インストアライブ
先週ユニオンに行くと棚の配置がいつもと違いエレピが置いてある 店内にいる人数も多めだ。レコードコーナーはいつもと変わらずでボーカルのセールを行っていた残骸?が店内所狭しと陳列されていた。普段ボーカルなど余り買う事はないのだがオリジナル等が多く置いてあるのでエサ箱を物色する すると「インストアライブまであと30分ありますもうしばらくお待ち下さい」と店長がマイク片手に話していた。そういえばCDコーナーあたりはイスがあり結構沢山の人が座っていた。 よーく見ると大西順子が今回のゲストらしい 何!あの大西順子?確か2010年頃引退したと言う噂を聞いたが復帰したのか…昔のジャズを探してばかりで現在のジャズ ましてや日本のジャズは殆ど疎くなっていた。
大西順子といえば90年代初頭 美人?ジャズピアニストとして一斉を風靡、メディアにも沢山露出しCMやテレビのジャズ番組の司会(アシスタント)とマルチの働きをしていた才女である。ジャズというと男の独壇場で汗とパワーの世界 そういう中 実力もあり女性で見た目も良いとあれば世の男性そしてメディアが商売として食いつかないわけにはいかない 評論家もごり押しして聖地ヴィレッジバンガードでのライブも決行 順風満帆なスタートを切った。しかし2000年前後にはその勢いも終息しだんだんメディアにも姿を現す機会が減った。ジャズ自体がモダンジャズのレジェンド達の引退、死亡や他の音楽ジャンルへの興味など下火になってきた影響もあるのかと思う。
キタサン自身もこの頃は今のように古いジャズメインではなく総合的に色々な時代のジャズを聴いていたのでこの大西順子のアルバム(CD)は全て持っていた。
懐かしいなぁと思いつつ 今はそれよりアナログレコードを探すのが先決!と物色していたが定刻になり彼女が姿を現した。黒縁のめがねをかけ普段着の装いで現れた 時間が30分ぐらいの予定でこの会場(店内)にはピアノがないので基本トークがメインであると司会の方が話されていた。それでもエレピを用意していたのでソロとはいえ演奏するのかと思っていたら好きなアルバムを店内でかけその合間に話をするという本当のトークショーの様相である。今回発売された2枚の新譜を購入していただいた方にだけ終わりのサイン会等の券が貰えるらしい… まぁ本人も本物のピアノもなく演奏会場でもないところでタダでは演奏できないプロの意地のようなものがあると思うしCDの売れ行きも気になるところであろう。エレピとはいえ楽器が用意されていたので弾くところを聴いてみたく30分近くユニオンに滞在したが弾く感じでもなく25分が過ぎたところでキタサンも4枚アルバムを購入 ユニオンを後にした。結局最後の方で1曲ぐらいは弾いてくれたのかもしれないが聴きたくなったらライブ等 お金を出して聴きにいけばいいことだし それよりも購入した4枚のアルバムをはやく聴きたく帰路を急いだ。
家に帰りネットで彼女の近況を調べるとやはり一度引退宣言をしピアノも廃棄したらしい それだけ演奏活動が過酷で色々悩んだ結果ということだが3年前に復帰し以前のように精力的に活動しているようだ。秋吉敏子と言う日本の女性ジャズアーティストのパイオニアがいるがそれに続く女性アーティストが出現し当時ジャズファンは喜んだ。現在は若い女性でジャズを演る人も増えてきたようだがモダンジャズではなく色々なジャンルを取り混ぜた複雑なジャズを演る人が殆どだ。純粋にモダンジャズでは食べていけないのであろう。60年代から70年にかけモダンジャズの巨人と呼ばれた人達でも音楽(ジャズ)だけでは食べていけずタクシーの運転手をやったりホテルの従業員だったり 学校の先生を兼務でやったりと生活が苦しいミュージシャンは沢山いた。ロックや歌謡曲なら一発ヒットが出ると印税で食っていけるほど優雅と聞いたことはあるがジャズはマイナーな音楽だからそんな大ヒットが出るとは思わないし厳しいのだろうなぁ~。
帰路の途中 木枯らしが吹く中 神保町の交差点で救世軍のコーラス楽器演奏と野外?での生演奏を聴けた…今年も残すところあとカレンダー1枚である。
今回購入したアルバムの1枚
こういうアルバムこそ それこそ大型のスピーカーがマッチする。ソナスのしかもMinimaでホゲホゲテナーを聴くなんて変わり者である(汗)
「大西順子」という名前は、クラシック音楽にひたっているわたしも聞いたことがあります・・・残念ながら演奏は聴いていないので、試みてみます。
神保町交差点の救世軍のコーラスですかぁ!
わたしの卒業した小学校と中学校がすぐ近くでしたので、救世軍の、もの悲しいあの音色はタイムマシンです。
大西順子のアルバムでクラッシックを意識した物もあったと思います。
彼女は繊細というよりかなりガッーンと力強い奏法をする人です 好みは分かれるかもしれません。
おっしゃるとおり救世軍のコーラスはそことなくもの悲しい感じはありました…
年の瀬ですね。
>>タクシーの運転手
その人のライブで握手して貰いました、ピアニストの手は大きい。
何となくその時は弾く気分ではなかったのかもしれませんね(笑) 復帰してから相当数はこなしていたからある程度場慣れしていたみたいです。 とはいっても気分が乗らない時は運指にも影響があるのでしょうね。
2回ぐらい引退、復帰を繰り返していたようですから何だかロリンズみたい(汗)