レコード大賞

お正月を過ぎてレコード大賞のことを語るのも何だが まだレコード大賞なるものを行っていた事に驚いた。

キタサン宅にはテレビが無いし そもそもレコードブーム復活とはいえ歌手のアルバムってCDやネット配信になっているのに未だ「レコード大賞」って?
何年か前にネットで賞はお金で買われているという記事を見て今はそうなっているのかとガッカリした。審査方法も何だかよく分からないし単純な売り上げ枚数だけで競っても現在の歌謡曲は殆どメガヒットは無い状態で人気や知名度を優先しているのか?

テレビが娯楽だった子供時分 キタサンは歌謡曲が好きでこのレコード大賞も楽しみにしていた。実際はっきり覚えているのが69年「いいじゃないの幸せならば」の佐良直美の時からで司会はこの年から三木鮎郎さんから高橋圭三さんに代わっていたと思う。先に審査方法はよく分からないと書いたが この頃はレコードの売れ行き枚数、人気、知名度、有線のランク、そして重要なのが歌唱力が評価基準にあったと子供ながら感じていた。翌年70年は菅原洋一の「今日でお別れ」そして71年は「また逢う日まで」の尾崎紀世彦が大賞を受賞した。
テレビを見ていて大賞は誰がとる?と父親に言われ 下馬評では「おふくろさん」をヒットさせた森進一が優位であったが自分は尾崎紀世彦と その時は余り知名度は高くなかったが勘で答えた。そうすると1000円かけるか?と言われ 当時の1000円は子供にとって大金であったので躊躇してしまい その賭けには応じなかった(汗) 結果 尾崎が大賞をとり悔しい思いをしたのは懐かしい思い出である(笑) 72年 ちあきなおみの「喝采」73年 五木ひろしの「夜空」74年 森進一の「襟裳岬」75年 布施明「しくらめんのかほり」76年 都はるみ「北の宿から」人気度、歌唱力、知名度と文句が無い人選であった。

自分の中で微妙な変化が起きたのは翌年77年「勝手にしやがれ」で受賞した沢田研二(ジュリー)辺りからである。この時はジュリーはそれほど歌は上手いとは思っていなくて…ただ人気はとてもありテレビでジュリーの姿を見ない日は無いほど勢いは凄かった。グループサウンズ タイガースからソロデビューして年数は経つがレコード大賞は何となく場違いのような気がした。もちろん「ブルーシャトウ」で大賞を受賞したブルーコメッツもGS(グループサウンズ)であったが何となく違和感を覚えていた。

決定的だったのは翌年のピンクレディ「UFO」である。先の沢田研二もピンクレディも今から考えると歌はとても上手くエンターティナーである。単なる歌が上手いだけではなく魅せる歌い手でありスターなのである。ただレコード大賞発足時からの受賞者の傾向といささか変わってきた感じは否めないような気がした。
その後ジュディーオングや八代亜紀、細川たかしなど実力者が受賞するようになってからも見るようになったが87年の近藤正彦、光GENJI以降は自分の中ではレコード大賞は無くなっていた…。 この頃になると歌謡曲よりジャズに傾倒しておりオーディオ装置はなかったが よく生を聴きに行った時代である。歌謡曲の俗の部分がモダンジャズと一致していた事もあり幼稚化した歌謡曲に見切りをつけた時でもあった。歌謡曲の俗の部分は演歌ではまだ見受けられるがリズムが嫌いで余り好まない 情の部分も今の歌手はそれほど実体験とし持っていなく上面だけ真似しているだけで伝わってこない。

