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有名盤を聴く

ジャズを聴き始めて35年が経つがまだまだ聴いた事がないアルバムは沢山ある。自分はアナログ世代だがオーディオ機器が無かったので聴き始めはエアーチェックしたカセットが主であった。後にCDがメインになり80年代終わり頃からライブを聴きに行く事がメインになった それゆえ本格的な?オーディオ機器を揃えるようになったのは2007年頃と この世代としてはかなり遅咲きの感はある。そしてアナログに関しては本当につい最近(4年ぐらい前)から実質聴き始めている。

ジャズ暦はそこそこあるがオーディオ機器を通したアナログジャズ暦はまだまだ初心者に近い。それゆえジャズオーディオに携わっている人と話をしてもジャズそのものについては何とか話はついていけるがジャズに於けるオーディオの再生の仕方、オーディオ機器のセレクトなど中々難いと思う事はある。オーディオ通が進める再生環境や再生機器はどれもが高価な物ばかりで(ハイエンドに限らずヴィンテージなど)こちらの方は中々追随するのは困難である(汗)

何だか愚痴のような前置きはともかくとして最近は仕事が忙しくその反動で購入するのを止めたオリジナル等のレコードが無性に欲しくなる欲望にかられる…御茶ノ水のユニオンなども休みの日には再び訪れるようになった。といっても見て回るだけの事が多いのだがついつい購入するときもある(笑)

そういう中 エサ箱の中からふと見つけたアルバム
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オスカー・ピーターソンの「WE GET REQUESTS」そういえばこのアルバムCDでは飽きるほど?聴いたがアナログオリジナルは持っていなかった…。
値段も三大レーベル、いまやその他のレーベルでも高騰しているオリジナルの中でも安い価格表示である。もちろん盤質Aとか不具合のないピカピカのものであれば価格はそれなりに上がるが特に酷い盤質でない限りそれほどこだわらないので購入してみた。

オーディオ評では高音質で臨場感がありオーディオチェックにも最適などとよく書かれていたしCDを聴いていたときも自宅の貧相な装置でも悪くはないと思っていた。
オリジナルを聴いてみて なるほど音像のリアルさがありドラムやベースの位置関係などを探ってみたくなる そしてピーターソンの宝石のようなキラキラした流暢なピアノの音に心奪われてしまう。CDで聴いていた時はここまでの感想を持たなかったがアナログのオリジナルだと一味違って聴こえるのはオリジナル信奉があるからなのか?

ピーターソンはテクニック重視の感はあるが結構遊び心があり茶目っ気たっぷりな演奏もする。そういう面でジャズの楽しさを味わえたりも出来るが このアルバムを改めて聴くとやや気取った感じで上品に演奏している風にも思える。いわゆるジャズの入門者用ともいえるオーソドックスだが万人が楽しめるアルバム それでいて録音が中々良いので人気があり有名盤なのであろう。 しかしながら体がいまいちスイングしない…キタサンが感じる好きなアルバムは体が自然にスイングする 残念ながらオリジナルで有名盤でも体は正直に反応してしまう。

実はこのアルバムを購入するときに他に2枚ほど買った。その1枚がこちらである。
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ホンカージャズの大御所 バディ・テイトの78年 マサチューセッツ Sunday,sでのライブ盤である。発売は80年(muse)
museオールスターズと書かれているように当時museでレコーディングした新旧の面々がそろい踏みである。盟友で同じくホンカージャズの親分アーネット・コブ、モダンジャズ派からはレイ・ブライアントにアラン・ドウソウ、ジョージ・デュビビエ… この名前を聞いただけでキタサンはワクワクしてしまう(笑)
バディ・テイトと言っても今ではコアなジャズファンでないと知る人はかなり減っているだろう この大正3年生まれのオヤジは当時で65歳 これでもかと言うような図太いホゲホゲテナーの怪音を出す。年齢的には一昔前では後期高齢者に片足を突っ込んでいるであろう老人が楽しみに聴きに来ている観客の為 本物のジャズを示すのである。

余り有名ではないmuseレーベルそして年代的にも70年、80年物は日本では人気が無い。人気が無くても こちらもオリジナル盤で中々盤の状態も良い それなのに800円か~安すぎる 内容的にはかなり高くなっても不思議ではない もちろんこちらは体が揺れる揺れる スイングしまくりであった。

もう1枚はコロンビアのアート・ファーマーのライブ盤 アート・ファーマはプレステッジやアトランテック、enjaのイメージが強いがコロンビア盤は珍しい、機会があればこちらも紹介しようと思っている。

by kurama66644 | 2017-11-19 10:24 | ジャズ | Comments(2)
Commented by バジィー at 2017-11-20 15:18 x
>>オーディオ通が進める再生環境や再生機器はどれもが高価な物ばかりで(ハイエンドに限らずヴィンテージなど)こちらの方は中々追随するのは困難である(汗)

ヴィンテージ製品、もし新品で手に入るとしたら何が欲しいか、楽しい妄想してみた(笑

・真空管ステレオセット
プレーヤー:ガラード301+SME3012/S2+V15mkⅡ
プリアンプ:マッキントッシュ C20
メインアンプ:マッキントッシュ MC30 2台
スピーカー:JBL C35(D130+075)

・真空管モノラルセット
プレーヤー:エラック・ミラコード10
モノラルプリメイン:ALTEC 344A
スピーカー:Electro Voice Balonet(1台だけ)

真空管ステレオセットは、まぁ普通のヴィンテージ・ジャズシステム。装置を並べた時の見栄えが好み。真空管モノラルセットは渋好みで、邪魔にならない小型のコーナー型エンクロージャーを選んだ。ユニットはエレボイSP8B。実はそのBalonetを持っていた、中にAxiom80を入れていました(汗。
Commented by kurama66644 at 2017-11-20 20:00
> バジィーさん こんばんは。

エラックのミラードを選ぶあたりは流石バジィーさん!本当に渋いチョイスです。

ソフトも聴いた事の無い物が沢山あるようにオーディオ機器も人知れずすごい物も沢山 世の中には存在するのでしょうね。キタサンもバジィーさんがセレクトしたものは聴いた事がないので分からないのですが でも何となく凄そうです。