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TD124Mk2の音

購入したTD124Mk2はロット番号が70000台の最後の方でMk2としては中期製造の時期にあたるものと思われる。
MK1はモノラル絶頂期からステレオ黎明期にかけて作られたものに対しMk2はステレオ再生主体として作られているのでその再生表現にも違いがある。

音の重心はMk1の方が低いのだがMk2も今まで使用していたプレーヤーに比べてもかなり低い印象を持つ。一番の違いは楽曲の中高域にかけて音が急激に広がる箇所と低域とのコントラスト(ダイナミックレンジ)がものすごい気がする。岩場に波があたりパーンッと飛翔し飛び散るような感じである。これは爽快そのものであり聴いていて楽しくなる。それでは音が軽いのかと言うと全く違う。重厚な響きも伴い時として軽やかに…何とも幻想的な音なのである。ジャズだけではなく70~80年代のロック、ポップスもいける。(演歌はまだ聴いていない…)趣味としてこれ1台でもいいのだが実在感のある再生を伴う50~60年代のモノラルでのジャズを聴くにはMk1のプレーヤーもキタサンには必須なのである。

この幻想的な音と言うのはオーディオ的 音と言い換えても良いのかもしれない。(個人的な感想です)オーディオの音は時として実在する音より美しく、各人の理想の音を奏でるように皆 工夫して創作しているのだと思う。そういう意味で生演奏の音では聴けない音が出たり実際の音よりきれいに出たりとリアリティが逆の意味で無い音のような気もするのだが…

このMk2は演奏者の腕が格段と上達した?音が出るようだ(笑)。
正直言うとオーディオ始めた当初から部屋の作りや狭さなどコンプレックスがあった。特にオフ会を行うようになってから大抵は私より広い部屋ないしは専用ルームなどが殆どで どうしてもエアーボリュームでの関係上 空間上の広がりに差が出来る。しかしこのMk2が奏でる音は部屋の狭さを感じさせない。私の部屋(7畳弱)の空気を振動させ その波動が耳だけではなく体全体に浸透し脳内で果てしない空間を作っているかのように感じる。もうこうなっては完全にオカルトの世界で お前はバカか!といわれてもしょうがないのではあるが…。

そういう夢見心地の世界から抜け出すには もう1台のMK1に切り替えてモノラル音源をバーンッと聴く。そうするとリアリティ溢れる現実の世界に戻るのである。
そしてMk1は逆に奏者の腕前のアラを即座に暴き出す。今では巨匠と言われているジャズジャイアントの若い頃の録音が多い50~60年代のものは演奏の未熟な所が露見するのが聴いていてわかる。

今回は妄想も含めての文面であり キタサンは この春の暖かくなってきた陽気でおかしくなったのかもしれないと思われても仕方がないような気がする(^_^;)
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by kurama66644 | 2015-04-29 08:45 | オーディオ | Comments(0)

The In Crowd

雑踏や混雑という意味の様だがARGOレーベル ドル箱スターの一人 ラムゼイ・ルイスのグラミー賞受賞作で65年作品である。
この作品は昔から知っていた割には しっかり聴いた事がなく、今回たまたまオリジナルで状態が良い物があったので購入した。

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タイトルのThe In Crowdはジャズロック調のファンキーなナンバーであり現代の耳で聴くと若干古臭い感じも否めない。しかしながらルイスのピアノが中々きらびやかでブルースを奏でており この辺はジャズだなぁと感ずる。他にテネシー・ワルツやカム・サンディなどのスタンダードも弾いており楽しめるアルバムである。
意外に良かったのがベースのエルディ・ヤングで骨太のベースでグイグイ演奏を引っ張っている。先に挙げたテネシー・ワルツでのcelloによる演奏も聴きどころの一つである。トリオのもう一人 ドラムのレッド・ホルトも私の好きなドラマーである。
ワシントンでのライブ盤で聴衆がいかにも楽しそうに騒いでトリオ演奏との一体感を醸し出し共有しているのも このアルバムにおける臨場感を高めている。


