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ピアノの音

初めてジャズを聴く方にとってジャズは難解であるイメージはある。別に理解しようと思わないで素直に聴くだけで良いのかと思うがジャズの歴史、演奏形態、インプロビゼーションetc…と何やら難しそうな単語があると敬遠されてしまうかもしれない。

そういう中 楽器で見るとピアノやギターが親しみやすく皆どこかで聞いた事がある楽器であるように思う。
初めてのかたでもジャズのピアノトリオはより親しみやすいフォーマットではあるようだ(実際は奥が深いと思うが…)

今の家に引っ越してきて4年が過ぎたがピアノの音を頻繁に聴くようになった。隣人がピアノの先生で自宅でピアノのレッスンをやっている、もちろんその先生も毎日練習を行っているのでピアノの音はよく聴こえてくる。分譲マンションで壁が賃貸に比べて厚く出来ておりマンションの窓ガラスも2重サッシにされているようだが それでもピアノの音はハッキリ聴こえる。某日本の有名音楽、音響メーカーに在籍されているプロの演奏なので 毎日その音色が聴こえるのは得した気分にもなる(笑)
※演奏時間は節度のある時間帯でされている、通常はキタサン自体も仕事で部屋にはいないので休みの時に聴こえる。

このピアノの音というのは色々なアルバムでもその演奏者の独自の音がする。もちろんピアノの種類にもよって音の違いがありクラッシックの大家の方に聞いたのだがヤマハとスタインウェイ、ベーゼンドルファーなどそれぞれ違いが分かると話しておられた。キタサンはそこまで分からないが弾く人の運指で音色に違いが起きるのは当然なんだろうなぁという事ぐらいは理解できる。
それと生演奏で聴く場合とアルバム(レコードやCDなど)で聴く場合では又 聴こえ方が違ってくる。
たまたま50~60年代のジャズアルバム(アナログ盤)を聴く事が多いのだがピアニストの音色が特徴があり分かりやすいが これが80年代以降のデジタル録音に変わるとその音色がどれも似たような印象を持ってしまう。フレーズ等の癖で奏者の違いなどはかろうじて判別出来たりもするが音色は均一になっている傾向にあるようにも思う。
長年オーディオアンプを作っている方で録音も手掛けている方が似たような感想を述べていたので偶然ではないような気がする。実際演奏されている方の生の音を聴くとそれぞれ音色には特徴があるが… デジタルの便利さ、優位性は至る所で我々は恩恵を受けているが このようなちょっとしたところでマイナスの影響も与えている事は頭の片隅にでも置いておいた方がいいかもしれない。

セロニアス・モンクやデューク・エリントン、ヴァイヴ奏者でもあるエディ・コスタなどピアノが弦楽器である事を忘れるほどパーカッション的な打撃奏法で楽しませてくれる人もいる。 もう亡くなっているので生の音は聴けないがアルバムで聴く限りは他のピアニストと違うのは歴然としている。
ジャズオーディオマニアの部屋で彼らのアルバムを聴くとこれでもかというぐらい強烈に聴こえる(聴こえるように調整している) そのいくつかのオリジナルは聴いた事があるが更に物凄い音が入っている。それを再生して「ものすごい音が入っているから凄いアルバム」というのはオーディオマニアの音へのこだわりなんだろうと思う。そういう音へのこだわりはオーディオマニアに任せておくことにして肝心の音色が余り感じられない事の方が自分にとっては残念である。

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訃報続きで悲しいが今年2月にホレス・パーランが亡くなった。
ホレスは小児麻痺の影響で右手が曲がっている その為か変則的な奏法で演奏している。 来日した彼の演奏は1度だけ聴いた事がある、場所はピット・インだと思ったが今思えば全く不謹慎で鍵盤が見えるすぐそばで演奏していたので その指使い等 そちらの方ばかり見ていた…
人気のアルバム ブルーノートのアス・スリーのようなグイグイ前へ推し進める演奏かと思ったがアルバムで聴く印象とは又違っていた。
どうしてもためを作る奏法によりちょっと遅れ気味なピアノにベースやドラムが合わせてプッシュしているので通常のピアニストと違う運びになるようだ。
アス・スリー自体 ものすごく高額な値で取引されているようだがホレスの作品ではなくバンゲルダーの作品であると思っている。
実際のホレスの音色はキタサンの印象ではグレーの音色で個人的には余り好みではなかった。(好みでは無かったがしっかり握手してもらった(笑))
オリジナル盤信仰もある程度認めているが真実の演奏は又違う所にあるような気がする。

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by kurama66644 | 2017-03-27 19:40 | Comments(0)

