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MONO音源再生の難しさ

長年ジャズを聴いているが圧倒的に50~60年代のいわゆるモダンジャズを中心に聴いている。
とうぜんながらこの時期の録音はモノラル録音が主だ。58年ごろからステレオ録音に徐々に切り替わっていったが 同時並行でモノラル録音も暫く行われていた。

最新のジャズも含めて色々聴いているというならCDでもかわないが この50,60年代と言うところがポイントだ。どうしてもアナログ、そしてMONO再生は欠かすことは出来ない。

私が自宅でアナログを本格的に始めたのは昨秋の頃だが きっかけはMONO再生そして専用のMONO針を使っての再生である。
自宅の狭い環境で しかもブックシェルフスピーカーで これだけ実在感のある音を出せるのかと感心してしまった。

今はアナログ機器が3台あるがその中の一番安いヤマハのアナログプレーヤーでモノカートリッジも1万円強の高くないものを使用、 3倍ぐらいは違うトーレンスのアナログプレーヤーから出る ステレオ再生に勝ってしまっている。(しかもSPUの高いカートリッジを使用)

まぁ本来は勝ち負けなんてないのかもしれないが(笑)

感情が高ぶってしまうので しばらくMONO再生を禁止にしていたが 隣の防音、布団部屋をMONO専用室にしてしまい、音量を下げて聴きやすくしているが
ステレオ再生とは やはり迫力、押し出し感が違う。

私の所有するMONO盤は再発ものがほとんどでオリジナルは数えるしかない。しかも日本での再発盤が多い。
この再発盤は おそらくステレオ用のカッティングマシンでMONO用に作られたものが殆どなので溝が狭いのかもしれない。
とりあえず現代のMONOカートリッジ針は細いものが多いので意外と この再発ものには合うのかもしれないが オリジナルやそれに近い物はモノラル用の専用カッティングマシンで作られているので溝が大きいのではないだろうか? 数少ないオリジナルを現代のMONO針で再生しても思ったほど 凄くない。(凄い事は凄いのだが…) おそらく溝の中で針が踊っているだけで しっかりトレース出来ていないのではないか。
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せっかくのオリジナル盤も本来の力を発揮できていないかも(^_^;)

誤解を恐れずに言うならモノラル用のカッティングマシンで作られたMONO盤を専用のMONO針(現代のものではなく)で再生してこそ本来のMONO再生と言えるのかもしれない。 機器類に関しては自分ではもう十分なものを使っていると思う。部屋との整合性も合わせるとアレコレ買い換える必要はないように思う。

CD再生では殆ど考える事は無かった 盤の年代、オリジナルか再発か それに近いものか はたまた海外か国内ものか そちらの方をあれやこれやと見極める必要がある。自分ではオーディオマニアに成りきれなかったが アナログマニアに成ってしまうのか? それはわからないがボチボチやっていこう。

どちらにしろアナログ盤はそれ自体が芸術品のように思えるしジャケットは見ていて楽しくなる。
楽しみながら進めていこうと思う。

by kurama66644 | 2014-03-06 22:40 | ジャズ | Comments(0)