<   2015年 10月 ( 9 )   > この月の画像一覧

酷評されたアルバム

以前 キタサン宅で聴いてもらったアルバムで「こりゃダメ!」と言われたアルバムがある。

リバーサイドの傍系レーベル JAZZLANDの「ALL MEMBERS」である。
b0323858_09081718.jpg
一時期幻のアルバムと言われ中々お目にかかれなかったのだが主役のドン・スリートの数少ないリーダー作である。(左が再発盤、右がオリジナル盤いずれもステレオ録音)

ドン・スリートはマイナーな存在だがこのアルバムの価値を高めているのが共演するメンバーである。ピアノのウィントン・ケリー、テナーのジミー・ヒース、ベースのロン・カーター、ドラムのジミー・コブ。いずれもマイルスに関係のあるメンバーである。そしてドン・スリート自身マイルスの影響を受けている吹き方をするが どちらかと言うとケニー・ドーハムの野暮ったさも持ち合わせているように感じる(笑) そういうところがB級ジャズメン好きのジャズファンには受けていたのかもしれない。

ところでこのアルバムのオリジナルは最近手に入れたばかりで それまでは再発盤ばかり聴いていた。冒頭に書いた「こりゃダメ!」と言われたのはこの再発盤を聴いてもらっての感想である。聴いてもらったのはベテランオーディオファンの方であり もう2年ぐらい前のこと そうまだキタサンがアナログに回帰しだしたばかりの頃である。
ステレオ録音という事でものの見事に左右スピーカーにテナーとペットの音が振り分けられている(^_^;) キタサン自身ドンやジミーのペットやテナーの音色が好きだったので余り気にしなかったが昔からのオーディオファイルには左右に別れすぎたピンポン録音がお気に召さなかったようだ。

今回 オリジナルステレオ盤を手に入れ改めて聴いてみると音色そのものはさほど再発盤と変わらない、再発盤の方が中高音がよりシャープに聴こえる、そして音の厚みが再発盤の方が若干薄いぐらいで元の音を結構忠実に再現していると思った。肝心の左右にくっきり分かれたピンポン録音だが やはり編集をしていたようだ。オリジナルの方はごく自然に左右に別れスピーカーに張り付いた感じはしなくスピーカーの内側(ややスピーカー寄り)に位置している。

もともと狭い部屋なので定位がどうのこうと さほど気にしない。部屋が広ければ広いほど音の位置が気になるのかもしれない。
61年録音だからモノラルもあると思うので機会があればモノラルオリジナルも手に入れて聴いてみたい。


[PR]
by kurama66644 | 2015-10-30 20:52 | ジャズ | Comments(0)

クラーク・テリー/ライヴ・アット木馬

今から半年ほど前 クラーク・テリーの日本でのライヴ盤を手に入れた。クラーク・テリーはマイルスの先輩格にあたるがマイルスとは正反対の演奏スタイルを取っていた どちらかと言うとショーマンシップに徹し デイジー・ガレスビーの路線をいっていたような感がしないでもない。しかしながら実力者でありハード・バップの演奏では火を吐くような熱い吹き方もし バラードにも長けていた。観客を楽しませようとおどけたり、ふざけた?様な演奏もするので辛辣な日本のジャズファンには今一つ人気が無い。

モンクやジョニー・グリフィンらとの共演のリバーサイド盤は比較的人気があるがインパルスでの一連の作品は中古レコード店に行ってもオリジナルながら余り買い手もつかず いつも残っているようだ…。

