フランコ・セルブリン

フランコ・セルブリンはソナス・ファベールの創始者であり木工職人でもある。そのブックシェルフの最初の作品がエレクターアマトールで1988年、2年後1990年にMinimaを世に送り出している。

Minimaは2000年後半 復刻版としてMinima Vintageが発売され たまたま寄ったオーディオショーでそれを聴いたのは以前のブログでも書いた。

フランコ・セルブリンは3年前に亡くなっているがその遺作となったのは有名なアッコルドである。コミュで知り合ったIさんが所有し一度聴かせてもらった事があるが漂うような音色にただただ ウットリするのみ しかも導入されてから1か月もしない時だったので今ではその音色の色気が更に増しているのを想像する。

10年弱のオーディオ歴しかないが これまで所有してきたスピーカーは殆どがモニター系、正確な音を再現するものばかりであった。すなわち物理的特性重視の物を選んで実際それが自分の好みでもあった。精度が高ければ高いほど今まで聞こえない音が聞こえたり音自体の広がりが増したりと毎回新鮮な気持ちになれてオーディオ的満足度はそれに比例していった。

オーディオ的満足度が増してきているならそれでいいじゃん!と思われるであろうが そこはオーディオの奥深さ…音色のよさ、変化を正しく伝えるスピーカーもモニター系の対極として存在する その一つとしてソナス・ファベールが挙げられると思う。

キタサンが本当に試してみたかったのはアマトールの方であったが市場では殆ど見なくなった。フランコの最初の作品でもあり使われている素材も当時としては採算度外視で調達し作られたようであるそれでも価格は高価なもので 現実問題としてふたまわり位小さくなるが価格的にも(部屋の大きさに合わせて)Minimaの選択となった。ただしのちの復刻版Vintageでは現代風、よりモニター調になってしまい 初代のMinimaでないとダメであると思った。

Minimaは長年使っているモニターオーディオPL-100に比べて物理特性ではかなり見劣りする。実際交互に聴き比べすると分かると思うが低域の出方、音の迫力等貧弱な感じがする 更にこじんまりとした鳴り方をして 造形は美しいがメインでは使えないかな?と思ってしまった。
ところがアンプをQUAD44+405にし 馴らしこんで音量を大きめにすると今まで感じていた印象が一変した。

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ご存知ヴィヴァルディの四季 イ・ムジチ合奏団による69年作品である。バイオリンやヴィオラ、チェロ、コントラバスもそうだがハープシコードがアクセントとして入っている。これまで何となく聴いていたが今回改めて聴いてみると弦の強弱、豊かさなどその響きが素晴らしく時間の経つのが忘れてしまうほど聴き入って興奮してしまった。


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ジャン・マルティーノは日本では余り有名でないかもしれない、サン・サースンの交響曲 第3番である。部屋の関係上?オーケストラ演奏は余り聴かないがMinimaから奏でる音はとても色彩感溢れる豊かな音色であり スケール感もあった。こちらはオルガン付きでもあったのでオルガンの低い音が部屋中に響き渡ったのには驚いてしまった。こんな音もMinimaから出るのかと… (注釈:あくまでもキタサン部屋での事 所詮箱庭サウンドの範疇でということ(笑))


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晩年のソニー・ステットの作品だがボリュームを上げるとかなりジャズっぽくなる(笑) Minimaでもジャズは鳴る!の好例と言えると思う(個人的に)
何よりも音色の変化が聞き分けられる。ゴリゴリした荒々しさはモニター系スピーカーの方がまだ出るような感じはするが こういうジャズの表現もありだと思う。


フランコ・セルブリン作の名機「Minima」そしてQUADの44と405のセパレートアンプ。偶然ながら良い物を手に入れる事ができた。


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Commented by tempo at 2016-05-04 20:13 x
こんばんは、先日オーディオユニオンにフランコセブリンのAccordoの中古が出ていて、どうしても欲しくて家人に交渉しましたが許可が下りず翌日には売れてしまいました(早かったですね)、あの佇まいは生涯最後のスピーカーに相応しい気がしていて、この先最後に買うスピーカーの候補になっています、が実際に聴いたことがないのですがジャズも上手くなるんでしょうか?聴いたことがないのに最後の候補と言うのもどうかとは思いますがもはや聴けないので、、、
Commented by kurama66644 at 2016-05-05 10:12
> tempoさん こんにちは。

アッコルドは一昨日 聴いてきました。立ち姿、いでたちは相変わらず美しかったですね(笑)

聴いた音源はDSいわゆるネットオーディオでしたが途中からアナログプレーヤーでレコード再生もしてもらいました。ジャンルはクラッシック、フュージョン、ポップス、ジャズ、歌謡曲と様々でした。

一言で言うと「漂う音」まさにスピーカーの存在を感じさせない、夢見心地の音です。
現代のスピーカーなので高音質?の音源にやはりピッタリくるかもしれません。
昔のジャズの重々しい音は期待してはいけません(笑) 逆にフュージョン系の音、チョッパーベースなんかキレキレでした。 その方は小音量派なので大きな音では聴けませんでしたが もし tempoさんが選択肢に挙げるスピーカーだとしたら ある程度大きな音で鳴らすとどうなるかが決め手になると思います。
by kurama66644 | 2016-04-24 09:32 | オーディオ | Comments(2)

ジャズは好きです!


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