おやじ達の集い

長く勤めていた会社が自主廃業して約9年が経つ。50歳手前の事で社会の荒波に放り込まれた…何も取り柄のないおやじは途方にくれたが ありがたい事にその時の社長は次の仕事を用意してくれていた しかしながらその仕事を断ってしまった(汗)  当然ながら社長にこっぴどく怒られた「その歳でもう正社員の道はないぞ」と…

とくにあては無かった しかし心はとても開放していた。それから約3年間無職状態が続いた  副収入があったわけではない ひっそりと過ごしていた そんな中でも2007年から始めたオーディオを続けていた CD中心だったが聴くジャズがなんとも言えない安堵感をもたらせてくれ世の中の高速な動きから隔離してくれた おかげで冷静にこれからの事を考える機会を与えてもらった。3年間無職と言ったが何もしてこなかったわけではない 学校などに通いこれまで出来なかった事をひたすら勉強した そして短期間であったがいくつか仕事をこなした。その一つが万引き Gメンの仕事である 不正をした者を捕まえる仕事であるが同時に人間を観察する仕事でもある  元刑事の方とタッグを組み色々教わった 一つ一つの事が初めて経験する事でとても新鮮であった 驚きの連続でこういう世界もあるのかと大変有意義な時を過ごしたが半年で辞めた。この 人を観察する仕事が功を奏したのか?分からないが現在は臨床検査の会社に勤務している。長く勤めていた前職とは畑違いの会社だがそれなりの大手である 世の中何が起こるか分からない。

前置きは長くなったがGメンの癖がまだ抜けなく お店に入ると入り口で全フロアーを見渡す… 棚の位置、人の動き、そして店の空気を読む。
今 いる場所はいつものユニオンである(笑) 見渡していつも思う おやじが多い(汗) 特にキタサンが好きなアナログコーナーは同世代ないしはそれ以上の方が殆どである。
おやじのマナーの悪さには辟易する もちろん悪気はないのであろう 夢中になり周りが見えないのである。リュック(ディパック)を背負ったまま狭い通路でエサ箱を物色する 集めたレコードやカバンをエサ箱の上に置き邪魔をする レコードを乱暴に扱う… もちろん全ての親父がそういうわけではない マナーをシッカリ守るおやじも存在する。
しかしながら一人でもいい加減な行動を起こす人がいるとその行動はすごく目立ってしまう その一人の為に真面目に選んでいるレコードファンも同じように見られてしまうのである。

お店でレコードマニアかどうかすぐ見分けられる(もちろんユニオンなどの専門店に来店すると言う事はマニアが大半だと思うが…)それは表情を見ればすぐ分かる。
殆どが選ぶ時に笑顔が無い。要は楽しそうに選んでいる人は殆どいない 皆真剣である これだけジャズのオリジナル等が高騰してしまうと皆真剣にならざるおえないが たまに穏やかな表情で選んでいる方に遭遇する。おそらくその方は既に高価な盤など所有してある程度余裕のある方なのかもしれない 逆にニコニコしすぎているのは初心者か冷やかしの可能性が高い でもそういう人に出会う事は少ないが。 自分は既に買う金額の限度を基本決めているので結構ユックリ見るようにしている 壁に掛かっているいるのは1万円切るものもあるが大抵は数万から6桁の物が多いので購入する気は全く無い。以前はそれでも何とか欲しいと思っていたが今は眼中に無くなった 価値観が昔のオーディオを行っていない時、アナログオリジナルに興味が無かった時に戻っている。

ここ何週間 再びユニオンに出向きレコードを物色するようになった。基本は当時の定価を上回らない価格の物を選ぶ ジャズのオリジナルでいまどきそんなものは少ないのは分かる それでも中古で昔の定価より高いのは普通の感覚でおかしいと思うのは当然である マニアはその感覚が失礼ながら麻痺していると思っていたが 欲しかった 探していたレコードを見つけレジで会計をした後の人々の微妙な顔つきの変化を元Gメンのキタサンは見逃さない。そこには真剣で仏頂顔してエサ箱を探していた顔とは違う安堵感と幸せ感がにじみ出ている。1000円のレコードも100,000円のレコードもその持つ価値観は人により違う そして幸せ感も違うのである。

出来ればその幸せ感を万人のファンに味合わせていただくようジャズオリジナルの価格を少しでも下げてもらいたいものである(笑) 商売も大事なので程ほどの範囲で結構なので…

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隠れブッカー・アービンファンは意外と多い。キタサンもその一人 この人のサックスの音色はこの人だけしか出せない 単調な節回し(こぶし)で音楽性は無いという人もいるが個性の塊である。ブッカー・アービンのオリジナルは残念ながらこれしか持っていないがCDや再発とは一味もふた味も違うのはキタサンのMinimaでの再生でさえそう感じる。

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Commented by hidyh3 at 2017-12-06 08:42
こんにちは。

順風満帆な人生などないのは身をもって知っておりますが、なかなか刺激的な行路を歩まれて来られたのですね。

音楽がこころを穏やかにしてくれた。とてもよく判ります。わたしもまた、そのひとりだからです。

先日YouTubeで大西順子さんの演奏を聴きました。イイですね!
Commented by kurama66644 at 2017-12-06 17:15
> hidyh3さん こんばんは。

お恥ずかしい経歴を披露してしまいました(笑) 当時失う物は無かったので周りの心配をよそに結構落ち着いていたと思います。日々オーディオからジャズの曲が流れてとても心地よかったです。

オーディオを趣味としている方はそれなりに余裕があると思います。50歳前後で職を失うのはどういうことか 大方の人は想像に難くないと思います。それでも何とか生きていけるのも人生ですね(笑)  
by kurama66644 | 2017-12-03 08:41 | Comments(2)

ジャズは好きです!


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