オーディオ仲間と集う

自分のオーディオには殆ど手を加えない状態が続いている中 1~2ヶ月に1度位の割合でオフ会は行っている、もっぱら他人宅への訪問でキタサンの所には呼ばないでいる(^_^;) 相互オフ会が暗黙の了解ではあるが自分の所ははたしてオーディオといえるのかどうか疑問でもあり 更にはソフトの数も自分の所は少なくなってきているので音源を聴きに行く目的もあり一方通行状態と化している。 その代わりと言ってはなんだがオリジナル盤をお土産として持参するようにしている。

オーディオも現状で十分すぎるし、ソフトも好きなものを繰り返し聴くので集めていたオリジナル盤等は手元にはそれほど必要としなくなった。
大事にしてくれる人の所にあった方がソフトも喜ぶだろう…

先日 箱根の先の方から東京のオーディオファイルに逢いに(オフ会)来てくれた方の懇親会があり参加した。
このSさんは私が知っているオーディオファイルの中でもオーディオにかける情熱は一番大きい人だと思う。オーディオ機器というよりオーディオ再生する時の環境を吟味するスペシャリストと言った方がいいのかもしれない。音の影響は大きく分け2パターンあり「電気系」「振動系」によるものがある。そのどちらも徹底的に調べ上げ色々な試みをする、それだけだと単なる技術系の実験のようだが最終的には出てくる音で「音楽を楽しむ」という彼の着地点があるのでオーディオの数値的な精度には懐疑的なキタサンでも Sさんのやっている事にはなぜか賛同できてしまう。
賛同できるが音ありきでその後に音楽が見えるという構図は変わらない。やはりオーディオの趣味とは「音」ありきなんだと再確認する。

このSさんのように「音」のあとには楽しい音楽が存在し その音の質を高めることで音楽もより楽しめるというポリシーの元 オーディオの趣味を行っている方は全国にもまだいるんだろうなぁと感じる。
大抵は音で止まり 音そのものに満足して終わるパターンがキタサンの今まで接してきたオーディオファンの中ではほとんどだったが 今回の懇親会に参加された方達は「音」のあとの「音楽」の発見を目指してオーディオを続けているようでちょっと安心?した。

この情熱を持って行う姿勢はとても大切な事だが現実を直視すると「お金」にも関わってくる。そういう意味でオーディオ、レコード(蒐集)の世界から一線を引こうと判断したのは正しいと思っている。金銭感覚は人それぞれ、状況にもよるが何もポルシェやフェラーリ―を買うほどの大金を使うわけではなく それほどお金のかかる趣味でもないという方もいるのかもしれないが5千円、1万円のレコードを買うのが物凄く経済的に負担になる人も世の中にはたくさんいる。

か細い音ながら同じ音源の好きなジャズを繰り返し聴くとフレーズや奏者のくせ、特徴なども自然に覚えてくる。自分で言うのも何だが音にじゃまされず音楽を素直に聴く事が出来る。この音楽を頭の中に叩き込んだ状態で 音を追及するオーディオファイルのオーディオを聴くと そこに「音楽」というエキスを発見出来るような気がする。 

音を追及するオーディオファイルと音への追及を捨てた元オーディオファイルとの会合は中々有意義で楽しかった。それはお酒が入っていたせいもあるかもしれない(笑)

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今年に入りジャズの巨匠が又 亡くなった。日本の辛島文雄さんである。ガンで闘病生活をしていたのは知っていたがまだ68歳である。
新宿のピット・インでは何度も聴かせていただいた。トリオ演奏でも他のコンポのゲストとしても…。日本のジャズピアノと言うと敬遠していたキタサンだが和のテイストを排除したスタイルは本場のジャズと比べても違和感は無かった。ドラムのエルビン・ジョーンズとの出会いが大きく影響していると演奏中の合間のトークでなんども話していた。 一世代若い五十嵐一生とのデュオ、 CDではあるが夜中 ひっそり聴く事が多い。


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by kurama66644 | 2017-03-26 11:08 | オフ会 | Comments(0)

オフ会考

オーディオのオフ会と言うのを経験したのが始めてから5年目ぐらいの頃であった。

それまで一人で黙々と行う趣味であると思っていたが仲間内同士でお互いの音を聴きあう?オフ会なるものがあり興味を抱いた。

どれぐらいの音量で聴くのか、聴く場所の広さはどれぐらいあるのか、どんなオーディオ装置をどのように使っているか、配置しているか等々…
なによりどんな「音」がするのかは一番知りたいところだと思う。