あと気づいた事なのだが昔は作詞家、作曲家、歌い手とはっきり分業化していたことだ。作詞 阿久悠、作曲 平尾昌晃、 あるいは松本隆 筒美京平なんてヒットメーカーだったし 今は一人で全部やる事も少なくない 良い面もあるけど それぞれ得て不得手があるから専門は任せておいたほうが結果的には良い作品が出来る事も多かったのではないだろうか。
それとレコード会社の遍歴にも注目が行く 大手レコード会社が圧倒的な力をもっていて日本ビクター、日本コロンビア、キングレコード、テイチクなんて幅を利かせていたが 今は余り聞いた事がないような新興メーカーが多いような…ワーナーやソニーは健在だけどね 音楽産業が娯楽の担い手として大きかったので物量を投じる事が出来る大手会社は予算もあり宣伝が出来たし採算も取れていた。現在右肩下がりになっている音楽業界では安全な道を進んで冒険が出来ない状況だ。

お金を払ってまでソフトを買わない、ネット配信で音楽はただで聴ける(有料が普通なのだが…) お金をかけるならライブに行く。そういう状況ではレコード大賞という存在はもう意味が無いのかもしれない。

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第一回レコード大賞「黒い花びら」で大賞を受賞した水原弘 波乱万丈の一生だったがモダンジャズのアーティストに共通する雅俗の混交を感じさせる。
水原の歌を聴いた後では現代の歌謡曲は幼稚園のお遊戯会の歌にしか聴こえない それだけ大人の歌を表現できる歌謡曲の歌手は少なくなった。

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# by kurama66644 | 2018-01-06 09:22 | 歌謡曲 | Comments(2)

この音!

予定通り?年末最終日のユニオンのセールに2年ぶりに行って来た。といっても整理券を貰って開店前に並ぶあの争奪戦の地獄絵図はもう味わいたくないので午後2時ぐらいの時間に訪問。店内はすっかり落ち着いていた ちょうど2時位までがタイムセールで割引(15%だったか20%だったか?)終了のアナウンスをしていた。元よりお金が無いのでせいぜい1枚か2枚いいのがあれば買うぐらいの気持ちでいたので売れ残りをじっくり見ていた。マニアらしき人が何人か残っていて念入りにエサ箱を探していたが すでに人気の盤などは売れていた様子であった。

壁には高価な盤がまだ残っていたが同時に有名盤の復刻盤も飾っており値段的には3~5千円位のプライスである。しかしマニアはそれらには余り目を向けずエサ箱に集中している そう復刻盤は中身もそうだがジャケットの色使い等明らかにオリジナルと違い いかにもコピーを繰り返した面持ちでそれからして食指が動かない もちろん新品できれいなのだが正直言って一部を除いて買う気にはなれない。

その中に有名盤の復刻盤でウォルター・ビショップJrの「スピーク・ロウ」が飾ってあり値段は4200円ぐらいであった。この盤はピアノトリオでベースのジミー・ギャリソンのベース音に注目がいく盤でオリジナルを探していた時期 確かネットで350,000円ぐらいで落札され驚いた記憶がある その後時々オークションでも見かけるが6桁は軽くいくトンでもない価格のものである。CDではもちろん所有していたが部屋や装置の関係かベースの音が強調されうるさいだけで上手く再生出来なく 自分にとっては敬遠していたアルバムでもある アナログに回帰した時もこの再発盤を持っていたがCDと同様上手く鳴らせなくその後売却した。

そんな事を思い出しながら又 エサ箱を探すと今回のセール品の中に「スピーク・ロウ」が混ざっていた…もちろんオリジナルではない オリジナルだとおそらく壁の一等地に(そんな場所があるのか分からないが)飾ってあるはず。そうこれは2009年にユニオンで限定発売された復刻盤である サブタイトルに「この音!今までのスピーク ロウは何だったんだ」by寺島靖国 と書かれている。解説はジャズ評論家の原田和典さんで 可能な限りジャケットやレーベル面もオリジナルに忠実に、マスターテープから正確にカッティングなどかなり力を入れている文言が書かれている。ジャケットも中々いい感じで盤も重量盤らしくずっしりとしている 価格を見ると「5400円」?これ定価は3990円なのに中古の復刻盤が高くなっている…壁に飾っている新規の復刻盤より高いぞ~ということは貴重盤になっているのか?キタサンのポリシーとしてオリジナルに関しては当時の定価より高いものは買うのは止めている しかもオリジナルではない復刻盤が2009年時より高いなんて当然買わない!と決めていたが…一応検盤だけでも そうすると1本の傷のような線が盤を横断している…音に影響があるか視聴すると問題は無い 結局 買ってしまった(汗)タイムセールの時間が過ぎたとはいえ10%オフなんですって(笑) まぁお正月だしたまには贅沢してもねぇ。

