QUAD44のプリでCDを聴く
C-06αは90年初頭の古い製品だがバブル期に作られ今ではコストがかかりすぎて作れないであろうといわれるぐらい贅沢な部品を使用した造りになっている。
レコードプレーヤー2台とCDプレーヤー1台、フォノイコライザー等接続し これ1台でコントロールしている。パワーアンプはQUAD405であるので本来ならプリもQUAD44にする筈であったが接続等の関係と使い勝手でC-06αにしている。それでもCDプレーヤーを復活させる前はこのQUAD44をプリにしてアナログを再生させていた。
そういえばCDプレーヤーをこのQUAD44のプリで聴いた事が無かった。ものは試しと久しぶりにQUAD44の登場。登場させるのはいいがどこにCDプレーヤーを置くか? それよりプリを2台置く場所はあるのか? 極小の部屋で行っているので頭を悩ます…。
とにかくお試しという事で聴いて又 前と同じように戻せば済む事、大して違いはないだろう と思ったのが運のつき…
結果 同じQUAD405のパワーを使っていながらプリを変えるだけでかなり表情が違う。ラックスマンの朴訥とした和風の顔と比べてにこやかな柔和の顔、そして悲しい顔も見せたり 固めの表情なんかも見せる 表情筋が豊かに動くQUAD44。 おもわず今あるCDを色々聴き直す 今までラックスマンで聴いていたのとやはり違う…一言でいって躍動感の違い。(多少ドンシャリ気味ではあるが…)
こりゃぁ楽しい(笑) Minimaもスィングするように揺れながら歌っているようだ。揺れながら歌っているので低域はボワッと膨らむ 以前のキタサンならまず出さない音である。現代のモニター系スピーカーは低域の切れを重視する傾向にある ちょっと締りのないような?このような低音は音として好まれないかもしれないが まぁそんな細かい事は気にしない。
QUAD44は以前アナログ再生で暫く使っており 小気味よい鳴り方をしていたのは確かだがC-06αとこんなに違いは見られなかったのだが?
ひょっとするとアナログ再生ではフォノイコライザーやトーレンスのプレーヤー等の支配力が大きかったのかな~ 今回はシンプルにCDプレーヤーの接続だけなのでプリの力(実力)がそのまま出たのかも 流石 音楽先進国 英国の機器!音より音楽重視 いいねぇ でもラックスマンも音に隠された機微を感じさせる捨てがたい魅力がある。 今の環境では大きな機械はもう必要ないのでこのQUADのアンプ群はサイズ的にもベスト。
安いけどいい仕事するなぁ~QUAD。て言うかオーディオ機器は(アンプ等)はこれぐらいの価格体系でないと若い人には見向きもされないぞ。
愛用しているMinimaもヴィンテージとして復刻すると当初の倍以上の価格になるし…購入者が減って需要と供給のバランスが崩れ価格を変えなくてはいけないのも分かるが何とかならないのか? そういう中でもイギリスではリーズナブルだが昔の伝統を踏襲しつつ現代の技術も取り入れた新興メーカーは生まれている。流石 音楽先進国だけある。そのあたりは日本も見習ってほしい。