その頃はオーディオコミュにも参加しだした頃で2回ほど他人宅を訪れたが まず驚いたのがオーディオそのものより家や部屋が立派な事である。
この趣味は当然部屋の中で聴く趣味でもあり 住環境が大きく影響する。専用部屋では無くても立派な佇まいの所が多く キタサンのボロ家 しかも狭い部屋とは大違い(笑) 聴く環境が悪いといくら機器を奮発してもダメなのかと打ちひしがれた気分になった。
それから暫くはオフ会には参加しなかったが とあるお宅に複数人で参加することになり参加した方が年齢も様々でそれぞれ個性的であったことから話が弾み とても楽しいオフ会となった。その後その参加した方達と交互にオフ会を行うようになり それぞれ別の友人も参加するなど交流が広まった。 もうそうなるとオーディオというよりかワイワイ騒ぐのが目的になり 最初こそオーディオの音は真面目に聴くがあとは酒をかわし 又ワイワイと騒ぐ…その繰り返し(^_^;) オーディオのオフ会ではなく 単なる飲み会と化す事が多かった。 
一方でオフ会というと真面目にオーディオの音を追及する方も多い中 自分は不真面目で場に合わないなぁと思っている。

そこで今 自分のシステムを以前のようにミニコンポに変えたらオーディオ仲間が聴きに来るだろうか?と考えた(笑)
殆どは何らかの理由をつけて断ってくるような気がする。オーディオオフ会とは他人のシステムを観てその音を聴くもの、オーディオの趣味とは高価な機器類(あるいは自作した機器)から自分で工夫した自分の音を鳴らし いかに満足するかの趣味。色々な考え方はあると思うが個人的にはそう思う。
そうなるとお酒を飲みワイワイガヤガヤ行っているのは単なる飲み会?… 自分はそちらの方が合っている、オーディオの事よく知らないし…

人の音を聴いて自分のシステムの為にするなんて考えた事もない。人の音はしょせん人の音、自分の音ではないし…オーディオの趣味自体 自分の音を追及し音という自分の作品を作り満足して行く趣味、音楽をそこで見いだすのは中々難しいと思う。

昨年11月 対向法という特殊なスピーカーのセッティングを行ってからオーディオは殆どいじっていない。ステレオ再生を諦め、音の追及(初めからそんなものはしていないが…)を諦めると 不思議と不満も無くなってくる。何となく音楽が部屋から聴こえるなぁという程度に音を意識しなくなる。
相変わらず隣の布団部屋でドアを少しあけ 漏れ聴こえる音楽鑑賞をしているが セミオートではないトーレンスのプレーヤーだといつの間にか演奏が終わり 針を無駄に摩耗してしまう事もしばしば、もっぱらCDプレーヤーやケンウッドのセミオートプレーヤーを使う事が多くなった。これ最新のミニコンポより安い価格でコストパフォーマンスは物凄く良い  これがキタサンの最近の音楽の聴き方。

全然 オフ会考ではないですね(-_-;) 単なる酔いどれ日記でした。

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マッコイ・タイナーはコルトレーンカルテットの一員で最初は余り好きではなかったがカルテットを離れて紆余曲折 色々な遍歴を経た後のマッコイはいい歳の取り方をしていると思った。もう20年ぐらい前 来日した時にトリオ演奏で聴いたが芳醇なピアノの音色がした。一緒に行った音楽関係の友人も褒めていたのを思い出す。 マッコイのレコードで今あるのはこの1枚だけ、インパルスもオリジナルはどんどん高額になって もう余り買おうとも思わなくなった。

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by kurama66644 | 2017-03-25 10:26 | オーディオ | Comments(2)

オリジナルと再発盤

ジャズオーディオの世界でオリジナルは特別な存在だと思う。それはジャズの進化、歴史にも関係してくる。
ダンスミュージックであったスィングからビ・バップ、ハードバップへとモードを経てフリー、フュージョンと進化し現在に至る、その中でも50~60年代にかけて名演、名盤が数多く誕生している いわゆるモダンジャズと言われ一般的にはジャズ=モダンジャズとも考えられ その時代におけるオリジナル盤が非常に貴重な価値を持って重宝されている。80年代以降は録音もアナログからデジタル録音に移り メディア媒体もLPからCDへそしてデーター配信へと変わっていった。
同じオリジナルでも50~60年代のオリジナルと80年以降のオリジナルでは市場に於いての価格(価値)に相当違いがあるのは何度も再生できるデジタルと1枚1枚違うアナログとしての希少価値、ジャズの進化の頂点が50~60年代でそれ以降 演奏技術は進んだがマンネリ、停滞が現在進行形中であるという証なのかもしれない。

ジャズ好き、オーディオ好きでもこの音源を重視する方は意外と少ないように思う。かくいうキタサンも30年以上ジャズに接しているが音源を意識し出したのはここ3~4年ぐらい オーディオを始めた10年前はミニコンポを長年聴いていた延長上と考えCD再生がメインであった。
きっかけは50~60年代のモノラルオリジナルをモノラル針で聴いた事であるのは過去のブログでも何度か書いた。今まで聴いていたCDはいったいなんだったのだろう?と思い そこから元の音(オリジナル)に興味を持ち調べ、実際購入していった。

