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和ジャズレコード

前回の「武士道と騎士道」に触発されてか和ジャズを何枚か聴いている。昔は馬鹿にして聴かなかったのだが根底にある日本人の血が騒ぐのか歌謡曲、昔のアニソンとともにこの和ジャズも 「キタサン日本人の心」3ジャンルと称して聴きだした。

しかし見事に和ジャズのアナログが少ない…ジャズレコードはどんどん減らしていっている中 和ジャズはその中の1%ぐらいかな(^_^;)。

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和ジャズといえば秋吉敏子さんとこの渡辺貞夫さんが日本人ジャズここにありと世界に(アメリカに)知らしめた貢献者として両巨頭であろう。
takt jazzのボサノバをフューチャーしたこのアルバムは当時のボサノバブームの中 製作されたもの 確か66年位の録音のはずである。
録音が良いのか貞夫さんのアルトの音色が野太く聴こえる。後年発売された数々のアルバムは外人が吹くアルトに比べ軽いと感じているが このアルバムではそれは感じられなかった。ときおり持ち替えるフルートの哀愁を帯びた音色もボサノバに合っている。 しかしながらこれを手にした時ジャケットも含めて中身もボロボロの状態 最悪のコンディションだった、なんとか掃除等をマメに行い復活させたがそれでもプチパチ音は消えない箇所も沢山あり 盤質評価ではC+からB-位の状態。それでも手放さなかったのは音楽が良かったからだろう。


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こちらは以前このブログでも紹介したアナログプレーヤーメーカーのマイクロが新製品発表会の後のレセプションとしてゲストを招いて演奏会を行ったライブ盤
北村英治の巧妙な司会進行や中本マリの実質上のデビューアルバムでもあるので「お宝」といえるのだが多くのジャズファンは見向きもしない捨て値で買った(落札した)もの。録音機材や演奏位置関係等鮮明に解説されているライナーノーツ等みると当時のオーディオマニアが音質調整等しやすいように書かれたものでプロ向きの盤なのかなとも思ったりして…。クラリネットのほのぼのとした雰囲気が和にピッタリするアルバム。


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最後にこちらのアルバムも以前紹介したかと思うが90年代初頭彗星の如く現れたテナーの新生 今津雅仁のセカンドアルバム。
数々のジャズ賞を総なめにしてジャズ界の寵児としてマスコミにも取り上げられた。この人は日本人では珍しく破天荒なジャズメンでそれはプレーにも表れている。
近年復活して順調にいっている噂を聞いたが身内が立て続けに亡くなったりで人生の浮き沈みが激しい中 頑張っておられるようだ。ここ最近は指導者として堅実に後進の指導に当たっているようで又 ひのき舞台に上がってきてほしい。あなたの豪快で情緒あふれるサックスプレーは日本人では貴重です。


和ジャズは基本的にアナログで聴きたい。よく見させていただいているsenriyanさんの文才豊かなジャズブログがあるが武田和命さんのジェントルノヴェンバーが紹介されていた。あのアルバムはホント特別でアルバム自体ジャズ喫茶で聴いただけで家ではCDなのでアナログ盤は手に入れたいと思っている。
今では結構な金額になっているような気がする。

by kurama66644 | 2017-04-30 08:58 | ジャズ | Comments(2)
Commented by senriyan at 2017-05-03 08:40
キタサン、どうもです。
これらの盤は持っていないのですが、改めて見るとこの渡辺貞夫さんのジャケットはいいですね~。
まさに、日本人の顔、ここにも、和ジャズがあります。
オーディオ的であれば、和ジャズはやっぱり国産オーデイオメーカーの方が雰囲気ですね。
カートリッジも国産。畳の日本間で、庭の盆栽眺めながら。和ディオ、徹したいです。(笑)
Commented by kurama66644 at 2017-05-03 11:19
> senriyanさん こんにちは。

senriyanさんの記事に触発され和ジャズレコードを探しましたが数はかなり減っていました…

クラーク・テリーが来日した時の木馬での3部作はあるのですが奏者が外人さんだからこれは和ジャズとは言わないかな?

今の住んでいる所は畳の部屋がないので畳が懐かしく思います。時代の雰囲気、熱気が感じられるものが多いですね 和ジャズは。それだけ熱かったのだと思います 今は何もかも冷めていて ちょっと味っ気ないですね。