キタサン自身もクラーク・テリーにさほど興味はあったわけではなく ましてや日本製作盤(笑)なので食指も動かなかったが偶然に手にする事になったアルバムである。

b0323858_19570545.jpg

「クラーク・テリー/ライブ・アット木馬 Vol.1」今から約40年前 コンポを引き連れての日本での初の演奏をレコーディングしたものである。(※ビック・バンドでの来日は以前にしている) Vol.1という事は続編もあるという事で調べると1~3まである事がわかった。CDのフォーマットのように長時間録れないのでレコードでは3枚分になったのであろう。以前所有していたトーレンスTD521でもかなりよく聴けたので TD124MK2ではさらに興奮度が増した。それならばVol.1だけではなく2も3も聴きたくなったが残念ながらどこにも置いていない…中古屋を探したが中々見当たらないのである。ちなみにこのVol.1はユニオンのエサ箱に置いてあり 日本盤ということもあり見向きもされていなかった。
最近オークションで3枚まとめて出品されていたので入札したが私以外誰も入札していなかったようである(^_^;) 入札金額は当時の定価とだいたい同額で昨今のバカみたいな高額なオリジナルジャズアルバムを見ていると 同じオリジナルでこんな安くて良いの?と感じてしまう。
b0323858_19571750.jpg
帯付きで盤質も良い、おそらく持ち主さんはレコードをカセットに録音しそのカセットを聴いていたので盤もそれほど傷んでいなかったのではないだろうか?
1976年録音のものなので時代的にも そう想像してしまった。

ライヴ独特の聴衆との一体感。バンゲルダー録音のようなデフォルメした爆発的な音の塊はないが日本ならではの緻密な録音機材のセレクトとセッティングにより生演奏を彷彿させる録音の妙。昨今の輪郭がクッキリ、ハッキリし過ぎる画一的なものとは一線を画く ごく自然なライヴならではの暗騒音も聞こえ 素晴らしいの一言に尽きる。

良い素材を良い録音をして良いプレスをする。 そんな当たり前の事を当たり前のように行っていた この製作スタッフ、エンジニアに感謝する。

b0323858_19572933.jpg
こちらは小さくて見えにくいかもしれないが演奏会場「木馬」の見取り図と楽器、機材の配置、マイクロフォンの種類表示等 事細かくデーターとして記載されてある。

後世への記録として残す行為は昔も現在も変わらない。技術的には格段と進歩している現在 より素晴らしい作品が残るはずであろう。しかしながら 簡単にPC、ボタン一つで手軽にイコライジングをして お茶を濁す事が多い今の録音や編集が この時代のメディア(LPなど)にかなうわけがないとつくづく思った。
簡単お手軽が悪いわけではない。技術的に劣り工夫しなければ良い物が録れなかった昔だからこそ真剣にやらなければいけなかった。
デジタル録音が始まったのが72年頃からそうして82年にはCDが登場した。アナログとデジタルのちょうど端境期のこの作品、日本盤といえ侮れない。

※現在も素晴らしい録音作品やエンジニアもいますけどね(笑)

[PR]
by kurama66644 | 2015-10-29 08:37 | ジャズ | Comments(0)

「 C 」

昔 オリンピックで体操競技を見ていたら「ウルトラCが出ました!」などとアナウンサーがよく言っていた記憶がある。

現在はCどころかDやE はたまたFやGなど難易度が増しているようだ。故に最近の若い人にウルトラCと言っても通じないかもしれない…
それにしても曲芸みたいな技を次々に開発していくよなぁ~大したものである。

一般的な感覚としてBやCよりAの方が優れている気もするのだがCの方が語呂が良かったのだろうか?私の好きな昔の特撮物で「ウルトラQ」というのがあるが これは先に話したオリンピック(東京オリンピック1964年以降)のウルトラCから名前をインスパイアしたようである。

今回カテゴリーがジャズなのに冒頭から体操の話をしてしまったが先日ユニオンに行ってきた時 結構状態の良いブルーノート オリジナル?(初期盤)が置いてあった。
普段はブルーノートのオリジナルなんて手が出ないのだが珍しく購入してしまった(^_^;)ブルーノート4000番台 トランペットのジョニー・コールズ 「Little Johnny C」である。
b0323858_20362951.jpg
b0323858_20364057.jpg


御覧のようにピカピカの盤である。(珍しい) メンツでいくと テナーのジョー・ヘンダーソン、ピアノのデューク・ピアソン ドラムのピート・ラロッカなど新主流派の面々で もう50年代のモダンジャズとは少し雰囲気が変わっている。
ジョニー・コールズが主役なのだが全般的にトランペットよりサックスのジョー・ヘンダーソンやレオ・ライトの方が活躍しているような印象だ(笑)
肝心のコールズはA面よりB面の方が生き生きしているように感じる。ドラムがA面ではウォルター・パーキンスだがB面はピート・ラロッカに代わる、相性も関係あるのか? その中でもピアノのデューク・ピアソンのパッキングが素晴らしい!アルバム全体の雰囲気を影ながら盛り上げプッシュしている 出る所は出て引く所は引く、音の織り成す会話の中で正に聞き上手 流石である。