聴けば聴くほど再発盤やCDとの違いが駄耳の自分でもハッキリ分かりオリジナルでなければジャズでは無いとさえ思った時期もあった。
しかしジャズオーディオをやられている方 すべてがオリジナルに拘っているわけではなくCDやデーター配信で楽しんでいる方も沢山いる。
コレクターは違う観点から蒐集しているのかもしれないがオリジナルを所有している事に対して優越感を持っていたのは事実である。(数は少ないが…)
オフ会などで聴く音源をつい自分が所有している音源と比べたりして心の中で評論、判断を下すようになったのは今思えば大いに反省する点であったと思っている。
それは意識しなくても自然と態度に出ていたのかもしれない… 大抵は自分の所より機材も高価で部屋も広い それに対抗出来るのはオリジナルを所有しているかどうかという狭い心になっていたのだろう。

遥か昔の貴重な演奏が集約されているオリジナル音源は歴史的にもとても大切なものである。再発盤はそこに手が加えられているので再発なわけだが音楽は聴きとれると思うので受け取り側の感性や心持次第でいかようにも楽しめる。
音を重視するオーディオマニアがオリジナルに余り興味を持たないのは不思議であるが機器や部屋環境に目がいって音源は後回しだからなのか?

冒頭にも書いたようにデジタル録音になりオリジナルの複製技術が格段の進歩をとげ 近い将来もはやオリジナルかそうでないかは意識されなくなるのかもしれない。コレクターの為のオリジナルになってしまうのは少しさみしいような気がする。

ところで以前 クラッシックをよく聴かれる方でアナログ専門だが殆どオリジナル盤を所有している方と話をしたことがある。
やはりオリジナル盤はいいですか?と何気に聞くと「同じ盤なら最初に発売されたほうがいいですからね~」とさりげなく答えてくれた。
同じ物なら古いより新しいものがよい…のか? いや そういう意味ではないだろう、今一つ真意が分からない。

何となく拍子抜けしてしまったのだが そういえばクラッシックを聴かれる方でオリジナルに拘っている人(所有している)は少ない様な気がする…
ジャズファンのオリジナルに対するものと捉え方が違うのだろうか? 今度ご近所のクラッシックの大家と飲み会があるので聞いてみよう。

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有名なサキソフォン・コロッサスの再再発盤… 結構いい雰囲気なんだけど… これの日本盤のモノラルはちょっと残念な感じであった(笑)
ロリンズは何度も来日しているが90年初頭に一度だけ聴いた。ライブ会場ではなくホールだったのでもろPAの音、それでも本物がいるだけで感激した。
メンバーの一人ボブ・クランショウは この頃はもう腰を痛めて重いウッドベースを弾かなくなったのはちょっとがっかりであった。







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by kurama66644 | 2017-03-23 21:37 | ジャズ | Comments(2)

タイトル変更

オーディオを始めて約10年が経過した。歳の割には遅咲きのスタートで未だに素人の域を脱していない…。
そしてこのブログも3年を過ぎ 知らない内にアクセス数も10万を超した…拙い文章でオーディオやレコード、ジャズの事を中心に書いてきたがこれ以上オーディオ、レコード(蒐集?)の世界に身を委ねていると財政的にもきつくなってきた(お恥ずかしい話である)。元々音楽は好きでも嫌いでもないがジャズは好きで30年以上聴いてきた。又 以前のスタイルに戻ってジャズに接していきたいと思い、このブログもタイトルを変えることにした。書く内容は大して変わらないかもしれないがオーディオやレコード(蒐集)の世界は傍観する立場でジャズやその他の音楽(歌謡曲など)そして自分が好きなアーティスト、接してきたアーティストなどについて思った事、感じた事を書いていこうと思っている。

新しいタイトルは「サウンド・オブ・ジャズ(音楽の風景)」である。どこかで聞いた事のあるようなタイトルだがジャズ以外の事柄(過去のオフ会その他)も書いていこうと思うがどうなる事やら…。
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ジミー・スミスは最晩年でもステーキを何人前も食らっていた…オクトパスと称されたあのフットペダルを踏む足さばきは物凄かった。計3回ぐらい生演奏は聴いたが その度に握手してもらった(年寄りの力ではない…)その力強さは今も感触に残っている。

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by kurama66644 | 2017-03-22 19:53 | Comments(2)