ARGO盤はマイナーレーベルなのでCDで再発されにくいと以前は思っていたが採算度外視でCD化され発売されていたりする。販売元には感謝である。
この The In Crowdは比較的有名盤なので手に入れやすいと思う。CDもそんなに悪くないがライブでの聴衆のザワザワ感などは やはりアナログ、しかもオリジナルに近い方が味わいやすいかもしれない。比較的安価で手に入れる事が出来ると思うので興味のある方は聴いてみてほしい。


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by kurama66644 | 2015-04-27 20:04 | ジャズ | Comments(0)

アームの調整とプロの腕

トーレンスTD124Mk2を購入し 音だしの為 SMEのS2 Improvetを即席でアームボードに取り付けて鳴らしていた。

元々SMEのS2も購入していたのだがプレーヤー本体だけ先に送ってもらい S2は購入先のA代表が持参し取り付けも含めて調整してくれるとの事であった。
アナログプレーヤーの販売、メンテナンス、レストアを中心に行っているA氏だがジャズレコードマニアでもある。同じ盤を再発、モノラル、ステレオ、オリジナル等々揃えて聴き比べたりし機器性能的な事もさることながら音源による違いで機器の扱いもオーディオではかなり違ってくると言うスタンスの持ち主である。

私は土日の連休がないので平日1日が休みであり、その平日に来ていただいた。
TD124に関して分からない点を幾つか聞き 自分で出来るメンテナンスなど教えていただいた。

そうしてアームの取り付けがなされた。S2とImprovetの違いなどせっかくだから聴き比べしてみましょうか?と言われ、取り替えながら聴いてみた。(この点TD124はアームボード毎 3本のネジを外すだけで着脱可能で楽なのである) 
違いは歴然であった…! 細かな表現は難しいが今まで聴いてきたステレオ再生は何だったのだろうと言うほどの違いである(笑) 同じトーレンスでTD521にもSMEのアームを付けて聴いてきており さらには即席で付けた Improvetも同じSMEであるのに…? SMEでも年代によってキャラクターが違う事は素人の私でもある程度は分かるが質そのものが違っている感じに見受けられた。アームの設置、調整は説明書にもある程度書かれているが 書かれていない事で重要な事も多いらしく 自身で数多くのプレーヤーならびにアーム類もレストアした経験からこうしたらもっとよくなるなどの知識を得たのだろう。流石プロである。
違いの大きな原因は何ですか?と聞くと調整もそうだがアームの整備にあるらしい事を話されていた。このプレーヤーと同じ半世紀近く前のものだから市販で流通されているもの(オークションなど)は整備不足で本来の力を発揮できていないようである。※ただし部品交換、改造は余程ひどい状態でなければ行わないほうがよいようである
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オーディオは個人的な趣味であるので仮にその道のプロ?だから正しいわけではなく好みの差も出てくると思う。オーディオを商売としていながら販売だけではなくメンテナンスそして何よりジャズが好きでレコード蒐集家でもあるので 同じジャズ好き アナログ蒐集、音源による聴き比べ等 自分と似通ったところがあり 私が何を欲しているのかよく分かってアドバイスしてくれた事も好結果につながったのだと思う。 

更に驚いている私に向かって「現状よりもっと血の通ったジャズ再生は出来ますよ」といい ”あるもの” を貸してくれた。
それを繋げて聴いてみると 更にさらに私は驚き 腰を抜かしたようになってしまった(笑)
現在は生産中止になっているようで視聴用に時々お客に貸すようである。一週間ぐらい貸し出しますよ!と言って帰られたが私は現在それを繋げて聴いていない。
耳の毒だから(笑) 聴かなきゃよかったと思っている。自分のチャチなシステムでも十分すぎる熱いジャズが鳴らせる事が分かっただけでもありがたいと思った。

レコードマニアもマニアックではあるがアナログ再生マニア?も中々奥が深いものだ。

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by kurama66644 | 2015-04-26 08:22 | オーディオ | Comments(0)

