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響と音像と音場

タイトルの件はオーディオを趣味とされる方は気にするところであると思う。気にするというより それを高次元で再現する事がオーディオマニアの目標でもあると思う。

この3つの要素を上手く再現するのは部屋の構造、広さによる要件が多いので中々自分の思うようにはいかないのではないだろうか?
住んでいる部屋の条件は千差万別で最初からオーディオ専用部屋を作るという方以外は一般の住居での視聴なので機器に頼ったり部屋のルームチューニング、ないしは音源の良いソフトを選んだりと様々な工夫をせざる負えない。

実際オフ会などをしてもこの3つの要素を良くしようと皆さん必死に努力されている。

そこでキタサンは考えた 一度にこれらを良くしようと欲張ってはいないだろうか? それならば その一つだけでも自分の納得出来るように解決していけばどうなのだろうと…(※三つの要素はそれぞれ関係しているので分離して考えるのは適当ではないのかもしれないと思いつつ→話を進めます)

部屋の響に関してキタサン部屋では諦めていたのだが年末に縦配置から横配置にし対向法という変わった設置法を行う事によりオーディオアクセサリーに頼らない心地よい響きが出て来たと思う(※あくまでもキタサン部屋での個人的な感想)

そして音像に関してだが 前回紹介したスピーカー1本によるモノラル再生が実体感のある音像を表してくれる。尚 モノラル音源専用なのでソースは限定される…。


最後に音場なのだが上記の2つの方法でも音場感はあるといえばあるのだが物理的にスペースが狭い事などから諦めていたというより余り意識していなかったのだが…
ところがあるブログをきっかけに試した方法で目が点のようになってしまった。それがこちら
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あれ? 部屋のスペースが広くなったような(笑)  スピーカーが手前過ぎない?しかも間隔が…
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そう椅子のすぐ手前に置いてある。しかも対向法。 キタサンはとうとう頭がおかしくなったのでは?と思われるかもしれない…

最初この配置を実践されている方(TOMさん)のブログを見て いくらなんでも…と思っていたが恐る恐る試してみると足元から音は聞こえない。(もちろんスピーカーに耳を近づけると鳴っているのがわかる) 前方手前の空間に広く音場が展開され奏者の配置も分かる、こんな低い位置にスピーカーを置いたら低い位置でしか聴こえないのでは?と普通は思うがしっかり高さも出ている。(本当です(笑))
CDとレコード、そしてボーカル、トリオ、カルテット、オーケストラなど編成の違うものを色々聴いてみたがオーケストラなど大編成物以外はそのスペースで演奏しているかのごとく音源からする位置が分かるほど音場形成が上手くいっている感じである。
大編成物がダメと言うわけではなく上手く鳴っているとは思うがこの狭い空間に無理に押し込んで再現している印象を受けてしまう、通常のセッテイングなどではミニチュア化され その範囲内で上手くバランスが取れた再現にたいし このやり方だとミニチュア化されないままの再現なので壁の外?は普通の音場になってしまう感じなのである(説明がうまくなく分かりづらいと思うが…)

実践されているTOMさんのブログを読んでいくと幾つか諸条件があるようだ。
まず部屋での配置は縦使いでスピーカーはブックシェルフ型の小型なもののほうがより実感できる。大型のスピーカー、トールボーイ型になると低域のエネルギーの過多、調整が難しいらしい、それと部屋ではなれがある部屋(ドア無しの続き部屋)はドアなり、仕切りをつけて一つの空間にした方がよいとも書いていた。
スピーカーを視聴位置のごく手前に持って来て前方にスペースを空け そこに音場を再現させる。

それにしてもよくこんな方法を考えたものである…ひょっとして天才? オルソン音響工学って何だったんだろう? 音は波でその箱の形状によって自在に変化、対応するものなんだと思ってしまう。


さてこちらの極端な対向法を知った上でどの設置にするかと言われると 横配置の対向法で通常は聴く事にした。
専用部屋ではないのでやはり生活空間が大事である。横配置は動線も確保でき音の響きが心地よい。音像や音場が特段なくても別にかまわない(再現出来ていないわけではない) 音は目に見えないもの、それを無理やり可視化するのは好みではない。オーディオをビジュアル、テレビと同じく目で捉えようとすると相当な苦労をする。
これは昨今のオーディオに対するアンチテーゼと受け止めてもよい。

最終的には好みの問題なので人それぞれ好きにやればよい!(生意気言ってスイマセン…)



by kurama66644 | 2017-01-08 07:53 | オーディオ | Comments(0)