音の標準化

音楽を聴く時の環境はどういう状態が自分にとって好ましいか考えた事がある。
それはオーディオ機器を手に入れた10年前の事であった。自分がオーディオ機器を手にするなどそれまで考えた事がなかったので世間一般のオーディオに対するイメージで考えた。部屋は広い方が良い、オーディオ機器は高価で質の良いものが揃っていた方が良い、ソファーやリクライニングチェアーでユッタリ、ベランダから陽光が射して明るい部屋、観葉植物がある、壁面収納庫がありソフト(CDやレコード)が理路整然と並んでいる、防音設備が整っており天井が高い等々 思い浮かべていた。

実際そういう部屋があるのかどうか分からないが色々な制約のある中 少なくともオーディオマニアは音響に関する事はアクセサリー関連で不備を補うぐらいはしていると思う。部屋の響を防音対策グッズを使ったり、コーナーの反射を調整したり、オーディオボードを部屋のあちらこちらに置いたりと対策を行う。かくいうキタサンも部屋のコーナーに三角の反射、吸音板を取り付けたり、定在波防止のため天井に反射板を付けたりそれなりの工夫はした。それは今も残っており そのままの状態にしてある。このアクセサリーと言う代物は高価な物が多く、他では転用できないのが残念である。

いつのまにかものぐさの為 部屋のルームチューニングは行わなくなったが部屋の整理整頓はしているつもりだ。
このルームチューニングは部屋の存在を無くし音そのものを純粋に聴く為のものであると個人的には思っている。逆に考えるといかに部屋の存在が音に影響しているかということであろう。なるほど部屋そのものを音の為に作り替える気持ちは分かるし実際改装したり 新しい専用部屋を作った人は何人も見てきた。

人の音への感覚は様々なのに音響学的に心地よい音を出す部屋の構造は結構共通点があるようだ。材質等によって又変わってくるかもしれないが意外と似た作りになってしまう。

ところでオーディオでの再生では中々音楽が見えにくいと感じてしまう、その原因は音だと思う。
何を馬鹿な事を言っているんだと思われるかもしれないが「音」がじゃまして音楽が聴きとり難いと表現した方がいいのかも…(※ここでいう音は雑音やノイズ、生活音ではなくオーディオ(スピーカーから鳴る)音そのものである)
音を気にし過ぎ音楽の存在が二の次になる、オーディオは情報が音だけというのも音楽を分かり難くしていると思う。

生演奏は視覚的にも実際の演奏者の姿(楽器も含めて)が見え 聴いている聴衆の姿、雰囲気、熱気なども感じる、もちろんそこから発せられる楽器や歌声も音だが会場全体から醸し出す雰囲気など(上記の事など)音だけを気にすることなく雑多な情報から音楽を感じられる。
とキタサンは思っている。

その生演奏の雰囲気を自宅のオーディオで再現しようとする方は昔から今現在まで存在する。
非常に難解な試みである。経験と知識、そして努力あるいはお金が相当いるだろうと推測する。しかしそのチャレンジする姿は美しい、そして尊敬に値すると思う。
キタサンが参加しているオーディオコミュでも超ベテランのオーディオファイルがその試みをしている。理論を理解するには自分には知識がないが従来の5.1chやサラウンドとは違い音と音とを衝突?させ臨場感を出す試みのようだ。この音と音との衝突というのは確かに新しい試みで従来のオーディオ再生とは逆の発想で面白い。
この方は生演奏とオーディオを両立させているので このような考えが生まれたのだろうなぁと想像する。たいていはどちらかに片寄っているケースが多い中 稀な存在だと思う。

音楽を気持ちよく聴きたいと思い、オーディオ用の専用部屋を作ったり既存の部屋を改装する。それは音と言う情報しかないオーディオ再生で音を標準化してしまうのでは?と危惧する。もちろん「音」を気持ちよく誰にも邪魔されずに「聞いて」いたいと思う方には大きなお世話かもしれないのだが…。

最後に「部屋の音とレコードの音」のタイトルのこのブログはこれで終わりにしたいと思う。
部屋の音とレコードの音にこだわり意識したこの10年間で(正味4年位かな?)得られるものもあったが失うものも大きかった。
いったんリセットしたいと思っている。
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by kurama66644 | 2017-03-20 07:56 | オーディオ | Comments(0)

Soul Meeting

キング・カーティスが聴きたくなりレコードを探す。確か「ザ・ニューシーン・オブ・キング・カーティス」かオリバー・ネルソン、ジミー・フォレストと演った「ソウル・バトル」が棚にあったはず…無いなぁ~? 再発盤という事で馬鹿にして売却したのかもしれない…

そもそもキング・カーティスはジャズ畑ではなくR&B出身、かのルイ・ジョーダンを敬愛していた。スタジオミュージシャンとしてジャンルを超えて活躍していたのでどうもジャズマンとしての扱いは低かったような気がする。という事を考えながら探していると1枚 発見!
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「Soul Meeting」プレステッジ7222のモノラル盤