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しかし上手く出来ているもんだ…センターレーベルに溝はあるし ジャケットのビニールや帯を取ると色合いは本物にかなり近い感じがする(※本物は見た事がないのであくまでも想像)アルバムは61年のものだからこの時期はまだ凸版印刷で作られた物もある 現在は殆どオフセット印刷になっているが文字の輪郭等はオフセットの方がハッキリしているが黒文字などのインクの濃度が凸版に比べ薄い こういうところでもオリジナルと後年出された再発のジャケットは雰囲気が違ってくる。

帰宅し視聴はQUADとDualのプレーヤーで行った。M44-7のシュアーのステレオ針を使用 モノラル音源だが復刻盤なので1ミルのモノラル針は敢えて使わず(当時のモノラルカッティングマシンではなくステレオカッティングマシンを使用の為)やはりというか低域 ベースの音を少し強調し過ぎか?大型のスピーカー、広い部屋などを使っている方は大いに楽しめる?かもしれないがキタサンシステムでは部屋の関係もありちょっと過剰に聴こえる。そこは昔のアンプQUAD44だけにBASSやTILTという独自の音質調整機能を上手く使い聴きやすく出来た。 このアルバムの肝はベースとよく言われるがキタサン的にはリズムと速度だと思う 昨今のピアノトリオはスピード、早弾きで視聴者の気を引く 時折バラード等でスローに弾くがこのアルバムは終始ゆったりとして全体的におおらかな印象だ そういう中 加速したり減速をしたりアルバム内の曲に変化をもたらしている。この手のアルバムは中々あるようでないものである 音だけに気をとられベース音をどう再生するかという事に腐心しているとその部分を見落としがちである。

それにしても350,000円で買う人ってどういう人なんだろう?機器類やケーブル類に何千万と使っている人なのか コツコツと貯めたお金をここぞとばかりにつぎ込んだ人なのか 価値観は人それぞれだが どういう人なのか会ってみたい気もする…(ちょっと怖いかも)



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# by kurama66644 | 2018-01-03 10:35 | ジャズ | Comments(2)

デスクトップオーディオ

使わない物は処分というクールなキタサンであるが これはオーディオにもいえる事でオーディオ機器類の見直しを行った。

結果 稼働率が低い AIRTIGHTの「BONSAI」スピーカーと中華製真空管アンプが候補に挙がった。
「BONSAI」は筐体は小さいがフルレンジのセンシティブなスピーカーである。小さいが能率が高くとても元気な鳴りをするが いかんせんMinimaと比べるとどうしても見劣りする… Minimaと交代して使う事もあるが低域が余り出ないせいかどうしても軽く聴こえる SP間隔を狭めニアフィールドで聴けば又 印象は変わるとは思うのだが…

そして中華製真空管アンプだが不調で使うのを止めたが修理し直したものの それっきりになっている(汗) このまま処分でもいいのだが この使わない同士を組み合わせデスクトップオーディオができるのでは?と思い直し いつもの布団部屋で再構築 季節がら寒いし真空管はちょっとした暖房代わりにもなる?のでちょうど良い。

まてよ! プレーヤーをどうしようか? アナログプレーヤーは3台あるが全て稼動しているので残りはCDプレーヤーがあるだけ そういえばCDも聴くケースが減ってきた。CDも買いたいものがないしCDを復活させ再び100枚近く購入したがアナログ盤ばかし聴いている ということでCDプレーヤーを持ってくることにした。
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仮置きでお試し ケーブルも左右長さが違うしCDプレーヤーの上にアンプを置くというおきて破り(汗) ※一応シートは間に挟ませてある スピーカーにはオーディオテクニカの安いインシュレーターを3点支持でセッティング。配線はおりを見て整理…見た目は良くない(笑)
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パソコンが横にあるので視聴位置は真横といういい加減さ… あくまでもお試しという事なのでどんな鳴り方をするのか聴いてみた。

