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今更ながらサキソフォン・コロッサス

ソニー・ロリンズいやモダンジャズ界の金字塔ともいえる「サキソフォン・コロッサス」 ジャズ初心者、ベテラン問わず一度は聴いた事があると思う。

私も20歳ぐらいの頃 当時はジャズに興味がなかったが ベースを弾いていたジャズ好きの先輩からこのレコードを勧められジャズへの抵抗感というか敷居が低くなった気がする。 モダンジャズのエッセンスのあらゆる美点がこの1枚に凝縮されている そんな名作でもある。

今このオリジナルはユニオンあたりで15万円ぐらいしているのか?最近ではあまり見かけないような…。私はこのアルバムはジャズ喫茶で有名すぎてあまりかからないが初心者の頃は平気でリクエストし 周りのベテラン連中から白い目で見られていたのを記憶する。「こいつは今更 こんな有名な盤をリクエストするなんて素人だな」と思われていたのだろう(笑)

アナログに回帰してからオリジナルを中心に探す日々が続いているが流石に6桁の物は手が出ない。
ただバンゲルダー録音の凄みを味わいたく こちらのアルバムは持っている。
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プレスレッジのゴールドラベル おそらく60年前期から中期にかけて一時期でていたものでモノラル盤である。我が家の小さいブックシェルフスピーカーでも よく聴いていたジャズ喫茶の大口径のホーンスピーカーと比べても音の芯がシッカリしているという点では決して負けはしないと思っているぐらい優れた盤である。

この手の有名盤はCDも含めて何度再発されたのだろうか?なにか毎年のように手を変え品を変え再発されているように思う。もうすっかりオリジナルの音とは違ってきているのかもしれない。


上記のジャケット写真は今一つパッとしないので先日 日本盤ながら初期の頃?60~70年代に出たものであろう再発盤を購入して改めて聴いてみた。
A面とB面が曲が逆になっていてライナーノーツは評論家の岩波祥三さんが書いている、発売元はビクターである。
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やはり こちらのジャケットが見やすいというかなじみが深い。 肝心の音のほうだが この日本盤だけ聴く分にはさほど問題は無いような気がする。これはCDでも同じ様な事が言える。先にも書いたが違いは音の芯があるかないかのような気がする。この日本盤の再発やCDでは音のふくらみはそれなりにあり 一聴すると迫力はソコソコあるのだが 音の塊の中にしっかりした芯のようなものがないような感じである。うわすべりで ガッーンという感じがしない。ロリンズのサブトーンもズズズーッという引きづりがヴァンゲルダー録音のものに比べて弱いようである。

色々いちゃもんをつけたが一般の人が普通に聴く分にはこの日本盤 しかもモノラルでモノ専用針をつかえば十分ではないかと思う。
そこまでこだわりを持つ私は 「すっかりマニアになってしまった」と少し気恥ずかしいような何とも言えない気分になってしまった。



by kurama66644 | 2015-01-13 20:00 | ジャズ | Comments(0)