65年あたりからアトランテックに移籍しR&Bの要素は維持しつつエレクトリックサウンドをバックに展開、ロック色、ファンク色が強くなり それ以降のものは余り聴かないが プレステッジ時代の数少ない作品のひとつ「Soul Meeting」はナット・アダレイやウィントン・ケリーの生粋のジャズメンとの共演と言うことで楽しめるアルバムだと思っている。

タイトル曲の「Soul Meeting」も良いがA面3曲目の「All The Way」の哀愁漂うスローな曲調の音色、同じくB面1曲目の「Jeep Blues」などソウル(魂)を感じさせる熱演かと思っている。クレジットには "リトル・ブラザー"と変名で書かれているナットだが亡くなる前に生で聴いたソウルフルな味のあるサウンドはこの時(1960年)とさほど変わらない印象でうれしく思う。
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半世紀以上前のオリジナルだが盤質自体余り良くない…オーディオ、レコードマニアには敬遠されがちな状態だが音楽を聴く分には十分である。
ノイズや雑音があった方がいいと言っているわけではない。レコードを通してキング・カーティスが聴こえてくれば現状ではOKなのである。

それにしてもこの方 わずか37歳で亡くなった…しかも暴漢に刺され亡くなるとは…このような非業の死をとげるジャズマンは多い、切なくなる。
レコードでさえこの唯一無二の音色 本物を聴いてみたかった…魂の会合と称されるこのアルバムで音質や、定位というオーディオ脳は遠慮したい。
本物ではないが録音されたそのままの状態(それがどういう状態であろうと)で素直に聴きたい。

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by kurama66644 | 2017-03-18 12:08 | ジャズ | Comments(0)

音楽鑑賞

趣味は?と聞かれ「音楽鑑賞です」という方は結構いると思う。一昔前だとコンサートに行く、しっかりとしたオーディオ機器で聴く、あるいはミニコンポ等の機器でもソフトは沢山持ってよく聴くなどが挙げられたが現在は携帯オーディオ、スマートフォーンなどが普及しいつでも手軽に音楽を聴ける状態にあり(更には配信が主流になりつつある)定額の金額を支払えば聴き放題というプランもあったりで 音楽に興味のある人であれば全て「音楽鑑賞が趣味」と言える状態にあるのではないかと思う。

最近 あるコメントで絵画や読書はその作品を変える事は出来ないが音楽鑑賞、特にオーディオでの音楽鑑賞は作品を変えられるとあり、なるほどと思ってしまった。

確かに音楽は編曲だけでも聴く印象が変わってしまうし、元の音は一つだがオーディオ機器を介すると音の印象がかなり変わる、屋外ライブは別としても基本構造物の中で音が鳴る限り 構造物の作りで音自体変貌してしまう。 その音の変化を楽しむのがオーディオ趣味の醍醐味と考えて皆試行錯誤し好みの、理想の音を求めている。

そうなると音楽は音の次にきて 元の音楽はおざなりになっているのであろうな~と思ってしまった。
もっとも録音した段階でその音楽(音)自体違う風に収録されてしまう事もあり 更にそれを編集するのだからその過程が多ければ多いほど元とは違う作品、音楽になる。
結局は自分の目の前で演奏する(聴いた)音楽が唯一の音楽作品なのかもしれない…このブログでも何度も書いたが音楽は一期一会でその一瞬を味わう喜びが感動につながる。(※生演奏が必ずしも上手い演奏、感動する演奏とは限らない、音楽作品というには稚拙なものも存在するのは確かであるが…)

オーディオマニアの方と多数?お付き合いはあるが殆どの方が音への追及に腐心している。もちろん音楽好きの方も多数いるが結局は音ありきで展開している。
それは音を変える事で自分の作品になるからではないのかと最近思う。自分の作品は唯一自分だけの物 自分の作品を作るのは楽しいし励みにもなる。
その作品は「音」なのである。音の作品を作るのは情熱と時間が必要で更には お金がかけられると色々な選択肢が生まれる ただし「音」であり「音楽」ではない

稀に「音楽」をオーディオで追及しようとする人に遭遇する。難解である…オーディオで再生する限りは音楽ではないとキタサンは考える しいて言えばそれに近づけるのは録音された元の音(オリジナル)をその時の(その時代)の装置でベストな状況で鳴らす事ぐらいだろうか?
それは「音」を追及する以上に大変で才能とお金も時間もかかるような気がする。

