オーディオの本懐を遂げる
オフ会等で数々のお宅に訪問したが中でもベテランのYさんのお宅のオーディオの音は衝撃だった。そして最近ではご近所のSさんの奏でる気配、空気感も驚くほどであった。 そして今回のTさんのお宅の音は前述したお二方の音とは又違う、前回のブログの繰り返しになるかもしれないが これまでの生き方、生き様が音として現れていると感じてしまった。 それは柔和な音なのである ジャズ中心の選曲でジャズ好きなオーディオファンから見るともう少し前に押し出し感が欲しいと思われるだろうが音自体Tさんの強い意志が感じられるので不思議に迫力?があり力強さを感じる。
今はその家は無いが やはり今回お伺いしたTさんのお部屋に近い広さで何の変哲もない所謂普通の部屋、装置はTさんの何分の1ぐらいの規模のこじんまりとした様相 そこで聴いた音はキタサンの琴線に触れた何とも言えない音… あとにも先にも感じた事が無い ひょっとするとそれに一番近かったかもしれない。
その家で何故そんなに感動したのか今から考えると Tさん宅と同じように生き方、生き様が音に乗っていたのではないかと思っている。
ここまで書いてかなりオカルトチックになっているのがわかる(笑) これだからオーディオをやっている奴は変なアクセサリーや業者に上手く騙されるのだと思う人もいるかもしれない(^_^;) 部屋の造りやオーディオ機器、その組み合わせにより千差万別な音が出るのは当たり前の事だが既成のソフト、音源に自分の嗜好、想いなどを乗せてオーディオ機器で奏でると又違った風景が見えると思う。(これもオカルト的?(笑))
そういう意味で今回の訪問はオーディオと言う趣味を違った角度からとらえる事が出来る一つの発見として良かったと思っている。
以前ベテランオーディオファイルのYさんは「キタサン! オーディオは部屋や機器の高額さで決まるものではないよ」と話してくれたことがある。
音源に込められた奏者、制作者の思いも大事でソフトの質の重要性もさることながら更にはそれを再生する人の生き様が感じられないと感動が少ない、良い再生と言えないとの考えで話してくれたのだろう。
おそらく過去にオフ会で訪問したお宅のオーディオにもそういう生き様が現れていたのかもしれない、しかし自分自身それを感知する能力、感性が鈍くて感じていないだけなんだろう。 そういうキタサン自体の部屋の音、レコードの音等も自分の生き様が現れているのだろう、そう考えると部屋が狭いとか機器類は安価だとかオリジナルでなきゃダメだとか それほど重要視しなくてもよいのかもしれないなぁ。(蒐集するという別の目的もあるので一概には言えないがあくまでもキタサンが感じた事である)
現在音楽は誰でも手軽に聴ける状態にある(少なくとも日本では) それをオーディオ装置で聴くという事は奏でる音楽を通し自分自身の生き方、生き様を反映された音を出し それを振り返ってみる事にもつながるのかもしれない。
その人の人となりが如実に現れると思います。
その良しあしは別にしてもキタサンの音にもきっと現れてますよね。きっと。
鳴らし方は個性を表しているんでしょうね。明るい爽やかな空気感がありました、そういうジャズが好きな方だと思いました。
オリジナル盤は結構な数お持ちでしたが新陳代謝で本当に好きなものを残してあとは売却したりしているのでコレクターのように数量を誇るような事を善しとしておりません。
そううところも潔い方でした。
ただかなり細かなセッティングでしたね~そういうところは自分には真似できないなぁ(笑)