ブルーノートのジャケットには文字や記号をパターン化したものも少なくない。このアルバムは「C」の文字を全面に強調してデザインしてある、レーベルは違うが有名なアルバムでトミー・フラナガンの「オーバーシーズ」はCの文字を羅列して配置してある。(Cが過大であるから ”オーバー C-ズ”なんてダジャレ?)
b0323858_19243904.jpg
おそらくオーバーシーズはジャズアルバムの中でも高額取引の上位にランクするであろう。価格がもうオーバーシーズでウルトラCなのである。(何を言ってんだか…)

そういえば夏にまとめ買いしていた飲み物があったなぁ~
b0323858_20365269.jpg
これも「C」である…。

[PR]
by kurama66644 | 2015-10-26 09:52 | ジャズ | Comments(2)

SPUのカートリッジ

いつかは「SPU」とアナログに回帰した時から思っていたのだがDENONのDL-103を買って次に購入したのがSPUのCLASSIC-Gであったので意外と早く願いはかなった(笑)

実は雑誌やアナログをやっている人達を見て 大抵はこのSPUを使っている(ないしは使った事がある)人達が多かったのでどういうカートリッジか素性も分からず購入してしまったのである。値段も高価であるのできっと素晴らしいと単純に考えていたのだが このカートリッジ自重があるのでアームを選ぶ。どのプレーヤーでも簡単に取り付ける事が出来ないとあとからわかった(^_^;) 自分はSMEのアームを持っていたので取り付けられたが軽針圧用のプレーヤーのアームでは別に錘を取り付けないとバランスが取れない。まぁ水平が取れなくても針圧計で適正針圧さえ とれれば何とかなるのだが…(かなり適当…)

CLASSC-GのSPUカートリッジはステレオ針であり この当時はモノラル再生は本格化していない時だったので このカートリッジをメインで鳴らしていた。
鳴らし始めていた当初は「流石素晴らしい!」と満足していたのだが色々なカートリッジを聴き比べしていたわけではなく、アナログの扱いも慣れていなかったのに何故素晴らしい~と感じたのか今更ながら不思議である。

あれから2年 殆どアナログしか聴かなくなりプレーヤーや周辺機器も変えたり、モノラル再生も行うようになった現在 改めてこのSPUの評価をしてみると(ちょっと大げさ(^_^;))破たんの無い音というのが印象である。現代風カートリッジと違い帯域もそれほど広くない、そう落ち着いている音なのである。嫌な音や不快な?音は出さない、それで面白くないのかと言えばそうでもない。どんな機器を使ってもSPUカートリッジを装着すればSPUの世界に同化させてしまうのかもしれない。ある意味とても個性的なのである。

b0323858_09093668.jpg
上記写真はケンウッドのプレーヤーにモノラル針CG25DI(SPU)を装着させているのだが見事にSPUの鳴り方がする(笑) 安いプレーヤーだが何となくワンランクもツ―ランクもアップしたような堂々とした鳴り方をする。

ところがトーレンスTD124にこのカートリッジを装着すると又 印象が変わってくる。ケンウッドで鳴らしていた音がしないのである。
そうSPUの個性が消えてTD124の音がする(どういう音じゃ(笑)) しいて言えばこの木のような音である。
b0323858_09094672.jpg
相変わらず訳の分からない文章になってしまった…。



[PR]
by kurama66644 | 2015-10-23 09:26 | オーディオ | Comments(2)

TD124とPL100

久しぶりに私のオーディオの師匠に「(私の)部屋の音」?を聴いてもらった。
前回は同じトーレンスでもTD521の時だったが今回ビンテージのTD124に興味を持たれ来ていただいた。トーレンスの機種を変えた以外は変化は無いはず…いやカートリッジがシュアのM44-7に変わっているぐらいか…

