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最後のジャズLP?

LP絶対支持の愛すべきジャズ・ファンに贈る「最後のジャズLP」と帯に書かれている…。

サボイやヴァンガードレーベルの隠れた名盤を日本のキングレコードがオリジナルジャケットを かつ当時の音を忠実に再現すべきキング技術陣がカッティングを施したシリーズである。まだオリジナル信奉者?ではなかった当時(2年前)キタサンはこのシリーズのLPを何枚か持っていた。その当時はLINNのLP12で鳴らしていたがモノラル音源でもステレオカートリッジを使用、本当のモノラル再生をしていなかった。(と言うよりアナログ再生は殆どしていなかった…LP12は その時はお飾り?)

本格的にアナログに回帰し そしてモノラル録音をモノラルカートリッジで再生する時 この「最後のLP」シリーズは重宝した。その時はオリジナルレコードは余り意識せず単純にモノラルレコードを探していたが何よりも値段が安いのが有り難かった。今でも国内盤という事でエサ箱に捨てられるように置いてあり、価格も安いままだ。

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特に中間派トランぺッターのジョー・ワイルダーのアルバムの冒頭の曲「チェロキー」が原曲を無視したフレーズ、アドリブで度肝を抜かされ 最後まで何の曲かわからずじまい(^_^;) 安いモノラル針を使い廉価品の国産プレーヤーでこのアルバムを聴いたが 今まで何十年もCDで聴いてきた どのアルバムより弩迫力で押し出し感が強かった。それ以来アナログ、しいてはモノラル再生に興味を持ち原盤(オリジナル)探しの旅に至る、キタサンにとって感謝すべき?アルバムなのである。
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ただ残念な事に このオリジナル盤は所有しておらず今後も探す旅は続くのである。

現状のトーレンスTD124mk1とオルトフォンCD25Di、 昇圧トランスで聴く このジョー・ワイルダーのアルバムはモノラル再生に目覚めた時 出していた音よりは落ち着いた鳴り方をしている。その時分、迫力に驚いたというのは接続しているフォノアンプの昇圧比が高く 甲高いほどの鳴りであった為であり 高域はつんざくほどの響きであるが低域は思ったほど出ておらず中域も物足りない。今から考えるとまだ未熟なモノラル再生で喜んでいた。 異論はあると思うがモノラル再生のキモになる部分は やはりプレーヤー、専用のモノラル針、そしてトランスなどの上流部分がウェイトを占めると思っている。その中でも最上流の音源が悪いと最後まで良くならない。

国内の廉価盤ではあるがモノラル再生に目覚めさせてくれた これらのシリーズは大事にしていくつもりだ。…でも若干オリジナルよりは音は甘いかなぁ(笑)

by kurama66644 | 2015-05-29 21:15 | ジャズ | Comments(2)
Commented by ころどらす at 2015-10-16 17:50 x
いやいやキングレコードのこのシリーズ馬鹿に出来ません^^。ジョーワイルダーのアルバムはセカンドオリジナルとの比較ではキング盤が勝っています。音圧も高く、他のアルバムも良い出来です。サボイのなかなか手に入らない盤もあって、私は重宝しています。Bill Hardman Quintetなんかオリジナルを見かけません。
Commented by kurama66644 at 2015-10-16 20:15
> ころどらすさん  コメントありがとうございます。

昔からのジャズファン(私も?)には このキング盤は評判が良いようですね。

オリジナルのマスターテープのコピーのコピー更にコピー?辺りが日本に入ってきてカッティングなどされていると思うのですが この頃のキングの技術陣はオリジナルをよく聴いて熱心に研究していたのでしょうね。

私もこの記事を書いてから色々サボイ等のオリジナルを購入して聴き比べましたが 日本盤ではありますがかなりよく出来ていると感心しました。