存在感の無い音
正直言うと今まで使用してきたスピーカーに比べ 帯域は狭いし迫力もない イメージで言うと何となくボンヤリ鳴っているという感じである。
美音と評判であったがモニターオーディオPL-100の方が綺麗に鳴る、 迫力、押し出し感の面では能率が高いビンテージスピーカーの方が優れている 広がりのある鳴り方かと言えばトールボーイ型だが3年以上使っていたパイオニアのS-3EXの方がはるかに広がる鳴り方をしていた。
そうであるのに いつのまにか時間を忘れ聴き入ってしまう 不思議である。
ただこのスピーカーは明瞭でもないが決してボケボケの音で鳴るわけでもない。しいて言えは普通の音…?(※キタサン宅での視聴である、Minima所有者の方スイマセン)
オーディオを趣味とされている方の音を聴くと音像がハッキリしているケースが多い。ここに演奏者がいるようだとかピアノはSP間のやや右寄りでベースは左とか はたまたオーケストラ奏者のそれぞれの位置関係が分かるとか…リアルな音像、気配が現れる事に快感を覚えたりするのではないだろうか。
自宅に居ながら会場やホール、ライブハウスにいるかのような臨場感をオーディオ装置で導き出す。これこそオーディオを趣味とする狙いや目的なのかもしれない。自分でもそう思っていたし それが活きている音の証でもあるように思えた。
しかしながらこのMinimaから出る音は「存在感の無い音」なのである。あるのかないのか分からないオーディオをやり始めて初の経験である
小田さんの声 弱々しく聴こえる… これも本来のオフコースではないような気がする。
いずれも 違うアルバムにしか聞こえないのだが 夢見心地でしっかり聴き入ってしまうMinimaの音色。
これを冒頭の写真の右端に写っているRCAヴィンテージスピーカーに替えると 森進一やオフコース、ソニー・クリスは元の姿?に戻って聴こえる。
摩訶不思議なスピーカー ソナスファベールMinima。
存在感の無い音というよりか 心を惑わす妖しい音なのかもしれない。
3つのスピーカーに複数のアンプの組合せだから、掛け算すると30通りくらいの音が楽しめる感じですね!プレーヤーとカートリッジの組合せを考えるとそれこそ無限の可能性が(笑)。
僕も気分と聴く音楽に合わせて音の出口も変えてみたいという願望があるのですが、セッティングを変える手間と置き場所の問題で結局上手くいきません。入口の方はなかなか落ち着かず頻繁に変えてますが(笑)。
そう言われると出口をいくつも持っている方 オフ会でもそういませんでした(^_^;)
複数の部屋にサブシステムとして持っていても大抵は一つの部屋にはスピーカーは1台か2台 アンプやプレーヤーを複数台というパターンですよね。 家電屋の視聴室ではないのにスピーカーをいくつも用意するなんて馬鹿みたいですよね(笑)
別稿で記事を書こうと思いますが こうして色々試してみるとアンプやプレーヤースピーカーのどれが音への影響力があるのか?というよりは機器の設計思想により音の違いがあるようだと感じています。もちろん元の音源が重要なのも重々分かっているつもりですが…