音場感を求める先にあるもの
その時はLPレコードでの再生だったがびっくりして腰が抜けそうになった(笑) 部屋も解放感があって広かったせいもあり こういう風に音を出すのがステレオ再生の向かう道なのかと思った。
その後 そのLPを中古で手に入れ自宅再生すると なるほど音源自体かなり上方から音が鳴るように入っている事が分かったがオフ会で聴いた天井から降り注ぐような音は全く出なかった。
ちょうどその頃はアナログに回帰し出した時期でモノラル音源を専用のモノラル針で再生したりしていた。まだCDも相当数ありアナログとCDを並行して聴いていた。
キタサン部屋は時々掲載している写真をみてもお分かりのように狭い…特徴的なのは間口が狭い事である。実質は7畳ぐらいあるのだが壁面収納が部分的にありそのスペースも含まれているので有効面積は5~6畳ぐらいかもしれない。ウナギの寝床のような感じである、一般的に横配置をすればスピーカー間も広くとれるが 先に述べた壁面収納があるので縦配置の選択しか出来ない。 それでも場所を取るアナログ機器で聴いているので 部屋が狭くてアナログ何て無理と言っている方々も工夫すれば出来ると思っている。更にはここでご飯を食べたりするので(笑) 狭くてオーディオなんて無理と言っている方 キタサンを見習いたまえ!(エッヘン!!(^_^;)) きょうび学生の部屋の方が広いかも(笑)
聴いている音楽がジャズが多いので元々音場感はそれほど必要としていない。コンサートホールのような大会場を想定していないので再生も気軽なものである。
第一 隣の部屋でドアを開けっ放しで漏れ聴こえる音を聴いたりしているのだから何の為のステレオ―装置かよと思われても仕方がない。
真面目に?正面で聴いてみると「あーっ箱庭サウンドだなぁ~」とつくづく思う。音の広がりが無い…おそらくCDで聴いていた頃より音の広がりは無い様な気がする。
それではアナログ自体CDより音場的には劣っているのかと言うと それは音源の差もあると思う、ひょっとすると劣っているかもしれない、逆に優れているのかもしれないし よく分からない。というかその辺りは余り気にしなくなった。
ただこの2年半アナログ(特にモノラル)を再生して音の密度は濃くなったように感じる。アナログ音源のセレクトもあるだろうし間口が狭い部屋のせいもあるかと思う。それと以前の環境と違うのは音量を色々調整できる(大きく出来る環境)事も大きいように感じる。
音場感を求めるのは視覚効果の影響も大きいかと思う。ラジオからテレビ、映画へと視覚で判別する癖?がついたので音でも音像や音場という視覚に訴える事が当たり前になってきた。1年近く前にコミュで最近は余りにも視覚に頼り過ぎ!という内容のコメントを久しぶりに書いたら 音場感や定位を求め正しい表現をするのがステレオ再生でありそれは当然の事と某オーディオコミュの大御所と言われる方に論破されたことがある。
それ以上 反論はしなかったが音場感を求めた結果 肝心の音の生命感を忘れがちになってきているように思う。もちろん単に大音量にすればいいわけではないのは承知の上である。
過去に行ったオフ会では皆 すばらしい音楽、音を奏でていた。しかしながら その生命感溢れる音に出くわせたのはたった2軒のお宅の音だけだった。
2軒でも そういう音に出くわせたのは幸運だったと思うし 金のかかるオーディオ?を細々と今も続けているのは その2軒の音に感動したからに他ならない。
オーディオを行う目的は人それぞれ コンサートホールの臨場感を出すために心血を注いでいるマニアの方もおられる、それはそれで凄い事だと思う。
欲しかったラルフ・シャロンの「2:38 a.m」アーゴMONOオリジナル盤。
ブルースで渋く演奏するかと思えば 少しお茶らけた演奏もする…風貌と同じくとぼけた味を出す。
こういうアルバムを聴くのに定位がどうこう、音場感がどうこう言うのは そりゃー野暮ってもんだろう!
そちらの方面でも地震の余波はありますか。東日本大震災でも体感しましたが大変だと思います。私もトールボーイ型の重いスピーカーが倒れ えらい目にあいました。
オフ会に行くと いつも落ち込んでいました。 人とどうしても比べてしまうんでしょうねぇ~
ミニコンポで気軽に聴いていた時は そもそも人と比べるなんて事しなかったですから(笑)
自分は小さい人間ですねぇ(^_^;)