トーレンスTD124Mk2

相変わらず絶好調のTD124である(自己満足ですが…)
ところでトーレンスTD124は1957年頃から約10年余り生産されていた。その初期の57年から62~63年頃まではモノラル絶頂期そしてステレオ再生の黎明期でありMk1というモデルが販売されていた(製造ロットでいうと50000番台まで)。それ以降はMk2というモデルに変わりステレオ再生に重点をおいて内部構造など変化が見られた。

私の購入したモデルはロットナンバーが50000番台でMk1の後期にあたる。モノラル再生に特化して使用している。時期的には62~63年頃にあたると思う。

…そして又 私の悪い病気が始まった… ステレオ再生で音を聴いてみたい。
もちろん同じトーレンスのTD521が部屋に鎮座しているし更にはMk1のMONOカートリッジを替えればステレオ再生は可能である。
しかしながら あるところでこのMk2のステレオ再生を聴いてしまった… 見た目、形はほぼ同じだが表現がかなり違う。

千葉でこのTD124を専門にフルレストア、販売している業者がMK1とMk2の表現の違いを面白い例えで話していた。
Mk1はF1マシンで Mk2は飛行機であると。 浮力の用い方が音の表現の違いにあたり F1マシンは速度が増すとダウンフォースし下に下に重力がかかる。それに反し飛行機は浮力をそのまま上昇に使う。

Mk1は重心が下がった落ち着きがある堂々とした鳴り方、Mk2は飛翔する音。ただしMk2の方は個体差が激しいようだ。前提になるのはいづれもメンテナンスがシッカリ出来たフルレストアした筐体のようである。オークションで出回っている中古は満足に動かない、仮に動いても本来の力の1/10にも成らないとかなり辛辣な言葉を述べている。

基本はモノラル再生が多いが 所有するレコードは何だかんだ言ってもステレオ再生盤が多い(歌謡曲も含めて)ジャズの60年代のもので良いステレオ盤も結構多いので ここはやはりステレオ再生はMk2で! そして御覧の通り…
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左がMK2で右が先般購入したMk1。 Mk2で2台目でもあり スィッチ周りの塗装が剥がれ少し見た目も悪いので結構サービスしてくれた(^_^;)
しかしながら立ち上がりのスピードは文句なく 音ではなく音楽を聴かせてくれるプレーヤーである。
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音出しの為 急遽SMEのS2 Improvetを取り付けて出力してみた。このアームは72年以降のものでどちらかというと軽針用、ナイフエッジの材質も変わっている。
TD124に似合うのはImprovet以前のS2であると思う。S2はもう手配済なので届き次第レポしてみるつもりである。

しかし このプレーヤーは(Mk1もMk2も)オーディオ機器全体の司令塔のような存在である。全体を支配しているのだがガラード301のように出しゃばらない、それぞれの機器(アンプ、スピーカー、カートリッジ等)の能力を最大限でるように調教、後押しする感じである。

現代の機器も良いがビンテージは味があり、面白い(笑)

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by kurama66644 | 2015-04-24 08:30 | オーディオ | Comments(2)

元の音とは?

TD124のフルレストアした音を聴いてから色々考えるようになった。

私がオリジナルを中心にその時代のアナログを聴くのは元の音源を知りたい、自分の基準となる音を知りたいと思ったからである。
たまたま好きで聴いていたのは50,60年代のジャズである事は何度も書いた。

ところで元の音ってそもそも何であろう? 一般的にはそこで(収録された場所)演奏された生音の事だと思うが そもそもマイクで収録された段階で音そのものが変わっているはず、それを補正しながら最終的に我々が聴けるメディア媒体が出来上がってくる。当時は(50,60年代など)今と比べてマイク性能、その他機器の性能などかなり劣っていた事は想像に難くない。音響上で問題?になっている雑音や歪、その他余計な成分も除去されず収録されていたのでそれをかなりの割合で編集していたように思う。しかし そのような音響的に悪いとされている部分も幾つか残し音楽として捉え製作されていたのではないだろうか。

