揺らぎ

トーレンスTD124を購入した時から感じる事は「揺らぎ」である。電子制御されている現代プレーヤーと違い複雑な機械仕掛けのこのプレーヤーは強力なモーターのトルクも相まって独特の回転をしているように思う。定速で安定、歪のない回転を命題として進化していったベルト、ダイレクトドライブのプレーヤーとは明らかに違う。
もちろん途中で止まったり、速度が落ちたりと変則的な回転をするわけではないが(笑)

ストロボスコープで回転速度を可視化できるがピタッと止まっている時より若干速度が速い、あるいは遅い方が音楽的に感じる事が出来る。
回転機構の中で制動マグネットとステッププーリーという箇所があるのだがその間隔を変える事により速度の変化を調整できる。レストアする時にこの間隔の違いで音楽を活き活きさせるか死なせるかの差が出来るぐらいシビアな場所である。
モノラル再生専用に使用しているMK1の方は多少速度が早めのように調整している。逆にステレオ再生のMK2の方は定速か若干遅めにしている。供給されている家庭電源では日々の時間帯によって音圧の差が出て再生する時間帯によってはこのピッチが多少変わる事もあるが それほど気にしないようにしている。

国産のダイレクトプレーヤーのケンウッドKP-990を書斎で使い非常に重宝している。価格の割にはコストパフォーマンスが高く先ほどから述べている回転に関して安定し正確に回っているが躍動感に関してはTD124には及ばない。BGM的に聴くには申し分ないプレーヤーではある。

前回のブログの時にも話したが昇圧トランスを購入しモノラル再生の難しさを感じている。おそらく今まで行ってきたモノラル再生の中では一番バランスよく音質的にも良い鳴り方をしていると思う。この辺りは最終的には出の部分 スピーカーが関係してきているようにも感ずる。ブックシェルフとは言え現代のスピーカーで高性能の製品であるが故にアンマッチしている部分があり キタサンオーディオシステムの改良点である。

逆にステレオ再生でのMK2の方がドンドン良くなっている(自己評価であるが)狭い部屋ではあるが部屋全体の空気を使って音を振動、拡散させているような鳴り方をする。プレーヤーの上流部分からスピーカーの下流部分まで個々の力は弱いかもしれないが(価格的にも(笑))弱い力が集結されそれぞれの機器をインスパイアーしながら音楽を奏でる。その起点になっているのがTD124MK2である。そしてその原動力が冒頭から述べている「揺らぎ」なのであると思っている。



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by kurama66644 | 2015-05-24 10:42 | オーディオ | Comments(0)

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