くすんだ音

現代のカートリッジを使って暫くの間 モノラル音源を聴いていたが久方ぶりにDualのプレーヤーを復活しシュアーN44-1という昔のモノラル専用針で聴いてみた。

この現代のカートリッジと言うのはオーディオテクニカのAT33-MONOで一応はモノラル針である。一応はと言ったのは本来横振動しかしないモノラル針だがこちらは縦振動にも対応出来る針で間違えてステレオ盤を再生しても盤には影響は少ない。
オーディオ仲間でこのAT33-MONOを使っている方は多い、もっともモノラル専用針という事でそれ自体マニアックで少数ではあるが(笑)
現在はアナログを再生するとしても殆どはステレオ針で聴いている方が多いであろう。

しばらくDualのプレーヤーは隣り部屋でオブジェと化しており動かさなかったが電源を入れ普通にターンテーブルが回り動きも悪くないようでホッとした。
スピーカーはとりあえずMinimaのままで聴いてみることにした。
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何とも言えない くすんだ音(笑) 50年代のモノラルオリジナルを鳴らしてみたがAT33-MONOの時とは表情が違う。同じ音源でもカートリッジそしてターンテーブルの違いでここまで変わるかと改めて驚く。オーディオ的にはAT33-MONOとダイレクトドライブの安定、安心装置の組み合わせが激しくも端正に鳴るので好まれるかと思うがその時代に刻み込まれた雰囲気はその当時の(当時に近い)機器類で再生するのがシックリ来る事が多い。

CDそしてアナログでもCD風に鳴らす現代のオーディオ装置では くすんだ音は厳禁のはず。音に厳しいオーディオマニアからみると聴くに堪えないであろう このDualとN44-1から鳴る くすんだ音は いうなれば昔のトランジスターラジオの音。けして勢いだけの音ではなく心の琴線に触れ、体と脳がシェイクされゆっくり揺れ動くよう 心地よい感覚だ。
そうスィングする感覚! 音は立派でもスイングする感覚を覚えないのはジャズではない。
しかしながら試してみたスピーカーがMinimaだといささか物足りない… ここは60年代初頭のRCAスピーカーでないとダメでしょう。
Minimaの美音をくすんだ音にしたキタサンは大馬鹿者である。MinimaにはMinimaの鳴らし方がある。

古い機械だがバカにしてはいけない、新しい機材には鮮烈な刺激があり古い機材には深い味わいがある それぞれ好きな方を選べばよい。
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でもこのDual オートチェンジャー(フルオートマチック)なのだが曲が終ると自動的にアームが戻らなくなってしまった…メンテナンスはしっかりと(^_^;)

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Commented by ばけぺん at 2016-12-31 20:01 x
キタサン、こんばんは。

くすんだ音、僕は結構、好きです。たまにはカラー写真じゃなくてモノクロ写真が見たいのと同じで、どんよりした曇り空みたいな音も良いなあ。
組み合わせによってそういう音も出せるのがオーディオの醍醐味だと思います。

今年一年お世話になりました。良いお年をお迎えください。
Commented by kurama66644 at 2016-12-31 21:16
> ばけぺんさん こんばんは。

くすんだ音は時代の音です。アルバムでもその時代を感じさせられる音が出ていると安心しますし、自然です。

ちょっと話は変わりますが最近レーベルによって録音時の位相がバラバラである事にショックを受けました。位相とはあの正相と逆相の事です。スピーカーなどの位相は繋ぎ違いでたまに起こる事ですが何となく違和感を感じる事がありますよね。 その辺りの話は又 別の機会にブログに書いてみます。

本当に今年一年お世話になりました。よいお年を。
by kurama66644 | 2016-12-30 10:33 | オーディオ | Comments(2)

ジャズは好きです!


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