TD124のメカニズムは電子制御されていない機械然とした造りである。コンマ何秒のずれもないような正確な回転もなくムラが多少なりとも生ずるし、リムドライブにおけるモーター音も聴感上では問題ないが聞こえるような気もする。

色々な意味で不完全な?アナログと精巧とはいえ現行の機器類に比べ数字性能的には劣っているTD124。マイナスとマイナスが合わさりプラスに働いてるのではないかと思うようになってきた(笑) これは音響上の問題ではなく音楽として捉えてという意味である。すなわちアナログを製作する様々な関係者が演奏者をリスペクトし最大限にその演奏の良い所を見つけアナログディスクというメディアに落とし込む、それを再現する機器類の製作者もその意図を理解し作成する。人の思いが集結したメディアと再生機器。そしてそれを正しく使う再生者(我々)の三者の思いが一致した時に感じられる波動のようなものが音再生ではなく音楽再生ではないのかと…少し理屈っぽくなってしまった(^_^;)

先日 このTD124を購入した方の所に行って来、色々なアナログを聴かせていただいた。この方もオリジナルを中心に50.60年代のジャズをよく聴いておられるようだが 必ずしもオリジナルに拘っているわけではない。「物によってはOJC盤やアナログプロダクツなどオリジナルに負けないようなよい音質のものもあるよ!」と聴き比べさせていただいた。確かに言っている通りで下手なオリジナルより感動するものもあった。これは聴き比べてみないと分からない事である。

オリジナルであれ再発であれ その関係者が関わり合い製作されたものの善し悪しを判断するのは最終的に視聴する我々である。
もちろんスピーカーから出てくる音で判断するのだが その上流にあたる音源(アナログ、CDなど)とプレーヤーが悪ければ最後まで悪くなる。
元の音への追及はまだまだ続く(笑)

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by kurama66644 | 2015-04-19 09:17 | オーディオ | Comments(0)

Little Girl Blue

リトル・ガール・ブルーという曲が好きである。アメリカのポピュラーソングでありジャズのスタンダードとしても有名である。

ジャズを余り知らない方だとジャニス・ジョプリンがよく歌っていたので彼女の持ち歌と思っている人も多いかもしれない。彼女の独特の歌いまわしと迫力には圧倒されるが本来の歌詞の内容と結構かけ離れている感じがする。それよりは黒人歌手のニーナ・シモンのデビューアルバムだったか?この歌を歌っているが こちらの方が歌詞通りの雰囲気があって好きである。(いいかどうかは別として好みの問題もある)

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リトル・ガール・ブルーが収録されている名演としてはキャロル・スローンの「Out Of The Blue」を挙げておきたいと思う。
全編にわたってとても柔らかな温かい歌い方をする。それでいてジャズの要素を十分に取り入れている。ありきたりのようでありきたりではない稀な歌い手だと思う。
60年代に上記のアルバム他 ライブ盤など残し活動が低迷していたが80年代にはいり復活、日本でも人気があったようである。


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意外なところでブルーノートお抱えトリオ? スリー・サウンズの4100番台のこのアルバム。「Hey There」 スリー・サウンズの中では余り人気が無いアルバムだが
絶妙なアレンジのリトル・ガール・ブルーを弾いている陽気なジーン・ハリスが中々心憎い。



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カーリー・サイモンの「マイ・ロマンス」のB面1曲目に収録されているリトル・ガール・ブルーもよく聴く。
リトル・ガール・ブルーは1935年のミュージカル「ジャンボ」で使われた曲。ちなみに上記のアルバムタイトル、「マイ・ロマンス」もこのミュージカルの中の曲。

…それにしても口が大きいなぁ~カーリー・サイモンは。


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by kurama66644 | 2015-04-12 09:35 | Comments(0)

