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キング盤と東芝盤

興味がない人から見るとどうでもよい事なんだろうなぁと思いつつブログに書く。

ブルーノートのオリジナル盤は数えるほどしか持っていないが おそらく今後は もう増えないかと思う…。

最近はオフ会などに再び参加するようになってはいるが自分自身オーディオ的な話には余りついていけない…。セッティングやアクセサリー、部屋環境そして機器類など ほんと適当である故 それらに情熱を燃やす方たちを見て ちょっと遠目からみる感覚で その熱意に圧倒されるのである。 それでは音楽そのものを真面目に聴いているのかと言えば それとも違う。レコードもオリジナルを中心に集めてはいたが こちらは財力の問題で(笑) どうも進まない。ジャズの昔のレコードってなんでこんなに高価なのだろう? その最たるものがブルーノート そしてそのオリジナルである。

なんだかものすごく中途半端(^_^;) 聴くレコードも同じものを繰り返し聴く、 それでもよいレコード(自分にとって)は毎日聴いても飽きないのが救いか…

と ここまでは愚痴と最近の気持ち 本題のキング盤と東芝盤だが最近 新宿の中古レコード店の店主と話して気になった事がある。

ブルーノートの日本での版権はキングや東芝など行ったり来たりしているがジャズ好きの方はキング盤を好みにしている方が多いと聞く。
確かにキング盤と東芝盤では音の違いがある。キング盤は音に厚み、特に中域を厚めにしている盤が多い、それに対して東芝盤は全体的にバランスよく広帯域で鳴る。
そしてハイエンド機器を使っている人は東芝盤を好む傾向があるという。

時のキングの技術陣はオリジナルをよく聴きかなり研究してオリジナルに近い風にマスターリングしていたようだ。それに対して東芝の方はオリジナル盤というよりそれ以前のマスターテープに近い音で再生していたようである。どちらも元の音源に近いようにとの要望に対しキングは米国オリジナル盤にそって再生、東芝は元々の音源 マスターテープに近い感じで忠実に再現。その結果 こうも違って出来上がってきたのである。

結局は生の音は空中に解き放たれると永遠に帰ってこない。それを収録した段階で色々な加工がされ元の音とは違ったものができる。
演奏者の意思とは別に製作側の影響はかなり大きいのかと改めて思ってしまった。

更に店主に最近の録音やレコード等の出来具合?について聞いてみたが機器性能に合わせてどんどん広帯域で細部まで出すようにしていると話された。
高域と低域が「カッーン」「ドーンッ」と響くと それは凄いと大抵の人は感じてしまう、今まで聞こえていない音まで聴こえる…そして素晴らしい録音だと…。

現実に普及している機器はそういう風に鳴るように作って、レコードなりCDもそういう録音の仕方をしているから それに合うように鳴らすしかないと まぁこのような話をされていた。 昔の機器を使い そういう風な?録音取りをしているもので再生しないと その当時の音は出ないし それを追及するとなると お金もかかる。

自分は当時の音を聴きたくオーディオ機器を揃えているわけではないしオリジナルを買うようになったのも価値があるからとか 人と違う物を持ちたいからというコレクター的な気持ちではない。などと考えながらマーキュリーのオスカー・ピーターソントリオ+クラーク・テリーを部屋越しに聴いている。
部屋越しに聴いているのでスピーカーの配置や機器の状況も分からない ただ音楽が漂って聴こえてくるだけ。
キング盤と東芝盤_b0323858_11311671.jpg
余り人気がないのはクラーク・テリーのダミ声が入っているせいか? でもマーキュリーの音は好きだ。

キング盤と東芝盤_b0323858_11305732.jpg
私の好きなルイ・スミスのブルーノート1584 こちらはキング盤である。やはりオリジナルとは違っているが…一応本人の演奏は聴いた事があるのでまぁこんなものなのかなぁという感想。生演奏の音と比較しても余り意味がないかもしれない…。



by kurama66644 | 2016-06-27 19:33 | ジャズ | Comments(3)
Commented at 2016-06-27 21:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kurama66644 at 2016-06-28 20:20
> sunouchi0918さん こんばんは。

おっしゃる事 その通りだと思います。sunouchi0918さんとは感性が合うのかもしれません。

音を奏でる人、それを作る人、そして聴く人。三位一体でピタリと想いが合致すると幸せな気分いなれるのでしょうね。

誇張するのも制作者側の想いがあったの事、それを受け取る側はどう思うか 人それぞれちがうのでしょうね。

いつも的確なコメントありがとうございます。


Commented at 2017-01-15 14:02 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。