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CDへの哀愁と悲哀

御茶ノ水のユニオンではレコードを物色した後 帰りにCD売り場の方も一通り見て帰るようにしている。

新譜も毎回それなりに店頭に並べられていて手に取ってジャケットを眺める時もある。同時に価格も見るのだが輸入盤や国内製作盤などはだいたい2000~3500円ぐらいだろうか? デフレではなくなってきたが何となく高いような気もする。しかしこれぐらいの価格帯でないと製作側としてはペイしないのだろうと思っていたりする。

比較的 目に入りやすい場所に大手音楽メーカーが販売元として過去の名盤の再発盤が一連のシリーズとして並べてある。その中には絶対再発はないだろうと思う物も出ていたりして手にする時もある。 そういう盤は私がCDを蒐集していた時 CDでは販売されないので仕方がなくLP盤を購入したりしていたが コアなマニアしか買わないであろう そんな盤をCD化しても仕方がないのではないかと老婆心ながら思ってしまう。

更に価格が1000円ないしは999円など明らかに採算割れしていると思われるが 珍しい盤なのでついつい大量に買ったりする御仁も見かける。
私もアナログで元の音を知らなければ これで十分と思えたかもしれないが この廉価盤は かなり音源をいじっているように感じる。
高価な機器で聴けば聴くほどアラが出るし 演奏の本当の良さも味わえない気がする。却って最近のミニコンポ(性能は良くなってきている)で聴いた方が楽しめるかもしれない。

私の聴くジャンルはジャズが多いが このように廉価盤でも様々な人が買ってくれる事によりジャズを聴く層が厚くなり 購買促進になるのかもしれないが元の音源をいじり過ぎ 本来の音楽性まで変えてしまうのでは本末転倒ではないかとさえ思えてしまう。

CDの良さは認めながら あまりにも元の音源と乖離したCDなどを聴くと どうしてもアナログに はしってしまう。

私のようにアナログを再認識し大量にあったCDも殆ど処分してしまうのは極端な例かもしれないがデーターでの配信に力をいれつつあるメーカーとアナログ回帰を考えている視聴者の狭間にあるCDはいずれ姿を消す運命なのかもしれない。 新しいこのデーター配信がどれほどのものなのか それを扱う機器類の利便性、性能、使い勝手など未だ手探りの状態にあるので CDが時代のアダ花になるのかどうかはもう少し先の話になるのであろう。


by kurama66644 | 2014-10-14 19:18 | オーディオ | Comments(0)