームCDM4を採用し実にアナログチックな音楽を再生してくれる 今までDENONの改造機を使っていたが読み込みエラーが多発しイライラしていたがこれで安心してCD再生が出来そうである。

ところでこのCD66プレーヤー中古でありながらかなりの美品である それなのに格安で手に入れる事が出来た それには訳がある。まず付属の電源ケーブルが付いていない…更にはリモコンが無いのである… 電源ケーブルは市販品でいくらでも代替えがきくが問題はリモコンである 本体には元電源とトレーの開閉ボタンしかなくあとは全てリモコン操作 そこで手に入れたのがこちら
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マランツのオモチャの様なリモコン(笑) 一応これでトレーの開閉、再生、停止、曲送り、曲の選択など基本的な操作は出来た ただし一時停止したあとの再生が出来ない(^_^;) 結局その曲を選び直し再生という2度手間がかかってしまうがまぁこの辺は仕方がない。

トーレンスTD124のアナログプレーヤーもそうだがCDプレーヤーは軒並み高額品となっている 手間暇、人件費、作る側のその他のマージンがかかっているとは思うが庶民が買う感覚とかけ離れすぎているようにも思う 1台が何十万、何百万としているプレーヤーをみると羨ましいというよりか購買意欲は逆に無くなってしまう。

by kurama66644 | 2018-03-17 09:56 | オーディオ | Comments(0)