TD124は もちろん知っていたがジックリ見る(聴く)のは初めてとの事、どういう感想を持たれるのか楽しみであり怖かった(^_^;)
50~60年代のジャズを中心に聴いてもらったが「楽しい音」との事(笑) 特にモノラル音源の再生でその楽しさが顕著に表れたようである。
ソニー・ロリンズのニュークス・タイムのセカンド盤(モノラル)をTD124でかけ その後 現在モノラル専用機として使っているケンウッドのKP990で聴いてもらった。
b0323858_20533604.jpg
ケンウッドのプレーヤーの方は音が前に出てこなく平坦な音の印象であると言う、それに対しTD124の方は前に出てきて かつ後ろにも展開する。要は奥行きが深く抑揚感があるとの事らしい。実はキタサンはこのアルバムをTD124MK2で聴いた事は無かった。と言うのはシュア―のカートリッジはステレオ針(モノラル盤にも対応できるが)だったので敢えてこちらのプレーヤーで聴かなかったのである。前にも言ったがやはりプレーヤーの格の違いなのかもしれない 改めてそう感じてしまった。

オーディオを始めた当時(約8年前)からキタサンのオーディオ機器遍歴も知っている師匠は 当初キタサンがどういう方向に進んでいくのか注目していたようである。
ジャズが好きなのはもちろん知っていたが購入する機器の嗜好性?が一貫しておらず(笑) 機器の買い換えのスピードが早すぎ(^_^;)で もう少し落ち着いて進めていけばよいのに…と密かに心配?していたようだ。

ただこのTD124の音を聴いて 良い意味で?非常にバタ臭い(笑)音で何となく安心した (方向性が決まって落ち着いたようだ)と話された。

あと もうひとつ 上流がビンテージであるのに下流が現代機器を使っているが意外とマッチしているとも言ってくれた。
上流の個性である 特にTD124の音を表現するスピーカーが よほど素直でないと これほど音源を忠実に出せない、時にはホーンのように時には現代スピーカーの特徴でもある後方に展開するなど 変化自在に音源を的確に表すスピーカーで非常に珍しいと話されていた。
b0323858_22231510.jpg
b0323858_22224484.jpg
スイスとイギリスの新旧機器、いずれも大衆機である。ハイエンドではないがキタサンの部屋にはマッチしていると思っている。
ただジャズはアメリカ産だからなぁ~ やはりミスマッチなのかも?


[PR]
by kurama66644 | 2015-10-18 22:32 | オーディオ | Comments(0)

オーバー・ザ・レインボウ

邦題で「虹の彼方に」であるがジャズでなくとも一度は耳にしたことがあるバラードだと思う。

有名な曲の割にはこの曲が入っているアルバムは直ぐには思い出せない。かろうじてMJQの「フォンテッサ」あたりのミルト・ジャクソンとジョン・ルイスのデュオが意外と?良かったりするのだが 元祖のジュディ・ガーランドのオリジナルにはやはり越えられない印象は受ける。

話は変わり東京に出てきてもう何十年も経つがこの「虹」を見る機会は中々ない。(この30年間で5回ぐらいしか見たことがない…)

先日 久しぶりに北海道に帰省した際 近くの牧場で2日続けて虹を見た。
b0323858_20104938.jpg
b0323858_20105736.jpg
帰省した時 天候は不順で晴れていたのに急にどしゃ降りになったり、例年より暖かいと思ったら急に寒くなったり、突風が吹いたりで落ち着かない天候だった。
10月といえば もう冬支度、平地では下旬ぐらいに初雪が降ったりする。山間部はもっと早いのだが…

寒くなって雪が降る前には「雪虫」が空を舞う。雪虫といっても特に害があるわけではなく 粉雪のように空中をさまよう。黒っぽい服を着ているとあっという間に雪虫が付着して白くなる(笑) 自転車などで走っていると口や鼻に入ってきたりもする(^_^;)
虫というぐらいだから当然生きているのだが 手で払うと即死んでしまう… 非常に儚い存在である。5日ほど滞在していたが 残念ながら雪虫には遭遇しなかった。


