SMEトーンアームの徹底的研究
STEREO誌50周年を記念して故瀬川冬樹さんが寄稿したものをまとめたものである。
形状からしてメカニカルであり機能美が絶賛されているが各パーツの一つでも変化があればそれが音にも影響が出るのは素人の私でも何となく分かる気がする。
実際 以前使用していた3010Rを最初に取り付けた時 針圧やらインサイドフォースキャンセラーなど変な具合に調整して(自分では正しいと思っていた…)CDで聴いていた時よりおかしな音が出て困惑していた事もあった。反面調整する箇所は色々あるが場所によっては神経質になりすぎるのも考え物だと瀬川氏は言っている。
要はアーム以外の要因で変化が起きる場合があるので その原因を特定するのはケースバイケースで難しいとも書いている。
TD124を購入した時にアームの調整に来ていただいたA代表もインサイドフォースキャンセラーの錘等は使わない旨を言っていた。私もそれにならってインサイドフォースキャンセラーの錘はつけないで暫く使っていたが特に問題は無かった。最近レコードを聴いている時にアームが横流れがする時があるのではないか?と思い精神衛生上今は装着しているが…(神経質(笑))
現在、市販のアナログプレーヤーもスタテックバランスのアームはこのSMEを踏襲している事が多いが それほど複雑な構造にはなっていなく解説書もそこそこで済んでしまう。
アームの調整なんて面倒くさいが結果として現れるのでマニアにはたまらないのだろうと思いながらいじっているキタサンも既にマニアの仲間に入っているのであった。