日本語の詩(うた)

「五月雨は緑色 恋しくさせたよ一人の午後は」 「夕映えはあんず色 帰り道一人口笛吹いて」

久しぶりに村下孝蔵さんのレコードを聴いた 上記の歌詞は名曲 初恋の中に出てくる一節である。
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村下孝蔵さんは99年に46歳の若さで亡くなった シンガーソングライターで殆どの歌を作詞、作曲しており透き通った声で歌詞をかみ締めながら丁寧に歌う村下孝蔵の世界を作っていた。

キタサンはジャズのインストをメインに聴いてボーカルは聴く頻度は低い つまりメロディやリズム主体に聴いているのだが楽器の音が時として歌声にも聴こえ何かゴニョゴニョ(笑)訴えているようにも感じる時はある 楽器の音=声=言葉として捉えても良いのではないだろうか。 ジャズの場合ボーカルの歌詞は英語だが日本の歌謡曲の場合 当然ながら日本語である 日本人として理解度は日本の歌謡曲の方がニュアンスも含めて分かる。 ジャズの他にこの日本の歌謡曲も好きなのであるがそれはあくまでも昭和歌謡で現代の平成歌謡曲?(そういう呼び名はないのかもしれないが)は殆ど聴くことはない。 和製英語がいたるところに現れ ありきたりのフレーズの使いまわし そして言葉が高速なのである(笑) 速くてついていけない…歳をとったからそう感じるだけなのかもしれないがテンポの速いのはどのジャンルでも昔から存在する つまり早くてもよいのだが伝わらなければ意味がない。

村下さんの書く曲のメロディーラインはとても美しいそして特筆すべきは作詞である。ほぼ日本語だけの詩をつづり自然の情景を織り込む そこに登場人物の思いや感情が入りドラマが出来上がる そう歌の中で映画を観ているかのような感覚を覚える。

この風景が見えてくる曲は昭和歌謡には沢山存在した それは日本語による詩が大いに影響していると思う。そしてその詩の持つ意味や感性を捉える受け手側も対応していないと意味がない。昭和歌謡は子供の頃テレビでリアルタイムで見て、聴いていた ただその時はその詩の意味も分からないで聴いていたと思う そしてこの歳になりそのときに聴いていた昭和歌謡の詩に託された意味も分かるようになり素晴らしさ(遊び心も含めて)を再認識している。

オーディオファイルでこの昭和歌謡を好んで再生する人はあまり見かけない。それは昭和歌謡が オーディオファイルが好きな音像や定位など実は余り必要としないからだと思っている つまり日本語の歌詞を理解できる人であれば その歌詞で音像を超える風景が思い描けるのである だからカセットやミニコンポなどでも十分なのである(と思う…)
詩の世界だけで情景を映し出せる日本語の歌  西洋には無い独特の音楽といってよいのではないだろうか。

個人的に作詞家では岩谷時子さんが好きである。時代を問わずジャンルも歌謡曲だけではなくドラマ主題歌、訳詞と幅広く活躍された 4年前に亡くなられたが戦後の日本歌謡を支えた重要人物であると思う。


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Commented by hidyh3 at 2017-10-09 11:34
こんにちは。

おっしゃるとおり、今どきの日本の歌は歌詞もよく聞き取れないしメロディも美しくありませんね。― つまり時代を代表し後世に残る歌ではなくなってしまった、そういうことなんだと思います。

ところでむかしの唱歌、おおくの歌は北原白秋の作詞、山田耕作作曲です。

とくに山田耕作は日本語本来の抑揚とメロディを合わせて曲をつけたので歌いやすく、覚えやすい。

ホンモノです。
Commented by kurama66644 at 2017-10-09 17:26
> hidyh3さん こんばんは。

オーディオ仲間は当たり前かもしれませんが「音」中心です。

私はオーディオには疎いので音より情感を求めます。そうするとこの日本の歌謡曲が俗の世界ですがとても親しみやすいのです。ジャズやクラッシックももちろん情感はありますがどうしても音に神経がいきます。 そうです確かに唱歌は日本語とメロディーが秀逸ですね。感じる言葉は大切にしていきたいですね。
Commented by akahanamizuki at 2017-10-10 17:36 x
村下さんは、「踊り子」をよく聴きました。

私も岩谷さんが大好きで、合唱曲では「空がこんなに青いとは」「ともしびを高くかかげて」を歌って印象深かったし、加山雄三さんの一連の作詞もいいですよね。「君といつまでも」だけでなく「旅人よ」「お嫁においで」…。加山さんのメロディラインに乗る素敵な詞ばかりでした。

そんな中で個人的に一番好きな岩谷作品は、作編曲:羽田健太郎、歌唱:町田義人の「宝島」「小さな船乗り」です。
人生の船出を讃した「宝島」、母を想う「小さな船乗り」
一言もアニメの内容に触れない普遍的な広がりのある歌詞が小学生だった私をとらえました。
モノ・ヴァージョンとステレオ・ヴァージョンが当時からあるのですが
私はモノ・ヴァージョンが好きです。当時のアニメはモノラル音声ですから(笑)
羽田健太郎さんにとって、初アニメサウンドトラック。
町田義人さんにとっても、自身最高の歌唱は「戦士の休息」ではなくこちらだと思います(笑)
Commented by kurama66644 at 2017-10-10 19:50
> akahanamizukiさん こんばんは。

村下さんは早すぎましたね あちらにいくのが…。アコースティックギターも大変上手な方でした。

岩谷さんをご存知というのはうれしいですね。加山雄三の一連の作品だけではなく私はテレビドラマのサインはVやアテンションプリーズ等も好きです(ちょっと古いかも 笑) 郷ひろみのヒット曲も手がけているなんて懐が深いですね。

町田義人さんは 私はやはり戦士の休息かなぁ~ 小さな船乗りはとても優しい声で何だかホッとします。

オフ会は以前ほど行かなくなりましたが 歌詞でこれは素敵だ、いいよね なんて事を言う人はまずいないですね(笑) 音中心でもいいのですが 音楽の歌詞(インストは除く)について触れる人もいると そこで音楽の話ももっと盛り上がると思うのですが…。

Commented at 2017-10-15 23:32 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kurama66644 at 2017-10-16 21:11
> akahanamizukiさん こんばんは。

オーディオの音をこういう解釈で聞いたのは初めてです(笑) 何かとても新鮮な気分です。

ステレオ再生になり それから映画やテレビの影響で音が視覚化されたのも大きな影響があるのかもしれませんね。 音の発生源を音像として皆さん上手く再生するのに必死になっている それが素晴らしいオーディオ再生という方もおられると思います。

キタサンは個人的には音は見えないままの方が良いような気もします。
音像を追うと生きた音なのかどうか分からなくなる時があります。ですからなるべくオーディオ装置と対峙しないで聴くか目をつぶって聴くようにしています。

ハハハッ なんだか変な話になってきましたね。すいません。
by kurama66644 | 2017-10-08 11:55 | 歌謡曲 | Comments(6)

ジャズは好きです!


by キタサン
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