オーディオを始める前の約15年間は生演奏ばかり聴いていた。何となくだが聴いた感触、風景は体の中に残っている 良い体験、経験であったと思う。
現在のキタサン宅のオーディオの「音」はよく鳴っている。心地よい音でそれには感動する、ステレオ再生を捨て、オリジナルも捨て、音楽再生を諦めると 今の音には結構満足する。余計なものを捨てて行くと本質が見えてくるのかもしれない。

そろそろ又 以前のように「音楽」を求めて行動したくなった。それはもちろん難解なオーディオを介しての音楽再生ではない事は確かである。
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1958年のハーレム。 アート・カーンによる当時のジャズメンの集合写真 奇跡の1枚である。ジャズの歴史に残る人達。
この中の1/3ぐらいの人達の演奏を(晩年が多かったが)聴く事が出来たのはキタサンにとって宝であると思っている。


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by kurama66644 | 2017-03-12 10:59 | オーディオ | Comments(0)

慣れてきた頃に聴いたアルバム

80年代終わり頃からジャズのCDを集めるようになった。ジャズアナログを集めなかったのは家にオーディオ機器が無かった事と そもそもオーディオ機器なんかにお金をかけている状況ではなかったからである。ラジカセやミニコンポは家にあったのでそれで聴いていた。基本はライブやジャズ喫茶が聴く主体であったので機器にお金をかける事は考えてもいなかった。しかし音源は色々聴いてみたくCDを漁っていた、これが今の時代ならユーチューブなどの配信があるのでおそらくそれを利用していたと思う。
CDは新譜も買ったが中古で買う事も多く価格は600円~1500円位の間が多かったように思う。ここ3~4年位 オリジナルアナログに興味を持ち集めてはいた。もちろんオリジナルといってもピンからキリで上記のCDとさほど変わらない価格もあるが大半はその何倍、何十倍とする現実に直面した それでも再発され加工されたCDなどの音源とどこが違うか確認したく無理して集めてきた。結果的には やはり違っており音源の重要さは勉強させてもらった感はある。

そのオリジナル音源をオフ会などの他人のシステムで聴いてみたりする機会もあり オリジナルだから凄いだろう、CDなどとは別物に違いないと思い視聴してみると意外とCDなどの何度も加工したような音源の方が良かったり、自宅で聴くオリジナル音源と他人宅で聴く持込みした同じオリジナル音源でも聴こえ方が違ったり様々なケースに遭遇した。確かにオリジナル音源にしか入っていない音もあったりするが それが逆に聴こえない再発盤の方が自分の好みであったり音楽的に良いと感じたりで逆の意味で音源選びは難しいものだと感じている。

CDなど集めて数百枚ぐらいになると世間で言う有名盤、人気盤もその中に含んでいる事が多くなる。そうなると次にどれを選択するか迷ってくる 好きなアーティストを掘り下げよりコアなアルバムを探すか 今まで聴いた事がないアーティストを探すか色々な方向性はある。キタサンが実践したのはCDではなくレコード売り場に行って これは!というものをCDで探し買う事をしていた。今でこそCDの売り上げは下降を辿っているが当時はマイナーなアルバムがどんどんCD化され輸入品も含めると結構CDでも見つける事ができた。そういう中 御茶ノ水のユニオンで今の場所に引っ越す前の3Fのフロアー ジャズアナログ売り場で見つけたアルバムがある。
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ローランド・アレキサンダーの「プレジャー・ベント」というアルバムである。
この時はローランド・アレキサンダーなるサックス奏者の存在は知らなかったがジャケットを見て引かれるものがあり早速CDを探すが輸入盤も含めても無く諦めていた。しかし気になるのでアナログプレーヤーも無いのにこのLPを買ってしまった(笑) もちろん再発盤であったが当時はオリジナルと再発の違いも分からなかったしどんな演奏をするのかだけに興味があった。色々調べていくとそこそこ他のアルバムにサイドマンとして加入していたようで ハワード・マギーの「ダスティ・ブルー」にも参加していた。ちょうどダスティ・ブルーのCDは持っていたので聴いてみると なるほどハード・バップしているテナーの音でキタサン好みであった。

このローランド・アレキサンダーはあのパーカーとも共演しており ボストンのジャズクラブで演奏していたパーカーに呼ばれ壇上に上がり一緒に演奏したエピソードを持っている、さらにはマイルス抜きの第一次マイルスコンポでガーランドが欠席した時に代わりにピアノの代役をしたり その後コルトレーンの影響を受けモード的な演奏をしたりと 単なるハードバッパーで終わらず様様な進化を遂げていったが 演奏は上手いが優等生すぎて個性が余り無く目立たなかったようである。