虹の彼方の空遠く / 幸い住むと人は言う。 昔から虹を見ると幸せな気持ちになる…それにしても北の大地の空は広い。



[PR]
by kurama66644 | 2015-10-14 20:28 | Comments(2)

ソニー・クラークを聴く

ジャズを長年聴いていると人気がありメディアによく登場するアルバムは中々聴かなくなってしまう。人気のあるアルバムはそれだけ普遍性が高い可能性もあり一般的には聴きやすく良い作品が多いのだろうが偏屈な人が多いジャズファンは(失礼…私も含めてです)余り人目に触れないマイナーなものが概ね好きであるように思う。

ソニー・クラークは日本では人気は高いが本国ではそれほどでもなかったのは よく知られている事だ。バップピアノの中では余り目立たず引きずるような哀愁漂うマイナー調の弾き語りが日本人には受けたようである。日本ではメディアにも多く取り上げられるのでジャズ初心者の方は有名なピアニストだと思っている人が多いと思うが本国では「?」という評価なのである。

おもにブルーノートで活躍していたソニー・クラークだがブルーノート人気にあやかって毎年のように再販を重ねる為 本当のソニー・クラークの音と演奏はどんどんかけ離れて言っているように思う。

こちらにある3枚はブルーノートの1500番台 ソニー・クラークが参加しているアルバムで有名盤でもあるのでご存知の方も多いと思う。
b0323858_09412043.jpg
b0323858_09412915.jpg
b0323858_09413957.jpg
今やこれらのアルバムのオリジナルはオークションでも6桁台の取引をしている事が多い。最低取引価格の基準をクリアしないと受け付けない業者?もいるがその最低価格は明記してほしいと個人的には思っている(明記してある場合もある)
盤自体 経年劣化は避けられない事は以前にも述べたが 聴いていてCDとは一味もふた味も違う。上記の写真のアルバムはもちろんオリジナルではなく再発盤であるが それでも30年前のものでオリジナルに比べ多少垢抜けた?感じで音がきれいになっているがCDで長年聴いていた耳の感覚からすると明らかにCDの音質とは違っている。(音質が良い悪いの基準ではありませんのであしからず)

50年中後期のモノラル録音のこれらの諸作品。私が持っている上記アルバムは時代を経過した80年代の再発でステレオ用カッティングマシンを使用しており その当時の(50~60年代)プレーヤーTD124での再生とはいえ やはり中低音の押し出し感と空気感が希薄になっている。いくらアンプやスピーカーを選んでもオリジナルでないと出ない音もある。

[PR]
by kurama66644 | 2015-10-05 19:18 | ジャズ | Comments(6)

4,5&6

「4,5&6」のタイトルを見てジャズ好きの人はジャッキー・マクリーンのプレステッジ時代(New Jazz)のアルバムを思い出すであろう。
b0323858_22220782.jpg
キタサンもこのアルバムが好きでジャズを聴き初めの頃 よくCDで聴いていた。
56年作で四重奏、五重奏、六重奏の編成でそのようなタイトルがついた。主役は特にいなくジャムセッション風の当時プレステッジはこのようなアルバムが多かった。
アルトのジャッキー・マクリーン、トランペットのドナルド・バード、テナーのハンク・モブレー、ピアノ マル・ウォルドロン、ベース ダグ・ワトキンス、ドラム アート・テーラー。まさにハードバップの超B級ジャズメン(笑) もし今 彼らが生きていたら大枚はたいてもステージを見てみたい(聴いてみたい)と思う。

この56年はパーカーらが作ったバップを更に進めたハード・バップが開花した年でもある。そしてその主役にいるのは このアルバムに登場するメンツであると言ってもよい。

この中でもやはりジャッキー・マクリーンがひとつ抜きんでて人気があったように思う。その独特の詰まったような(笑)サックスの音色(評論家の油井さんは塩辛い感じのする音色と言っている)哀愁ただよう吹き方、そして先になるがハード・バップにとどまらず、モード、フリーへと進化し自身の音楽を追及する熱意など 聴く者に感動を与える姿勢がジャズ喫茶のアイドルでもあった所以だと思っている。

