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オーディオの世界

結論から言うとオーディオの世界から距離をおいて良かった。

私が参加している某オーディオコミュではPCオーディオが次のオーディオの世界?の主役になるような勢いで論じられているように感じた。

これはもちろん音中心のオーディオの世界での事、音楽とは別物の論議ではあるので一向に構わない。

音を出す上流の一部の機器、機能だけで最終的に音が決まるわけではないのにそれが全てかのように意見をいう輩がいてちょっと滑稽に感じてしまったが音中心に考えて詰めていくと技術論に行き着きそれの良し悪しで議論が決まる。趣味の範疇で好みの問題と言いながら善し悪しの結論を出すようだ。先日「武士道と騎士道」のタイトルブログを書かせていただき音が絶対のこのオーディオの世界は騎士道に似ていると述べたが やはりそれほど間違えていないようだ。

ただしこのPCオーディオ 自作系に近いものがある。機械いじり、理数系の方は別の意味で楽しいかもしれない。
オーディオの世界は高級オーディオの世界とほぼ等しいと述べてきたが 自作系のオーディオを楽しんでいる方もそれなりにいる。
自作系というとアンプかスピーカーが主だったが今度は上流のプレーヤー部分 それがPC(音楽用)ということになるのだろうか?

今まで音楽を奏でる元の部分プレーヤーに関してはアナログであれCDプレーヤーであれ自作する人はごく一部に限られていたが これからは機械いじりの好きな自作派がそのプレーヤーにあたる部分を作り より好みの音の世界を作り出すようになるのであろうか。ソフトの開発も大いに関係すると思うが考えようによっては色々な可能性があるのかもしれない。オーディオ業界がかなり閉鎖的な側面を見せる中 視聴する側から積極的にこのような可能性をアピールしていけば業界自体も変わっていくと思う。そうなるとこれまでの高級=オーディオという図式が壊れる事になりかねないので むやみに賛成は出来ないという人も出てくる可能性はあるかも…

詳しくは分からないが物事をより良くしていこうと発達したところに文明があるがその過程で文化は崩れ去る。
幾ら心地良くても無理やり擬似行為を進めていけば人間の本能に拒絶される部分もあると思う。人がより快適に暮らしやすく人工的に進化しても必ずその反動があらわれるであろう。 クーラーが高性能になり人に快適な風を送っても自然のそよ風には敵わない。何やら理屈めいた事を述べたがオーディオの世界、音の世界もより良い音を目指せば目指すほど その反動は必ず来るような予感はする  非常に怖い世界である…

おどろおどろしく書いてしまったが今年の1月にオフ会で聴いたPCオーディオには何も違和感はなかった。その方は特にオーディオマニアという程の方でもなく音楽を楽しく聴きたい その為の一つの手段でもあったので そう感じられたのかもしれない。 PC以降のDACやアンプ、スピーカー 部屋の中でのセッティング等 あらゆる要素で出音は変わるので実はそれほど深く考える必要もないのかも?

それでも少し気になる事がある。某オーディオコミュでのオフ会の記事を読んでいて そこでは機器によるブラインドテストが行われていた。
音源ではなく機器というのがミソである 沢山の方が聞きに来られ大体は当たっているようだがベテランの方が外され恥ずかしい思いをしたと自虐的に書かれていた。 キタサンが普段聴く音源はかなりの割合でアナログ録音のものが多い、アナログに回帰した時も50~60年代のアナログ録音のものが主体でそればかりアナログ機器で3年ぐらい聴いていた。昨年から又 CD等でデジタル音源を聴くようになった時 誰が演奏しているのか分からないケースが意外と多かったような気がする。
音色や演奏者の癖で違い等はあるのだが特徴が消されていたというか(冷たいとか暖かい、硬い柔かいともちょっと違う)…上手く表現出来ないのだが音をオーディオ用に視覚化出来る様な味付けでそこに注目を向け区別がつきにくいように感じた事がある。


あと怖いのは音だけのオーディオの世界に身を投じてしまうと周りが見えなくなってしまう事 失礼な言い方だが「何々命と」とばかしに のめり込むコレクターと似た感じがする。遊びと割り切って楽しくやれば良いけど同じ志向の人がいるとつい競争心が出て熱くなってしまう…SNSが発達し自分以外の人の情報が丸見えになっているので意識してしまう。
真面目な人ほどその傾向がある キタサンも真面目だから(^_^;)その傾向にありオーディオの世界、コレクターの世界から逃げ出した…なぁ~んて単にお金が無いだけなんですけどね(笑)


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フィル・ウッズは一昨年亡くなったが3回ほど聴きに行った。いずれも彼が60歳前後の時だから90年代前後の時である 同じアルトサックスのパーカー派でもマクリーンは哀愁、ウッズは激情の印象を持つ。ジャズの範疇を超えてスタジオミュージシャン的な事も行っていた時期もあるが聴いていて本当に上手いサックスを吹いていた。サックスを吹くきっかけになったのはMALTAだがお手本にしたのはウッズであった。実際会ってみるとニコニコしていたがちょっと気難しい印象もあった。
バードとの双頭セッションの上記アルバムだが これだけはどうしても欲しく数万円で購入。コレクターの仲間入りか!と思わせるがそんな高価なもの後にも先にもこれしかない(^_^;) 真っ赤なジャケットも購入意欲満々のその時の心情を表している(笑)


by kurama66644 | 2017-05-05 09:04 | オーディオ | Comments(0)