歌う会話

最近 夜によく聴くアルバムがある。エラ&ルイである。

史上最大と言われるビッグ・ジャズ・アーティストのルイ・アームストロングと女性ジャズボーカル ビッグ4(私が勝手に呼んでいるだけだが…)の一人 エラ・フィッツジェラルドのデュオアルバムである。 (ハハハッ 今回も写真写りが良くない!完全な手抜きである、申し訳ない)
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1956年ロサンゼルス録音、この2人の他 バックにはオスカー・ピーターソントリオとハーブ・エリスがサポートしている。
私が持っているのはヴァ―ブお馴染みの黒字にT字のセンターレーベルで当初オリジナル盤と思っていたが このエラのヴァ―ブでのアルバムの初期のものはオレンジに黄色のT字らしい。まぁ再発盤とはいえ60年前後のものだと思う。それにしても私の所有するアルバムは写真のジャケットもそうだが盤質も余り良くない(^_^;)
モノラル録音とはいえ結構プチパチが目立つ、目立つのだが二人の「歌う会話」には没頭出来るのである。

情感たっぷり歌い上げる、叫ぶように己の想いを伝える…等 相手に分かってもらう事、メッセージ性が高い物を良しとしている節があるが このアルバムは想いは特に伝わらなくても あるいは伝わってもどちらでも良いという 極自然な日常の会話のような気がするのである。
それにしてもエラの声ってこんなに優しい声だったのだろうか?マック・ザ・ナイフを歌っていたスキャット ズボボボボッ(何のこっちゃ?)のイメージが強かったので意外である。サッチモは普段からこんなダミ声なのであろう(笑) しかしトランペットの音色は甲高くもあり美しい。

個人的にはB面のニアネス・オブ・ユーとエイプリル・イン・パリが好きで繰り返しよく聴く。


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by kurama66644 | 2015-04-11 20:06 | Comments(0)

塩とコショウ

単なる隠し味ではなく そのもの自体が料理に大きく影響する調味料だと思う。塩は先に料理の下味として コショウは最後に料理のスパイスとして使われる事が多くその料理の決め手になりかねない。 今年に入ってから体調不良で塩分や辛い物を控えるように (糖尿ではないですよ(笑) 言われているキタサンだがどちらの味も好きである。
そういう実際の味覚では控えられている塩とコショウだが聴覚で味わうピッタリのアルバムがある。

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「Salt and Pepper」ソニー・ステットとポール・ゴンザルべス(※ゴンザルスと呼ぶ人もいる)の2大テナーの共演である。
ステットはパーカーのエピゴーネンとして見られそれが嫌でアルトからテナーに一時変えたがパーカー死去後アルトに戻り名演を残している。時々今回のようにテナーに持ち替えて吹く事もある。典型的なバップ奏者だが我を行くスタイルであのマイルスに意見を言えるほどの大物である。
一方のゴンザルベスはエリントン楽団に在籍し単独のアルバムはそれほど多くないがいぶし銀の存在を見せている。ただこの人かなりのアル中で演奏時に寝そべったり ヨレヨレになりながら舞台に上がったり かなり無茶苦茶な人である。

そういう酸いも甘いもかみわける二人の演奏は辛口でしょっぱい?  何?タイトルのSalt and Pepper通りではないかと! 全くその通りでありまして…しかしながらそういう塩辛い味には甘さも必要でその甘さをさりげなく出しているのはピアノのハンク・ジョーンズ、ベースのミルト・ヒントン、ドラムのオシー・ジョンソンなのであります。ホント控えめなバックですね(笑) これがガンガン系のピアノであったりブンブン系のベース,ドカドカガッシーンのドラムであると騒音バトルロイヤルになりかねない。(それでもベースやドラムはそんじゃそこらのアルバムより結構ガンガンいっている。流石バンゲルダー録音)

B面最後のスターダストはステットがアルトに持ち替えての演奏、こちらの方がなじみがある。ゴンザルベスのテナーがネッチこく絡む 一歩間違えばムードテナー?やはり酔っ払いながら吹いているのか(笑)

インパルス 63年の録音であるがこれはやはりモノラルの方がその濃さが味わえる。昨今のサックスバトルでの音の大きさ比べ?とは違う個々の音色のニュアンスを味わえるアルバムである。

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by kurama66644 | 2015-04-10 09:57 | Comments(0)

