さらばPL-100

大震災の時 所有していたパイオニアのS-3EXスピーカーはその揺れで転倒し 傷ついてしまった。その後も余震が続き 大型のスピーカーでなく小型のもので性能的にも良い物を探していた中 選んだのがモニターオーディオPL-100であった。

今よりは広い部屋?10畳位で聴いていたがブックシェルフSPとは言え低音の制動に苦労した。おそらく部屋の作りの悪さもあったと思うしエージング不足だったのかもしれないが響きが良すぎで低音過多状態がしばらく続いた。 バスレフポートに綿を詰めたりセッティングを試行錯誤したり電源ケーブルを変えてみたりと 現在のキタサンでは考えられないほど(笑) オーディオマニアそのものであった…。 それから1年もしない内に今の部屋に越してきたがそれからも中々上手くは鳴らなかった。

古いジャズが好きであったが音源はCDで 一応アナログはLP-12という高級品を生意気にも所有していたが殆ど出番が無く CDプレーヤーの再生中心であった。結局のところ昔の音源はその当時のメディア アナログで聴くのがシックリ来るという事でアナログに本格的にシフト キタサンの素人丸出しのアナログの手さばきでも不思議な事にCD再生の時よりPL-100は心地良く鳴るようになった。

オーディオ歴 約10年近くになるがパイオニアのS-3EXとモニターオーディオPL-100はそれぞれ4年位鳴らしていた。
音の傾向は似ていると思う。モニター系で 録音された音を忠実に再現する現代のスピーカーであり 高精細な音を出す。
同じモニター系でも一番最初に買ったJBLのスピーカーとはまた違い ある意味個性を消して音を線描写で描くイメージだろうか。
そういう音が好きであった。


それでは今はどういう音が好きなのか? 現代のクールな高精細で高密度な音に驚きを隠せないし感嘆するが加齢とともにちょっと聴き疲れするようになった(^_^;)。
もう少し静かな音が聴きたい それでいて熱さも伴って欲しいと 何とも妙な思いを持ちつつ 今年初めに手に入れた英国QUADのアンプの音に魅せられた。

この70年終わりから80年にかけて作られたアンプは国産の物とは一線を画く。作りはチープで内部回路もシンプルであるが何とも言えない芳醇な音がする。
正に音楽を楽しむように作られた偉大な廉価品、普及帯価格の品である。英国人の感じる音、音楽に向き合う姿勢は我々日本人とは異質なものがあると感じる。

それに合わせるように購入したのがソナス・ファベール Minimaである。2000年代に復刻されたMinimaヴィンテージではなく初代のMinimaだ。
フランコ・セルブリンの第2作目の作品。ラテン語で小さいを意味する このイタリアのスピーカーは造形も含めて正に工芸品と言っても過言ではない。

PL-100やS-3EXに比べると物理特性では数段劣る。価格もそれらと比べて安価である。(復刻したMinimaヴィンテージは初代の倍以上の価格設定になったのには呆れてしまった…) 当初自作の真空管アンプに繋げて聴いてみたがホンワカ 静かな音で音の輪郭もぼやけていて こんなものなのかなぁと思っていたがQUADのアンプに変えて暫く聴き続けるうち自分の理想とする静かだが熱い音を感じるようになった PL-100よりMinimaで聴く時間がどんどん多くなり、PL-100は別室に移動するようになる。

PL-100は同じく英国のB&Wの805SDとサイズも価格帯も似ておりライバル機?でもあったが このPL-100 一時期全世界的に価格を統一するという本社のお達しで20万近く価格(定価)が下落した事がある。現在は価格設定は当初に近いぐらいに戻ってはいるが このシリーズの第2作品 パート2が出ており価格が3割増しぐらいに跳ね上がっている。技術向上や部品の値段等の関係もあるが オーディオメーカーは全世界的に高級路線に進んでいっているのだろうと想像せざる負えない。
性能はまた一段と良くなってきたのだろうが ハッキリ言って PL-100Ⅱには興味がない。あくまでもプラチナムと称した 第一弾のPL-100が好きである。

別室では基本的には音楽は聴かない。そこには聴く機会が無くなってきた機器がいくつか控えている。
PL-100も もう3か月以上控えのまま…使われない機器は死んだも同然 かわいそうである。 そうして使いたいと切に望む方の元に旅立ってしまった。

さらばPL-100 !  素晴らしい音色と音楽を提供してくれて ありがとう。

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左は60年代前半のRCAユニットを使ったフルレンジ+ツイータースピーカー こちらも出番が無くなって来た…

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Commented by OIOI at 2016-08-05 02:42 x
キタサン、こんばんは。
 
もう去ってしまったのですね。
 
私にとって、初めてハイエンドの音を体験させてもらったスピーカーだったので、こちらのブログを見て少しさみしくなりました(笑)
 
何とかボードも使われていて、ルームチューニングもあったと思いますが、ショックを受けた事も忘れられてません。
  
 
当時からキタサン自身が言われていた様にアンプ含めて音源をさらけ出すセットだったと思います。私には手が届かないな~と思いました。
   
あの解像感、立体感は1つの回答として極めていたと今でも思ってました。
  
 
4人の方のお蔭で時間を無駄にせず、沼に嵌らずに済んでます(笑)ありがとうございます。
 
Commented by kurama66644 at 2016-08-05 08:37
> OIOIさん こんにちは。

ハイエンドかどうか分からないですが優秀なスピーカーだったと思います。
当時は比較的高価なCDプレーヤーと現代の高精細なアンプを使って再生していたのでメリハリのある音がしたのかと思っています。

この頃はオフ会なども頻繁に行っていた時で お金が無いなりに精いっぱいオーディオファイルである事をアピールしていた時期で全く恥ずかしい限りでした。

今年は色々な意味で転換期になったと思います。(オーディオの趣味で) 前回 こちらの体調不良で行けませんでしたが 又 お誘いください。よろしくお願い致します。
by kurama66644 | 2016-07-31 14:32 | オーディオ | Comments(2)

ジャズは好きです!


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