「おーっ中々いいじゃないですか~」 これはスピーカーが優秀なせいもあると思う。ニアフィールドでは本領を発揮という感じ CDプレーヤーも安物だがチューンナップした改造品でアナログライクな音をするし アンプも修理後快調な動きをみせている 昔聴いていたミニコンポよりは落ち着いた音で良い鳴り方をするようだ。
スケール感は出ないがオーディオとミニコンポの中間の世界を上手く表現できていると思う。普及帯価格の品とは言えこれでも結構 それなりの価格になるんだよなぁ(笑)※定価ベースで15万ぐらい

考えてみるとこのシステム キタサン宅では年代的には一番新しいシステムなのである(汗) 「BINSAI」は2008年、CDプレーヤーは2004年、中華製アンプは一昨年作ったもので最新鋭の機器類なのである…最新鋭でも10年は経っているものもあり やはり時代遅れかも141.png

このデスクトップオーディオは部屋の大きさとマッチして気に入っている。使用頻度が低いもの同士の組み合わせだったが上手く組み合い良かったと思う 年末から年始にかけてこのシステムでばかり聴いている、

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# by kurama66644 | 2018-01-02 08:52 | オーディオ | Comments(6)

オリジナルと再発盤

明けましておめでとうございます。
基本的に連休は殆どないのだが3日まで休みと人並みの連休を満喫しているキタサンであります。

新年1発目は前回の記事「オリジナルと私」の続編でもある。CDを聴いていた時もオリジナルの存在自体知っていたが興味はわかなかった 一応アナログプレーヤーは持ってはいたが同じ内容が入っているソフトにそれほど違いはあるとは思っていなかったからである。音がちゃんと出ていればそれで十分であり音質は機器の性能がものをいうものと思っていた。

オーディオを始めて5年ぐらい経ってからオフ会を行うようになりその時初めて同じCDでも機器の違い(セッティングなども含め)により自宅では聴こえない音や音楽のニュアンスなど変わっている事が分かった。ただ単に長い間?ボーっとしてしか(笑)聴いていなかったのでその時の衝撃は忘れられない そしてオフ会も続けるようになった。

続ける中で聴こえなかった音が聴こえる、高域が伸びる、低音がハッキリ聴こえる…などオーディオ目線で捉え 好きで聴いていたジャズをジャズとして捉えなくなってきた。そもそも今まで聴いていたCDの音を基準にしてあれやこれや言っても元の音源がどういうものか知らないと他人宅で聴いていた音も本物?かどうか分からないような気もしたのであった。

3年ぐらいオリジナルと再発盤の聴き比べをしたことは前回述べたが再発盤のほうが自分の好みだった盤もそこそこあった。それは年代の古い物ほどそうであった アナログ盤の当時のRIAAカーブを採用していたか微妙な盤、50年代のモノラル盤などである。それらの再発盤は作成された時期やエンジニア等もオリジナル時と違う 再生する自身の環境もフォノイコライザーやアンプが当時の録音状況とも違うだろうしスピーカーも然りである それらは自分の再生技術もそうだが時代とのアンマッチがそうさせているような気もする。音自体それほど違いはないのかもしれないがその時代のにおいや雰囲気、空気感のようなものが装置、メディアのパッケージ、なにより自分自身がその時代の状況的なものを知って、感じていないと音楽は体に入ってこないような気がする。

その時代の音源を時代に合わせた装置で聴く それを実践している人を何人か知っている すごい事であり徹底していると思う。オーディオ再生に正解はあるのかどうか現時点で分からないが これはひとつの正解であるとも個人的には思う。しかし自分には出来ない…オーディオは結構面白いがそこまでの情熱は無いし もっと一般大衆が普通にやる趣味であると思っている、結局貧乏性で昔からラジカセやミニコンポで気軽に聴いていた不真面目さがあり現在でも変わらないという事であろう。