LA4

久しぶりにLA4のアルバムを聴いてみた。LA4はギターのローリング・アルメイダ、ベースのレイ・ブラウン、サックスのバド・シャンク、ドラムのジェフ・ハミルトンの4人で構成されるユニットである。それぞれ出所が違うプレーヤーの妙が出ていて中々面白い。今回聴いたのはコンコードレーベルから出ている「Just Frends」で1978年録音オリジナルステレオ盤である。
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以前からこの録音は優秀で各自の楽器の音が明確で音場感もありとても気に入っていた。
今回 改めて聴きかえすと やはり良いアルバムだと感じた。

ステレオ録音なのでもう1台のトーレンスTD521で聴いていたのだが以前聴いていた時とは微妙に感じ方が変わってきた。
楽器の音の分離も良いし音像もはっきりして爽快感はある。しかしTD124で表現出来ている音色と絶妙なバランスで重なるハーモニー感が出ていないように感じる。それぞれの楽器が独立してそれが4つ集結しただけの印象を受けてしまう。もちろん一つ一つの楽器の音色などは鋭く時にはゆったりと出ており息遣い等もわかる。それは高音質と言えるかもしれない しかしながら音像ははっきりしているが気配が感じられない…。

普通 音像が現れるとなると それをリアルと呼ぶと思う。でもその音像が人形だとしたらどうだろう。実在するが気配がないのである。
音場感や音像感などと音を視覚化して捉えるのはそろそろ止めようと考えるこの頃である。音は空中に放たれた瞬間 実在しなくなり過去の物になっていく、視覚で感じる意味は余りないように思えてきた。

なぁーんて 達観したような話っぷりだが本当の所は よく分かっていない。何となくそんな気がしただけである。


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by kurama66644 | 2015-04-07 19:55 | ジャズ | Comments(0)

板橋CD&レコードフェア

池袋のレコードフェアは年3回ぐらいあったと思う。先々月の2月は体調不良の為 行けなかったが今度は6月にあるようだ。
私は板橋区に住んでいるので比較的近場という事もありアナログに回帰してから度々行っていた。そういう中 板橋CD&レコードフェアがあるという事を初めて知った。埼京線の板橋駅から徒歩1分ぐらいの場所である。この板橋駅は東武東上線の下板橋駅や都営三田線の新板橋やにも隣接されている。おーっ私の住んでいる場所のすぐそばではないか!燈台下暗しである。

そういうわけで4月5日 日曜日に行ってきた。会場は思ったより広い、池袋よりメジャーではないせいか それと雨も影響してか人数は意外と少ない。おかげでゆっくりレコードを見る事が出来た。それにしても…一心不乱にレコードを探す人、友人と談笑しながら選ぶ人、一人じっくり吟味しながら探す人と色々な人間模様が見える。私はゆっくり探す方で時間の関係もあり今回は歌謡曲はパスしジャズだけ見てきた。残念ながらこれは!というのが中々無くそれでも1枚だけ購入。

「ラストナイト」ドン・ランディトリオのアルバムである。ヴァ―ブ62年録音。MGM時代の黒ラベルである。
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それにしてもシュリンク付きのジャケットだったからか写りが悪い!というか写真の腕前は下手で相変わらずキタサンは適当である(^_^;)

このドン・ランディはバップピアノと違いどこか抒情的な旋律を多用する印象を受ける。それでいながら時折見せる激しいタッチには驚いてしまう。余りジャズ的な所は感じられないがこのアルバムはライブ盤という事もあり場を盛り上げていっているようで聴衆も楽しそうである。

盤質もB+でプチパチも感じられなかった。値段は3880円(公表してよいのか?)良盤だがマイナーな作品でありヴァ―ブにしては少し高い気もする…

最後に…レコードを選ぶ時 相変わらずドスドス盤を引き上げては落とす人が多い。少しでも早く盤を見て選びたいのはわかるが もう少し大事に扱ってほしいと切に思う。


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by kurama66644 | 2015-04-06 18:51 | Comments(3)

ジャズは好きです!


by キタサン
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