キタサンもサックスを吹くきっかけになったのは 日本人のMALTAだが その後このマクリーンに傾倒していった。マクリーンは技術的にはそれほど上手い奏者ではなかったが フィル・ウッズ、ソニー・ステットらと並ぶパーカーの後継者らと目されていた。
もう20年以上前になるが2度ほどマクリーンを聴いた事がある。もう若い頃の精悍なイメージではなく かなり太くなっていたが あの詰まった音は健在であった(笑)
息子のルネと共演していた時も聴いたが技術的にはルネの方が上手かった、しかし音色の太さと哀愁さ はまだまだ追いついていないように感じた。

話はアルバムの方に戻るがA面1曲目のセンチメンタル・ジャーニーがやはりこのアルバムの白眉であろう。あとマルの作曲したB面最後のアブストラクションもいい味出している、その他オリジナルやスタンダートが程よく混じっているが全体的に緩い(良い意味でいい加減)感じがする演奏である、時代的にもワイワイガヤガヤ お酒や薬?も入ってほろ酔い気分でもOKを出した、そんなところであろうか。
しかしながら そこにジャズの臭さがあり 今風の生真面目な面白みがない演奏とは一味もふた味も違う。

時代が違うと言えばそれまでだが録音も含めてこのようなアルバムはもう出ないだろう。
私が持っているのは日本盤再発とは言え60年半ばごろのものだが半世紀近く経つ。あーっこれのオリジナルを聴きたい~!

[PR]
by kurama66644 | 2015-10-04 08:43 | ジャズ | Comments(0)

部屋よりボリューム

今の住まいに越してきて3年近く経つが以前の方がオーディオ再生する部屋は広かった。まぁ広いと言っても10畳程度だったが(^_^;)

そして現在は7畳ぐらいで作り付けの壁面収納庫等あるので実質的には6畳ぐらいだと思う。更に間口が狭い、台所が続いているので細長いウナギの寝床(笑)に近い感じである。 一応分譲のマンションなので隣家との壁はそれなりに厚い、ただし天井や床は強固ではない。

オーディオを始めた当初は雑誌などで専用部屋や広いリビングに機器類を置いてある写真などを見 そういう部屋で鳴らせば気持ちの良い音がするのだろうなぁと 機器より視聴環境が何とかならないかなど考えたが これは金がかかる(笑) まぁオーディオの趣味は機器もそうだが この環境を整備するのに一番金がかかるのだろうと やっている内にわかってきた。 部屋の改装をするほどの情熱はだんだん無くなってき、ルームチューニングなども面倒くさくなり止めてしまった不真面目なオーディオファンであるが 越してきて一つだけうれしい事があった。ブログにも何度か書いていたと思うが 大きな音を出せる事である。

以前の部屋は壁が薄くてオーディオの音もおっかなびっくりしながら出していた。隣人がいない時を見計らって多少大きな音を出す時もあったが 内心はドキドキしながら音を出していた。現在より大きいトールボーイ型のスピーカーを使っていたが小音量再生の為 もったいない感じでもあった。

現在は昼夜問わず それなりの大きさで聴いている。それなりの大きさとは 要は音源(録音)に合わせた大きさである。大きい時もあるし小さな時もある、ボリュームを調整してこの部屋で一番シックリする音までもってこれる。そう自室環境下で最適な(自分好みの?)音量を試せるのが非常にありがたいのである。

耳の特性で小音量では低音が聞こえにくくなる事はよく言われている。音を大きくするのは音質の面でも色々関係してくる。加えて間口が狭く奥に長細い部屋なので単位面積あたりを通過する音のエネルギーが広い部屋より減衰しないという利点もある。そうまさにモノラル音源を聴く部屋に理想的なのである。(勝手な自己満足ですのであしからず(笑))
b0323858_20010044.jpg
モンゴ・サンタマリア(※ユースケ・サンタマリアではない…)のLa Bamba(コロンビア モノラルオリジナル?)をノリノリで聴いているキタサンであった。

注:夜間の音量の出し過ぎには注意しましょう!









[PR]
by kurama66644 | 2015-10-01 20:11 | オーディオ | Comments(6)

ジャズは好きです!


by キタサン
プロフィールを見る
画像一覧