休みの日はアンプをQUADとDualのアナログプレーヤーに切り替えて聴いている そして再発盤を楽しむ事も多い。50~60年代のジャズを主に聴いているが50年代はまだ生きていなかった…60年代の時代からは肌感覚で分かる たとえオリジナルが50年、60年の時代に発売されたもので70年、80年代に再発された盤でも時代背景やその時代を生きていた感覚は持っている。再発盤とオリジナルの音の違いはあるし どちらが優れているのかいないのか それは先に述べたように時代に合わせた機器等の選択使いこなし 再発当時の技術面、エンジニア等での違いも出てくるので一概には言えない。

時代の音を聴くオーディオのスタイルは懐古主義と捉えられかねない。しかし古い音楽ではなく現在の音楽にも時代は存在する そして現在の音楽は敢えてオーディオで聴く必要は無いと思っている 普通に(生演奏を)聴きに行けば済む事である(場所や経済的な理由で聴きにいけない場合も当然あるが) そういう意味で自分が生きてきた時代の音楽は肌感覚でシックリくる 更に自分の好みのジャンル(ジャズや歌謡曲、当時のアニメ、CM、映画音楽)においては尚更である。

オリジナルも再発盤も中身は同じ演奏の録音である しかしそれぞれ製作された時代の技術、製作者、背景が違うのでニュアンスも違っている。オリジナルも素敵な盤は多いが再発盤も その再発された時期の時代の音を聴ける。オリジナルの音と再発盤の音は確かに違うが その時代の音として捉えるとどちらも楽しんで聴くことは出来る。…と楽しんで聴けるのだが最初期の音源は作られた方々の思いが再発盤とは異なる その思いを感じたくオリジナルを買う自分がいる。

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休みの日はこの装置で聴いている。さしずめ形は古いが高級(安価ではあるが)ミニコンポという感じでもある(汗)オリジナルでも再発盤でも楽しんで聴けるのには間違いがない。CDやPCオーディオとは明らかに違う その時代を鳴らす装置には再発盤かオリジナルかどうかの区別もあまり意味をなさない 時代の音にはマッチするが時代が違う音源は寂しい鳴り方をするような気がした。(QUAD44 84年頃、 QUAD405 80年前後、Dual1019 60年代後期製 シュアーN44-7カモメマーク オリジナル針)

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# by kurama66644 | 2018-01-01 10:20 | ジャズ | Comments(0)

オリジナルと私

ここで言うオリジナルとはレコード特にジャズのオリジナル盤 年代的には50~60年、70年代に発売された物の事を言う。80年代になるとCDという新しいメディアも出てすでにデジタルの時代になった。複製が可能となり初期と再発盤とではさほど変わらなくなったようだ(実際は違いはあるのだが…)

オリジナルに目覚めたのはここ4年ぐらいの事でアナログに回帰してからすぐの頃である。理由は簡単 元の音を知りたかったからである。
元の音というのは原音や生の音のことではない 最初に市販化された(録音物)の事である 業界関係に伝のある人はよくマスターテープを聴いたとか それこそ本当の最初だと話す人はいる しかしそんなものは一般人は手にする事は出来ない単なる自慢に過ぎないので はなから考えていない。あくまでも市販化された普通の製品の最初のものである。

50~60年代のジャズオリジナル盤で最初に手にしたのはこの有名盤である。
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ディブ・ブルーベック「time out」コロンビア モノラル盤である。この頃は本当の?オリジナルの区別もよく分からなく業者やオークションで「オリジナル」と表記されていたものを本物と信じていたが色々購入していくうちに結構 偽物も多くそれが意図的なのかあるいは本人も分からなく出品、出展している場合もあることが分かってきた。

購入した第一印象はまず「高価」である これにつきる!(笑) 考えてみると長年CDを集めていて近年は新品でも1000円をきる廉価盤が出回り いっきに大人買いをしてほくそ笑んでいた折  1枚で云千円いや云万円… 桁が違うのではと本気で思った しかも中古でジャケットともども劣化しているのに間違いでは?そんな思いで購入した「time out」 通販で専門業者から購入したのだが確か1万ちょっとぐらいの価格だと思った。

