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ドラムレス トリオの佳作

ジャズの3大レーベルの内のひとつリバーサイドはブルーノートやプレステッジに比べ 女性らしいという意見が多い。
ストレートなジャズ表現?のプレステッジや 誇り高く骨太のブル―ノートと比較した場合 どうしても線が細い印象で女性っぽいと感じてしまうのだろうか?

リバーサイドはエバンスやモンク、キャノンボールのスターが居並び有名盤も数多く、再発も何度もしているが今回ご紹介するのは ものすごく地味なアルバムである。
実はキタサンもこのアルバムを知ったのは2年ぐらい前の事で 世の中にはまだまだ知らないジャズのアルバムがあるなぁと思っていた。

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「THE TRIO」ピアノ、ギター、ベースのドラムレス トリオのアルバムである。
ジャケットからして地味である。この3人の中ではピアノのウォルター・ノリスが少し有名だがギターのビリー・ビーンやベースのハル・ゲイラーなど知ってる人は殆どいないのではないだろうか?

左側が日本盤再発で今回オリジナルモノ盤(右)を購入した。久しぶりにオークションでの購入だったが人気が無いのかオリジナルとはいえ低価格ですぐ落札出来た。

再発盤をシュア―のカートリッジで聴いてみるとホーンやドラムが入っていないので迫力は無いがとてもセンスある演奏をすると感心していた。
ウォルター・ノリスのピアノよりハルやビリーのベース、ギターの響が心地よく意外と力強いのが印象的だ。それならばモノラルオリジナルでは力強さが当然増すだろうと聴き比べをすると あろう事か今一つなのである(^_^;)。

実はこのオリジナルのA面半分ぐらいカゼヒキ盤で音がザラザラしている。ホーンでも混じっていれば多少の音はかき消されるのだが どうも耳障りでしょうがない。
チリパチも結構多く、落ち着いて聴いていられない。まぁその辺の盤質を差し引いても再発盤の方が圧倒的に聴きやすくバランスが良いと感じてしまった。

ジャケットも演奏も地味だが渋みがある佳作であると思っている。珍しくモノラルオリジナルより再発の方が高評価(自己採点で)のアルバムである。


by kurama66644 | 2015-07-26 09:18 | ジャズ | Comments(0)