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透明な音

キタサンの参加しているオーディオコミュで以前 暖色系の音、寒色系の音というフレーズをよく使う人がいた。言葉のニュアンスからして何となく分かる気もするが その人は何を基準に暖かい音、寒い音としていたのだろう?
聞いてみたい気もするが現在その方はコミュに登場する事がほとんどなく聞けずじまいだ(^_^;)

かくいうキタサンもオフ会など参加すると そのお宅の音色に着目する事が多い。音に色なんて無い筈だが奏でる音そのものより部屋の雰囲気やら その方の人柄からくる印象、聴くジャンル等から音の色を具現化してイメージすると言う方が正しいのかもしれない。

ジャズの中でも西海岸を中心としたクールジャズなるものが流行った。アンサンブル中心の理路整然とした調和したサウンド、感情移入が少ないサウンドでクールと称されたジャズだが よくよく聴くとクールどころかかなり熱い演奏をしている事も多々ある。 あるアルバムで演奏するメンバーなどからろくに聴きもしないで想像でクールジャズという表現を連発したライナーノーツを読み 呆れてしまった事もあった。

話はオフ会での音の色に戻るが よく透明感のある音、透き通る音を目指して出される方がいる。透明感のある音自体は好きなのだが音楽として聴く分にはどうなのか?と思う。聴くジャンルにもよるがジャズやロックを聴く人で透明感のある音を求める人は少ないかと思う、透明感を求めるのはおそらく機器や部屋でのS/Nなど余計な雑音やノイズを排除するという観点からそうするのであろう。

ノイズ混じりの雑音の中での音楽は流石に辟易するが余りにも神経質すぎるのも自分の性に合わない。その辺りはオーディオマニアとは意見が合わないかもしれない。
最近思うのは そういう透明な音を出そうとする人は癒しを求めているのかと思う。色が付いた音が部屋中に満たされると毒気にさらされるようで(^_^;)疲れてしまう逆に毒気にさらされた方が刺激的で却って充実感を満たす場合もある。少し大げさな言い方かもしれないが結局は各人の生き方、とらえ方による違いなのだろう。

キタサンが初めてオフ会で訪れたお宅は同じくジャズ好きの方であったが音の色は黄色であった。もちろん黄色というのは感覚的事であるが音量も大きめで激しい音を出していた。しかしながらどうも機械的な音にしか聴こえなかった。生演奏の良し悪しは別にしてライブやコンサートなどは殆ど行かない方でCDなどをリッピングした音源を主に再生されていた。
今年1月に訪問したお宅は紫の音色の印象だった。紫の音色というのも珍しいのだが音楽全てを受け入れる懐の深さ、オーディオマニア然としていない公平な態度などから音もそういう印象を受けてしまった。
2月に訪れたTさんは赤に近いオレンジの音色。自分で言うのも何だがこのオレンジの音色というのがキタサンの好みで 赤では強すぎで黄色と赤の中間ぐらいのオレンジが気持ち良い感じなのである。

中には白い音の感じを受けるお宅もあった。透明ではなく白である 真っ白なキャンバスに何も描いていない状態で不思議な感じではあったが白も個性的ではある。今後 透明を目指すのか何等かの色を目指すのかはご本人の生き方、考え方次第なのでどうなるか分からないが真っ直ぐ自分の進む道を見つけてほしいと思う。

透明な音に対していささか否定的な書き方をしてしまったが その透明な音を出しているお宅を訪問した事がある。その音は透明でありながら実在感があるという相反する要素をもった音であった。専用室ではなかったがそれを実現するために電源も含めあらゆる工夫をしている、オーディオを趣味とされるかたの進むべき道の先がこれだよ と言われれば納得してしまう感じではあった。単なる透明な音は心地良いだけのBGMであるが実在感がある透明な音は今まで聴いた事がなかったので驚いてしまった。
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ド派手な抽象画風マイルスのアルバム。これは何色の音なのかジャケットだけでは想像がつかない。モノラルとは思えない色彩感のある音色とだけは言っておく。



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by kurama66644 | 2017-03-05 09:05 | オーディオ | Comments(0)

完璧に近いジャズトランぺッター

そういえばフレディ・ハバード 最近聴いてないなぁと思いディスクを探す。レコードではなくディスクを探すなんてキタサンも変わってしまった(^_^;)。

フレディ・ハバードを思うなら まずブルーノートの諸作品であろう。「オープン・セサミ」を筆頭にリーダー作が8作品、サイドマンとしても28作品に関わっている、どれもが個性豊かな素晴らしい作品だと思う。 しかしながらブルーノート オリジナル高すぎ(笑) 手が出ない…初リーダー作のオープン・セサミぐらいはレコードで聴きたく以前復刻盤を購入したがしっかりした造りのジャケットと厚めの盤で悪くは無い。オリジナルの音との違いなんて…もう野暮な事は言わない オリジナルも復刻盤もマスターテープから何らかの編集をしている事には変わりない、その辺はもう気にするのは止めよう。
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マイルスからして「テクニックに走るトランぺッター」と揶揄されたが ある面ではマイルスもフレディの実力を認めている証であると捉えている。
90年代の終わりに一度生で聴いた事があるが その時は余り調子が良くなかったようでフリューゲルホルンの鳴りも全盛期の輝きは無かったように感じた。
調子は良くなかったとはいえ歌心ある上手いトランぺッターだと思った。レコード等で聴くのとやはり印象は違う、温かみが感じられたのはフレディも歳を取り毒気がだいぶ抜けてきたせいもあったのかもしれない。生で聴くプレーヤーの印象とCDやレコードで聴く印象とは結構違う事が多い(当たり前か…)このアルバムではないが テナ―のジョー・ヘンダーソンもレコードなどではこもった音でブロウする感じには聴こえなかったが実際 目の目で聴くと物凄い音を発するのには驚いた(^_^;)。

フレディ・ハバードは時として吹きすぎる感は否めない。60年代半ばまでバラードのアルバムは殆どなかったがアルバム中で随所にバラードプレーを披露していた。
個人的には6枚目のリーダー作「ハブ・トーンズ」の冒頭1曲目 「ユーアー・マイ・エブリシング」が好きである。この頃には新主流派の演奏が多い中 アルバム中 このようなスタンダードを冒頭に持ってきて しかも他の曲はオリジナルという構成。共演しているアルトのジェームズ・スポルディングの音色の対比がいっそうフレディの歌心を強調させている。
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他にブルーノートではないがインパルスの「ボディ&ソウル」も彼のバラードプレーが聴ける好アルバムだと思っている。
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ブルーノートと比べ人気が無いせいかオリジナルを集め始めた時にオリジナルにもかかわらず安く購入出来 その後愛聴盤となった1枚である。当時の俊英を集めた大編成の構成になっているがトーレンスのプレーヤーを購入して初めて聴いたステレオ盤としても思い出に残る。

中々完璧に近いトランぺッターというのはいないだろうが長く生きた分 クリフォード・ブラウンよりその時代において若手に大きく影響したトランぺッターであり硬軟何でもこなせるプレイヤーであった。そういう彼も亡くなってからもう8年ぐらい経つ。音楽や音は一期一会と何度かこのブログでも書いたが 調子が余り良くなかった状態でのプレイだったが生で聴いたフレディの演奏がレコードやCDなどとは一線を画き キタサンにとってのオリジナルなんだろうなぁとしみじみ感じた。

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by kurama66644 | 2017-03-01 09:42 | ジャズ | Comments(6)

ジャズは好きです!


by キタサン
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