そしてジャケットを見ると角がつぶれ圧着されたボール紙も剥がれている箇所もあった 表紙も所々色あせている… そりゃーそうだろう半世紀は経っている物だから 押入れに長年しまい込んでいたような湿った独特の紙のにおいが年数経過を表わしている。
それでも外観より中身であると思い聴いてみる この時は確かまだモノラル針が無かった時でDL-103かSPUの復刻版のステレオ針で聴いたような記憶がある。
スピーカーは現代機種のモニターオーディオPL-100であった プチパチノイズが多いが何となく凄そうな感じがした…しかしながらCDで聴くほうが歯切れがよい明確なサウンドのようで このオリジナルは何となくモコモコした音のようであった。 大枚を叩いたのにいまひとつの印象のモノラルオリジナル 価格面からコストパフォーマンスは悪い それならば現物を見て価格ももっと安い良品もあるだろうと店頭で探す事にした。

結果 安い物はあることはあるが見た目もくたびれている物が多く 自分の求めている物は手が出ない…オーディオと同じでオリジナル集めは所詮 金持ちの趣味かと落胆はしたがオリジナルそのものの見分け方はレーベルによって色々違うし何よりもまだモノラル針も手にしていない それらの知識を得てからじっくり探していこうと決意 そもそもオリジナル集めが目的ではなく冒頭でも話した元の音を知りたくオリジナルを手にする、聴いてみたかったので適当なところで切り上げようと考えていたのだが現在も相変わらずオリジナル探しは続いている(※買う買わないは別として)

探す際 オリジナルもそうだが聞き比べもしたく再発盤、日本盤(これも再発)、モノラル、ステレオ盤など同じ物を何枚も買うことになる…それで聞き比べする事が出来た。CDは以前 たいていのものは持っていたのでオリジナル、再発だけでなくアナログとデジタルの聞き比べも可能であった。所有しているオーディオ機器はマニアのそれに比べると安価で貧相な物であるがこの音源の差は意外と大きいと感じる どれが良くてどれが悪いかというのは個人的な感想にもなってしまうがアナログの場合個体差は大きいように感じる それに対してデジタルは個体差は少ない。オリジナルよりデジタルの方が聴きやすいものもあったり これはオリジナルでしか出ない音が入っているなど物により感じ方は違う。自分の場合 再生する音楽のジャンル、時代が結構限定的なのでメディア媒体と機器類の選択は意外と容易な気がする それに対してオールジャンル聴く人、あるいは音楽であれば何でも好きという方は機器類とメディアが時代により違ってくるので再生の解は限りなくあり相当難しいだろうなぁと思う 真剣に聴こうとすればするほど深みに嵌る。それならばいっそうの事BGM程度にして小規模の機器類で軽く聴くのがベターなような気もする。

3年ぐらいオリジナル中心にソフトを購入し聴き比べをしたが お金が続かず断念した。元の音を聴く当初の目的は全てではないが達成できたしソフトの違いは相当大きいと感じる。上流の川が汚れていると下流の川も影響がある 途中でろ過したり加工しても結局それは別の物になってしまう 今オーディオマニアの人たちは別の物の価値観の良否を吟味しているように思う。そしてその別の物が元のものより良いと感じる場合もあり何が本当か分からなくなっているのかもしれない。

オリジナル購入を断念して1年以上経つが それでも時々思い出したように買うことがある(汗) ※結局断念していない…
おそらくもっと便利になり安価で高音質なソフト 再生技術が出来てもキタサンはそちらの方に行かないような気がする。
何故か分からないが勘である 根拠はない。年末最終日のユニオンのセールでつわものたちが終結する この記事を書いていて再び行きたい衝動に駆られたが先行く物が無い!残念(笑)


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# by kurama66644 | 2017-12-23 11:46 | ジャズ | Comments(5)

ジャズは好きです!


by キタサン
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