ライブ感

ビル・エバンスの「ワルツ・フォー・デビー」はジャズアルバムの中でも人気があり必ずと言っていいほど取り上げられるアルバムである。

演奏はもとより観客のざわめき、話し声、グラスや皿のカチャカチャ鳴る音、地下鉄の通り過ぎる音…など演奏会場にいる雰囲気が味わえる録音とピアノトリオの三位一体の妙がなす演奏でも人気があるのであろう。

夏場によく行われる野外フェスのようなライブは別としてジャズの場合比較的小さな会場でのライブ録音アルバムは沢山存在する。どうしても少人数、小コンポでの演奏が多いので演奏者と聴衆の距離感が短く 一体感があるように思う。

音だけでのライブ感をもたらすには音楽以外の別の音が混じっていないとそのリアル感は出にくい、冒頭に書いたエバンスのアルバムのように演奏者以外の聴衆のリアルな動き?話し声や身体的な音などあって演奏会場にいる雰囲気にはなりやすい。ただし一番は目に見える事である それは先月映像関係(AV)で再生されているオーディオファンのお宅に伺い改めて感じた。ピュアオーディオをやられている方のお宅に訪問するたびに(全てではないが)ライブ録音のアルバムを聴かされると音楽以外の音のリアルさを強調されて話される方に出くわす。聴衆のざわめき感や物音の聞え方など音楽とは余り関係ない事を話し すなわち機器類の性能や使いこなし?の自慢話とでもいおうか…正直言ってそれらには余り興味がないので困ってしまう。

そういえばオーディオをやるようになってからキタサンもそれらの音楽に関係のない音について聞える、聞えないなど言って装置の優劣あるいはセッティングなど弄っていた事があるので人の事をとやかく言う資格はないのだが(汗)

オーディオそのものは疑似体験をする装置のようなものだから「身近で演奏しているような」「ホールの中にいるよう」とかそれらの部分がよりリアルに感じられるのが良い装置であり環境も含めて追求していく人が多いのだと思う。

5感の中の聴覚で音像や音場の雰囲気を出し視覚が必要の無いリアルな再現をするのが昨今の高級オーディオ(ピュアオーディオ)志向のような気もするが結局は実際の演奏会場で直に聴いた原体験がいかに多いかでその想像する範疇、範囲が変わってくる。生演奏とオーディオの再生音は違っているのは当然で自分で再生している音でどのように感じ聴こえるかは本来自分しか出来ない それは他人の頭の中を知る事が出来ないからである。

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ようやく手に入れる事が出来たアルバム。「マッコイ・タイナー ライブ アット ニューポート」:ステレオ録音
昔CDでは当然持っていたがアナログに回帰したとき買おうと思っても中々見つからなかった。先月たまたまユニオンのえさ箱を見ているとこれが出てきた。
再発かな?と思ってみるとオリジナルである 思わず周りを見回し小脇に抱えてその場を移動 もう一度確認してみるとオリジナルである。(説明文にオリジナルと書いてあったけど…)確かエンジニアはバンゲルダーではないはず しかし昨今のリアル風な?ライブアルバムではなく程よいライブ感がちょうど良い。
マッコイといいクラーク・テリーといい余り人気が無いのか5桁をはるかに下回る値段設定であったのはうれしいところである。モノラルは高いかも?

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by kurama66644 | 2017-09-03 10:07 | オーディオ | Comments(0)

ジャズは好きです!


by キタサン
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