低域の出ないスピーカー
先日 私のオーディオの師匠が来て 布団部屋に置いてある スピーカーを聴いて 低域が出ないなぁと苦笑いしていた。
そのスピーカーとは こちらのスピーカーである。
一方 部屋の広さは布団部屋より 若干広めの居間に置いてあるスピーカーがこちら
最初にこのPL-100の音を聴いて 次にCLASSIC 1の音を聴いたので 当然低域の音の違いが分かったのだろう。
数字の比較だけで判断するのも何だが 同じブックシェルフスピーカーとは言え大きさも違うし、価格も違うので低域~高域の周波数特性も違って当然と思いその時は大して気にもしなかった。
最近 布団部屋でジャズのサックスのアルバムをかけていると 随分いい音が出るなぁと思いジャケットを見るととスティーブ・グロスマンの80年代のアルバムだった。イタリア盤だったが一応オリジナルである。 小さなスピーカーでも これだけ出れば良しとしなければいけないと自己満足に浸っていた。
それならば 居間にあるPL-100で聴けば もっと気持ち良い音が出るだろうと そのレコードを居間のアナログにセットして聴いてみた。
ところが 今一つなのである… こちらの方が部屋も少しだが広いし、音の逃げ場もある、システム自体も布団部屋のものよりグレードが高くなっている。
前述の師匠が言っていた通り 低域はこちらのPL-100の方がシッカリ出る。ただシッカリ出過ぎて逆にうるさいのである。
少なくとも このスティーブ・グロスマンのアルバムは 布団部屋のCLASSIC 1のスピーカーで聴いた方が気持ちよく聴こえる。
誤解が無いように言っておきたいのだが 全般的に音楽は居間のPL-100で聴く方がスケールが大きいし ゆったりして心地よい。
ただ 先のスティーブ・グロスマンのアルバムではないが 布団部屋の低域が出ない?スピーカーで聴いた方がシックリする時もある。
生の音や音楽をダイレクトに聴くのとは違い いくつものフィルターを通して聴く時 (この場合はオーディオを通してと言う意味) 機器性能だけでは測りきれない色々な要素が加味され 聴く感じが変わってくるのであろう。もちろんその時の心の持ち方でも聴こえる感覚は違ってくる。
低域の出ないスピーカーも様々な音に影響がある要因をプラスないしはマイナスしてあげれば それなりに満足できるスピーカーになりえると思う。