A級の腕前は持っているが人気や個性の面ではB級。ジャズをしばらく聴いて こ慣れてくるとそのようなB級ジャズメンの存在が気になりだす、そういう中で出会った一人「ローランド・アレキサンダー」。アナログに回帰した時 このオリジナルを買おうか迷ったが(そもそも余り出回っていない) NewJAZZレーベルは価格が異様に高くて手に負えなかった。Minimaの小さなスピーカーで現在この「プレジャー・ベント」を時々聴いているがオリジナルでなくても結構満足している。おそらく少し前までなら何とかオリジナルを!と思っていただろうが ステレオ再生を捨て、オリジナルも捨てて行くと次に進むべき事が分かるようになってくる。

今このアルバムCD化されているかなぁ? されているなら買うかもしれない…。


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by kurama66644 | 2017-03-11 20:02 | ジャズ | Comments(4)

安心・安定の日本製品

周りの評判やブランドで判断し購入しがちなオーディオ製品、アナログブームは一時的に?訪れている感もあるがオーディオブームの再熱はもうないような気もする。高級オーディオは需要がそれなりにあるようだが一部の熱心なマニアだけの需要であると思う。音楽の先進国である英国を含めたヨーロッパ製品 いわゆる舶来物は国内製品より種類の多さもあり人気が高い。長い歴史からくる信頼感とブランドの威光、音楽そのものを楽しく伝える術は国産のものと比べると一日の長がある。

オーディオ製品は工業製品でもあるので ある程度の耐久性も必要でメンテナンス体制もしっかりしていた方が買う側も安心する。
最近は国内外問わず自国で全て製品化するのは稀なので日本製あるいはヨーロッパ製であっても生産はベトナムや中国というのも多い。価格を考えると仕方がない面もあるのだが こういう趣味の製品は何処製のものと言えば首尾一貫してその国で作ってもらった方が好ましいと考えるのは私だけであろうか…

現在のキタサンのオーディオ機器を改めて見ると意外と?国産のものが増えたようだ…プリアンプはラックスマン、フォノイコライザーも同様、プレーヤーはケンウッド、CDプレーヤーはDENON、と入口付近のものは国産で固まっている。スピーカーはソナス(イタリア)、パワーアンプはイギリスだが もしパワーアンプも愛用していたオーディオデザイン(国産)のものに変えるとスピーカー以外日本製のものになる。プレーヤーはトーレンスも使っているが実は安定感からするとケンウッドのプレーヤーに一番の信頼感を持っている。
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このケンウッドのKP-990は新宿で中古として購入したもので特段買うつもりはなかったのだがオーディオ仲間で飲み友達のHさんがこのプレーヤーは安くて良い製品だと話してくれた事を思いだし衝動買いした製品である。今でこそベルトドライブが主流になっているターンテーブルだが国内ではダイレクトドライブが台頭し確か1985か86年ぐらいに発売された製品であると思う。入門機にもかかわらず時のオーディオ評論家の長岡さんもアナログ再生を真面目に追及するには最低限このプレーヤーの性能がないと始まらないと推奨していた記事を思い出す。それだけ入門機とはいえオーディオを長くやっている方にも満足いく造りであったようにも思ってしまう。 実際キタサンもアナログに回帰した4年前にヤマハやパイオニアのプレーヤーを浮気心で購入したが結局はこのKP-990だけが残った。結構粗い使い方をしてカートリッジを色々変えるのに試す実験機のような位置づけだったが どんな場面でもシッカリと鳴ってくれ今やなくてはならない存在となってしまった。

構造的には古いトーレンスやDualのプレーヤーと真逆の作りで音の性格も違っているが その辺は最後の出口 ソナスのMinimaで上手く音色を調整してくれているような気もする。トーレンスをステレオ、ケンウッドをモノラル、場合によっては逆にして再生しても どちらも楽しんで聴ける。

響きの科学の著者ジョン・パウエルさんは ホームオーデイオの価格に関していくつかコメントしている$1000あたりまでは価格に比例して音質も上がるが$1000から$3000までは音響の質の差の判断は分かり難く、それを超えると値段と音質の関連性は全く無くなると述べている。この方はミュージシャンでありながら物理学の博士であり作曲と音響学の大家でもある方だ。まぁ大家であるからといっても個人個人の感性の違いもあり全て鵜呑みにするわけにはいかないが価格の高い物もそうでない物も制作者の真摯な思いが反映されていれば それを使う人も何となく分かるし意気に感じる所もあるのだと思う。

そういう意味ではオーディオ熱、競争が盛んだった かの時代 日本製のオーディオ機器は音質はともかく意気込みが感じられた良いオーディオ製品が多かったのだろうと想像する。その中のひとつでもあるケンウッドのKP-990は当時価格で69,800円ながら安心安定の日本製アナログプレーヤーだったといえる。
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by kurama66644 | 2017-03-06 09:18 | オーディオ | Comments(2)

ジャズは好きです!


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