生音とオーディオの音

このタイトルは昔から物議をもたらすもので色々な論議があったと聞く。

オーディオの音は生音を目指すべきか とか生音を聴かないでオーディオの音は語れないとか 生音とオーディオの音はどちらが優れているかとか…一種の比較論で語られる事が多いように思う。

私が参加している某オーディオコミュでも生音重視の方がおり それに対して反発する意見も多々ありで記事がヒートアップしていた事もあった。
最終的には生音をオーディオで目指す派とそもそも生音とオーディオの音は別物と考える派で分かれ 喧々諤々の言い合いになっていた感がある。
参加している方は比較的年齢が高めの人も多く、良識人でもあるので和を乱すような発言を嫌い その中間の意見が多かったし それを言うと話が平行線になる雰囲気もあったので知らず知らずの内に 生音とオーディオの音の比較は語られる事が少なくなってきたように思う。(※最近 ホールでの音と録音の音で記事にされていた方がいました)

ここで言う生音というのは演奏会場やライブでの音楽でその奏でる音を指す事が一般的だが自宅の静かな環境の中で聴くオーディオの音と違って様々な音(ノイズも含め)が発生し 環境的には余り好ましくない場合もある。(それこそがライブ、生の醍醐味だという意見も当然ある)

生音重視の人は当然ながら演奏、ライブ等の生音を聴く事が多く自宅でそれをどう表現するか腐心している。それに対してオーディオ音 中心の人は生音を聴く機会は少なめの様な感じがする(あくまでもオーディオ仲間、その他関連のお付き合いした方を見ての話) ただしどちらが優れているかという比較論は無意味の様な気がする。
あくまでも個人的な趣味でもあるので捉え方は様々で各自の育ってきた環境(音楽に寄り添った生活をしていたかどうか等)や経験、嗜好により大きく変わる。

キタサン個人の話で申し訳ないが基本的には音楽は好きでも嫌いでもない! 具体的に言うと子供の頃(小学校)は音楽は嫌いだった、もともと美術の方が好きだったが ある体験で音楽はより嫌いになったという方が正確かもしれない。歌謡曲の話題はこのブログでも何度か記事にしたがあくまでもテレビ映像、音像での過去の郷愁の部分が多いだけで好んで聴いていたわけではない 体の中に自然に?染み込んでいただけである。
ジャズは学生時代に先輩から勧められジャズ喫茶に行くようになってから聴いた。数年はフュージョンなども聴いていたが80年後半ぐらいからサックスを吹くようになり50~60年代のジャズを中心に聴くようになった。 家にオーディオ機器が無かったのでジャズ喫茶か生音(ライブなど)のどちらかで聴く事が多かった。そういう生活環境を15年ぐらい続け ようやくオーディオ機器を揃えるようになったのは2000年の後半からである。
生音はその15年間 集中して聴いていたと思う。ある程度体に染み込んでいるとは思うがその生音を自宅のオーディオ再生に役立てているかと言うとそうでもない…

音楽、音は一期一会でその場限り、あとは過ぎ去って残らない 残るのはそれを聴いた各自の心の中だけにである。実際自分でその場にいたライブ音源が商品化されそれを聴いた事もあるがその場で聴いたものとは別物であった 雰囲気は似た感じでもやはり違っていると感ずる。

同じ音源を10年前に聴いた時と現在では感じ方が違う場合もある。音源自体は変わっていないのに変わったと感じるのは自分の心のあり方が変わったに他ならない。
部屋や機器が変わった事による音の変化はあるとは思うがそれは表面的な事、その表面的な変化には最近はどうでもよいと考えるようになったので部屋や機器には昔ほど拘りが無くなった、そして音源 オリジナルや再発に関しても同様である。

生音は演奏者自ら奏でる音で直接的である。オーディオの音は間接的ではあるが ある意味音源からオーディオ機器を通して奏でる生の音であると思う。そこには録音など手がけた制作者やオーディオ機器を作った制作者の思いが感じられる音でなくてはいけないような気がする。

知り合ったベテランオーディオファイルのYさんは 事あるごとに「生音を聴け!」と話されている。 それに対してオーディオと生音は別物でそもそもオーディオから出る音は生音とは違うと反論する人も多い。 おそらくだがYさんは生音(生演奏)で感じる、感じた「感動」をいかにオーディオで出せるか、出したいと言っているのだと思う、生音とオーディオの音の違いは十分承知した上での発言であろう。ちなみにYさん自身クラッシックやジャズの生演奏にはよく足を運ぶ人でオーディオやその録音現場にも詳しい人である。

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44年から47年までに録音されたパーカーのアルバム。オーディオファンでジャズ好きの人でもパーカー信奉者は少なくなっている。
原因は録音の状態と古さだと思う。オリジナル自体状態の良いものは少ない、CD化されてもテープのヒスノイズやテイク数の多さでマンネリ気味な事が原因だと思う。以前ダイアルの12インチ盤 オリジナルを持っていたが状態が良くないため売却してしまった。今ではちょっと後悔している…現代のジャズマンだけではなく50年、60年代のジャズジャイアントでも敵わない凄さを持っていると改めて感じている。CDであってもところどころ音が小さくなったりテープのノイズ等が聴こえる…パーカーのアルバムはオフ会では持って行かない 録音の悪さでジャズを余り聴かない人はジャズを嫌いになるかもしれない(笑) 知り合いの昔ながらのジャズファンは「パーカー聴かずしてジャズを語れない」と話してくれた事を思いだす。その時はジャズを聴きだして10年ぐらいは経っていたが 今更パーカーでもないでしょう~と心の中で馬鹿にしていた。そして現在パーカーをジックリ聴く事が多くなった…キタサンは音楽は好きでも嫌いでもないが「ジャズ」は好きである。
パーカーはジャズの本質を表現する偉大なジャズマンである事がようやく少しづつ分かってきたような気がする。(遅すぎ…かな)

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Commented at 2017-02-17 23:51 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kurama66644 at 2017-02-18 20:15
> sunouchi0918さん こんばんは。

気温20°から又 冬の寒さに戻りました。春はもう少し先のようです。

この手の話題はオーディオを始めた時から色々な意見があるなぁと思っていました。
このブログでも書こうか書くまいか1年ぐらい前から悩んでいました(^_^;)

ライブ等に行っても音が良いなぁ~とか悪いとか基本的に考えた事は無かったです。
そういう分析的な事を考えるようになったのはオーディオを始めてからの事です。

このブログでは本音を書くようにしていますが この話題に関してはまだ書き足らない所が多々あります。最後はパーカーでお茶を濁した感がありますが1年後には又 違う感想を書くかもしれません(笑) (※パーカーをよく聴くようになったのは事実です)
Commented at 2017-02-18 22:24 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by kurama66644 at 2017-02-19 09:52
> sunouchi0918さん こんにちは。

音響機器と聴く環境により同じ音楽でもだいぶ印象が変わりますね。

私は長年とっかえひっかえ色々なジャズ音源をBGM的に聴いてきましたが 最近では同じアルバムをじっくり、繰り返し聴く事が多くなってきました。経験的に色々なものを聴いておいた方が良いというのが一般的ですが 少ない数でも深くジックリ聴くのも同じように経験として受け止められるような気もします。

すいません 全く関係ないコメント返しですね(笑)
by kurama66644 | 2017-02-16 20:48 | オーディオ | Comments(4)

ジャズは好きです!


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