2017年 08月 10日 ( 1 )

人の声

布団部屋で聴いているスピーカーユニット RCAのフルレンジ8インチ
かっては西のウェスタン、東のRCAと言われ全米で音響部門を二分していた事もあるが日本では驚くほどこのRCAユニットは認知されていない。(人気が無い)

おそらく特徴がこれと言ってなかったので見向きもされなかったのだろう。ただこの特徴の無さがモニタリングするには好条件でレコーディングその他で普遍的な評価を受けていたようだ。

昨今の住宅事情や音場を中心とした音作りの中 能率の高いスピーカーは一部を除き衰退の一途を辿っている。

能率の低いスピーカーをアンプのパワーで押し切り音の迫力と相対する静けさを出す高精細なハイエンドシステムが横行する現在 異を唱えるのはビンテージの存在。

ただこのビンテージ 一度手を出すと中々そのぬかるみから抜け出せなくなる。ビンテージというだけに古さが伴う つまり製造物の劣化が付きまといそれをメンテナンス、リペアするのに手間と費用がかかる。機器だけならまだしも肝心の音源も古いので希少価値な物も多く これまた費用がかかる。つまりある程度のお金と時間に余裕のある人でないと手を付けにくい。

ひたすら20代から現在まで50~60年代のジャズを中心に聴いてきた お金も時間もないが 巡り会わせなのかその時代の物が少しずつだが手に入るようになってきた。
冒頭に書いたRCAユニットも60年代前半のもので能率は96dbだ。エンクロージャーはヒノキだと思うがそれほどお金はかかっていなく比較的安価で手に入れることができた。DUALプレーヤーも60年代後半のものでシュアーの針も当時のものを使っている アンプだけは70年代から80年代の英国製で若干?新しい。根がズボラなので完璧を目指さない 完璧を目指すのはすばらしいが気恥ずかしい気分でもあるので適当なところで妥協する。この辺は周りのオーディオマニアをみると何事も完璧を目指そうとして必死な方が多い すごいと思うが自分には無理とすぐあきらめる。


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渡辺貞夫カルテットでのヤマハホール69年ライブの模様 このときゲストの日野テルマサの調子が最悪でラッパも吹けない状態であった。B面前半部分はナベサダさんが日野をかばい一人独奏のパフォーマンスをする それを知ってか日野は途中からか無理やり参加 鬼気迫るラッパを吹く 音程がフラフラで得意のハイノートも出ない しかしながら熱気は半世紀たった我が家のシステムでも感じることは出来た。残念ながらMinimaとラックスマンのシステムでは綺麗過ぎてその熱はさほど伝わってこない 伝わってきたのはもう一つのRCAユニットのスピーカーとQUADのアンプである。ナベサダさんの「日野 無理するな 俺が何とか持たせる」という声が聞こえる…「ナベさん すまん でも俺は唇が開かないが心で吹いてみせる」と声が聞こえる。RCAユニットからそのような人の声が聞こえてくるような気配を感じた。

電源環境が悪いせいか相変わらずサーノイズが聞こえる いまどき高能率のスピーカーなんて市販じゃ余り見かけなくなった 見た目も無骨なスピーカーである。
音源に込められた人の声そして心の声まで伝わってくるような(感じを受ける)貴重なスピーカーであると思っている。

このRCAユニット 特徴がないと書いたが 人の声がとても素直にきれいに出る きれいと言うか自然に出る。
若いときの山本潤子の美しい声は見事である CDでの声色と違う これはアナログでしか出ない声色である。
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by kurama66644 | 2017-08-10 08:49 | オーディオ | Comments(0)

ジャズは好きです!


by キタサン
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